仕事が不器用な人の直し方「器用な人」の違い・特徴
仕事が器用な人とは?
・何事も効率を良く、そつなくこなす人
・段取りが良く、いつも余裕を感じられる
・コツを掴むのが速い。
反対に不器用な人とは、
モグラ叩きゲームに例えるならば、
左の人になります。
真面目で一生懸命、頑張っているのに関わらず、
成果につながらない。
器用な人ほど電源を抜いて解決してしまう。
そんな器用な人を見て、羨ましく感じ、
自分の不器用さに、落ち込んだり、
やる気が失せてしまうこともあります。
「器用な人」と「不器用な人」は何が違うのか?
仕事が出来ない人が 怠けている訳でも、
気合い、努力、根性が足りない訳では無いのです。
むしろ頑張りすぎて視野が狭くなり、
「器用な人」がやっていることを疎かにしているのです。
器用な人ほど
・全体像を掴む
・「考える」ための余白がある。
・情緒が安定している。
ということです。
箇条書きだけでは、何のことかわからないと
思いますので、順番に深掘りして伝えていきます。
Sponsored Link
目次
圧倒的な段取りの良さ
器用な人ほど、
がむしゃらに作業することはしません。
実際に手を速く動かすことよりも、
圧倒的な段取りの良さが、
最終的な成果の良さを決めています。
マラソンに例えるならば、
不器用な人ほど、最初から全力疾走をしてしまい、
ゴールにたどり着く前に「萎える」ということが、
よく起きがちです。
全体像を捉えている
マラソンに例えたら、
ゴールが10kmと理解して、
どのくらいの速度で走れば、途中で立ち止まることなく、
走り続けられるのか?
自分のペース配分をすることができます。
もちろん、自分で自分のことがわからなければ、
マラソンをする前に、自分の限界というものを
知らなければなりません。
練習の段階においては、
ということが当てはまるのです。
全体像を掴めば、優先順位は自然と出来るようになる。
全体像を掴むことが出来れば、
など優先順位は自然とついてきます。
絵を描くのに例えたら、
カレーライスのイラストを描こうとしたら、
ご飯粒を1つ1つ描くのでなくデフォルメする。
葉っぱを1枚1枚、描くのではなく丸々1つの輪郭にする。
ということになります。
絵やイラストの世界では、
真っ白なキャンバスの上に、
うっすらとラフ(全体像)を描いていきます。
ラフを描くことで全体のバランスを取ることが
出来るからです。
絵が下手くそ(不器用)になってしまう人ほど、
いきなり細かく書き始めたり、
デフォルメ(手を抜く部分)する部分がわからず、
全体のバランスが崩れ始めてしまうのです。
全体像を知ると、手抜きがうまくなる。
「手を抜く」というのは、
悪いイメージを持たれるかもしれません。
「手を抜く」ということは、
です。
そして、全体像を掴むことが出来れば、
小難しいことを考えずとも、
自然と今やらなければならないタスクが定まっていきます。
いわば、
最終的な結果に影響が無いことがわかっているのであれば、
です。
さらに、「こだわる」ということを
履き違えている人が多いので、さらに詳しく伝えていきます。
「こだわる」の本質
職人気質が多い日本人特有の「細部にこだわる」という良さは、
「こだわったこと」が、お客さんや仕事を振ってくれた上司に
認知されていることが条件です。
求められていないこと、無くても誰も困らないことに対して、
「こだわる」は、自分にとって仕事した気分にはなりますが、
周りから「仕事してない人」に捉えられてしまうのです。
「こだわる」が「ただの頑固」になってしまいます。
カレーライスのイラストに例えるならば、
発注者は、いらすと屋にあるような、
イメージ画像としてカレーライスのイラストが欲しいだけなのに、
「カレーの美味しさがきちんと伝えられなきゃダメだ!
などと、ジブリ作品や絵画レベルのカレーを書こうとして、
発注者の意図とは違ってしまう。
「カレーといっても、本場のインドカレーのように、
きちんとスパイスが数十種類、入っているように書かねば!」
などと、自分の世界に入ってしまうようなものなのです。
こだわるのであれば、
価値をきちんと相手に伝える必要があります。
そして、求めてない相手にまで、
自分のこだわり(価値観)を押し付けることは
避けなければなりません。
Sponsored Link
効率が良くなっていくメカニズム
器用な人ほど、
いかに速く量をこなすのでは無く、
どれだけ効率よくできたか。
を重視しています。
その日のうちに、
今日やるべきことが速く終わったからといって、
ということはしません。
いつも頭の中にあるのは、
に重きを置いています。
いつも作業していては、
「今日は、なぜ速く出来たのか?」
「どの仕事が時間がかかってしまうのか?」
などと、作業中には考えもしなかった改善方法を
模索することができるのです。
PDCAサイクルという言葉がありますが、
多くの人が作業ばかりで「P→D」「P→D」の繰り返しに
ハマっているのです。
作業から一旦離れて、俯瞰しなければ、次の「C、D」には
繋がらないことが言えます。
ブラック企業の生産性が悪くなる理由。
ブラック企業の社員や、
ブラック部活の部員ほど、
膨大な作業と拘束時間に、常にヘトヘトで疲弊しています。
なぜコレをやる必要があるのか?
どうしたら、もっと効率が良くなるのか?
タスクに対して抽象的になり、
考えるということをしなくなります。
典型的な思考停止です。
効率が良くなるどころか、
1つ1つのタスクが雑になります。
楽しい訳が無いので、モチベーションもダダ下がりです。
仕事(タスク)に集中するどころか、
次に説明する「負の感情」すらも芽生えて、
無駄な思考に振り回されることになるのです。
ブラック企業の生産性が上がる訳でも無く、
ブラック部活が強くなっていく訳がありませんよね。
コンディションが整っていて感情を仕事に持ち込まない
ここで言うコンディションとは、
情緒のことです。
いつも心に何かを抱えていて、
感情の起伏が激しく、情緒不安定であれば、
コンディションが不安定と言うことになります。
当然ながら、
仕事をしていても、頭にグルグル物思いがふけり、
疲労度は、かなりのものになります。
感情を入れる仕事は存在する
音楽家や思想家、芸術家など、
感情を原動力にすることは、
何かアート的なことをやるのに必要です。
しかし、
この世の中にある95%くらいの仕事が淡々としているもの。
どちらかと言うと、パターンが決まっていて、地味なことが多いです。
むしろ感情を入れずに淡々とこなし、
地味な作業の中に小さな楽しさを感じていく人が
疲労度も少なく、継続可能なのです。
コンディションを整えるには?
メンタル的なコンディションを整えるには、
ということが必要になってきます。
自分を不器用にしている原因を探り、
克服していくことで、
自然と器用な人になっていきます。
繰り返しますが、
不器用だから、もっと頑張らなくてはならない!
気合を入れて、努力しなくてはいけない!
ということでは無く「やり方」が間違っているのです。
見ている視点、価値観を変える必要があるのです。
一生懸命「だけ」では報われない事実を理解する。
・何事も一生懸命やれば良い
・頑張れば、上手くなる。
そんな昭和の価値観を信じ、
杉山も小、中、高校時代の部活で
不器用な体験をしました。
スポーツに関しては、障がい者か?
と、間違われるくらいの低い運動神経でした。
・少年野球ならば、ボールが飛んできても、
必ずエラーをしてしまう。
後から分かったこと:
半ば、パニック障害のように、
「エラーしたら、どうしよう…どうしよう…」
などと、ガチガチに固まってしまい、
飛んでくるボールに集中できていなかった。(かもしれない)
また、練習も休まずには来るが、
半ば、苦行のように感じ、
終わるのが速く過ぎるのを待つようなモチベーション。
スキルが向上する訳が無い。
・カラオケならば、
自分の歌と、メロディ(歌詞)のテンポが合わない!
後から分かったこと:
自分が歌うことに夢中で、自分の耳で周りの音程、
メロディを聞き取れていなかったことが原因。
アカペラで歌っているようなもん。
・授業のノートは綺麗に取るけれど、
テストの成績が悪い。
後から分かったこと:
ノートを綺麗に取ることが目的だった。
テスト勉強も、誰よりも時間をかけるが、
暗記したり、問題を解くことよりも、
教科書を1冊まるまる写しているだけで、
勉強した気になっていた。
ここまで来ると、我ながら自閉症を疑うレベル。
まとめ「本質を掴む努力は必要」
小、中、高校生の時は、
なぜ、これだけ頑張っているのに、
俺は出来ないんだ!
などと原因が理解出来ず、
自己嫌悪に陥ることばかりでした。
大人になって冷静になったり、
インターネットが発達して、色んな情報を得ることが出来て、
出来ない原因が、やっと掴めたのです。
ただ、一生懸命になりすぎて、
物事の本質を捉えようとしないのは、
不真面目であることと変わりません。
時には、タスクから離れ、
物事を抽象的に分析することは必要です。
そして、本質を掴むために、
圧倒的な量をこなす努力は必要です。
あれこれ考えても何も見つからなのであれば、
「がむしゃらにやる」と、見えて来る世界が広がり、
改めて効果を期待できます。
本質を掴むのに必要な「直感に従う」という部分は、
さらに深く「言葉では伝えにくい感覚の部分」ですので、
直感を鍛えるにはアウトプット力を習慣にする
も参考にしてみてください。
今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。