悩みを解決するには実験思考

 

実験思考とは?

「こうではないか?」と仮定を立て、行動していくこと。

 

予測を立てたことは、正解するとは限らず、
多くの人が、それを失敗というレッテルを貼ってしまい、
次第に行動しなくなってしまう。

 

しかし、実験思考では、失敗も過程の中に含まれており、
次の仮定へと繋げていきます。

 

悩みとは、失敗することの恐れや不安から
生まれるものです。

 

だから、悩みを少なくしたいのならば、
失敗を避けるよりも、
失敗による損害をマネジメントしていけば
おのずと悩みは小さくなっていく。

 

実験思考のススメを紹介していきます。

 

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悩みとは何か?

 

そもそも、悩みとは何か

これで本当に大丈夫だろうか?

 

どの道を進めば成功できるのか?何が正しいのか?

 

今やっていることは間違ってるのではないか?

などと、葛藤、心配する気持ち、モヤモヤ、
さまざまなことに言えると思います。

 

 

特に、向上心が高く、大きな夢や願望を抱き、
既に何らか努力をしてる人には、
必ず付きまとう感情だと言えます。

 

一度、整理するために、
良い悩み」と「悪い悩み」があることについて
次に解説していきます。

 

 

「良い悩み」と「悪い悩み」の違い

 

 

良い悩みとは、

自分でコントロールできるか?否か?

です。

 

自分の努力次第で、達成可能なことは、
コントロールできることなので良い悩みになります。

 

自分の力でコントロールできる悩みに、
解決できない問題は存在しません。

 

 

 

 

逆に、
悪い悩み(自分でコントロールできないこと)は、

・他人の価値観、考え方

 

・人種や先天的なもの。

になります。

 

具体的に言うと、

・変えられない過去のこと。

 

・「人からどう思われているか?」思いつめること

 

・人間関係(他人)をなんとかしたい。

などと、コントロール出来ない他人について悩めば、
絶対に解決することなど出来ません。

 

悩みのほとんどが、
アドラー心理学「嫌われる勇気」でも語られているように、
人間関係によるものです。

 

コントロール不可能な悩み(人間関係)に関しては、
自分から環境を変えたり、付き合いを切ることで
解決することが最適解になります。

 

 

ここでは「解決できない・コントロール不可能な悩み」よりも、
解決できる・コントロール可能な悩み」について、
深堀りしていきます。

 

 

 

「良い悩み」にはイノベーションを起こす作用がある

 

「悩み」と聞くと、ネガティブなイメージが付きまとうかもしれません。

 

しかし、良い悩み(解決できる・コントロール可能なこと)は、
自分を進化・成長させる絶好の機会なのです。

 

 

具体的には、

長年勤めた会社をリストラされて、
ショックを受け、人生のどん底を味わい、
悩んでいる人が居るとします。

 

しかし、「リストラ」されたことで、
1つの組織に縛られないという生き方に気づき、
「経済的にも、精神的にも依存しない。自立を決心する」

 

古い価値観を捨て去ったり、
過去の見栄やプライドから解放される。
真の自由を得る機会にも恵まれるのです。

 

会社経営にも同じことが言えて、
会社の業績が落ち込み、倒産間近。

 

そんな会社ほど、どん底の時にしか、
重い腰を上げてイノベーションを起こそうとしません。

 

悩み(見たくも無い問題)と目を向き合って
解決の糸口を探し出す「きっかけ」になるのです。

 

 

悩まなければ、人の器は広がらない

 

極端な例かもしれませんが、
迷い、葛藤を感じているときは、
価値観が変わり始めている状態です。

 

人は変化してこそ進化出来る生物ですので、
進化のための「悩み」は歓迎すべきですよね。

 

いざ「悩み」を感じた時は、
新しい環境、考え方、人間関係を取り入れる準備が整っている
とも言えます。

 

 

 

逆に、
不安も葛藤も感じたことが無い人生とは、
何も進化(変化)することの無いので、
何もワクワクすることも無いということです。

 

ここまで聞くと「悩むこと」が
一概に悪いことでは無いように感じると思います。

 

 

いざ悩んだら実験思考

 

いざ悩みが発生したら、
「こうではないか?」という仮定を立てて、
実行の繰り返しです。

 

もちろん、
誰だって無駄なことはしたく無いし、
失敗もしたく無いので、
誰もが正解を探し求めていますが、
どこにも「最初から理解できる正解」はありません。

 

どんなコミュニティに参加しようが、
どんなノウハウや道具を手渡されたとしても、
自分にとっての正解は試行錯誤の中からしか
理解することが出来ないのです。

 

目の前に正解が落ちていたとしても、
受け取りての力量が不足している限り、
正解を正解だと認識することが出来ないのです。

 

だから、失敗を前提にした実験思考なのです。

 

 

注意!!「疲れたら休んで良い」

 

もちろん、再起不能な失敗は避けなければいけません

 

神風特攻隊のような
攻めたら二度と戻って来れない環境、方法は
避けなければなりません。

 

 

実験思考をはき違えて欲しくないので、
触れておきますが、

 

いわば挑戦可能な環境づくり、リスクヘッジや、
失敗したあとのリカバリー方法が大事になってきます。

 

 

頑張りすぎて、再起不能なまでに身体を壊したり、
うつ病や統合失調症など、精神病になってしまっては、
元も子もありません。

 

時に「休むこと」は仕事のうちです。
肉体とメンタル(精神)のマネジメントと合わせて、
実験思考が上手く行きます。

 

 

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悩みとの向き合い方(哲学)

 

 

最初から正解を求めれば悩みは大きくなります

 

 

※ここから先は、哲学的な話になります。

 

人生とは、

「唯一絶対の正解」を見つけることが目的ではなく
「正しいことが存在しない矛盾の世界」を通して
バランスを取ろうとするマインド

ことが重要になってきます。

 

 

「正しい答えが存在するはずだ!」
というのは、「正しいこと」をつくっておいて、
最初から、あれこれ考えることを放棄したい心理なのです。

 

 

真理は追い求めた瞬間、無くなってしまうもの

 

冒頭で伝えたように、

「果たしてこれで良いのか?」

 

「こっちの道で正しいのか?」

などと、自分の価値観を固めて白黒つけるのではなく
その時によって悩み、判断し葛藤していく過程が
おいて大きな進化、成長をもたらしてくれます。

 

逆に、すべてのことに白黒はっきりつけてしまえば
悩みも無ければ思考することも無いので、
人生は堕落することになります。

 

「真理・唯一絶対の答え」を見つけようとすれば、
真理から遠のいてしまう理由です。

 

 

完璧思考ほど堕落する理由

 

「自分はMBAやマーケティングや
ノウハウを勉強したのに、なぜ成功できないんだ!?」

 

「 自分は〇○教の経典の通りに行い
祈っているのになぜ満たされないんだ!?」

 

「教えの通りに一生懸命やったのに
なんで幸せになれないんだ!?」

 

という人ほど
典型的な「最初から思考することを放棄した」
完璧思考の人です。

 

 

「コレが真理である!正しい!」

などと、決めつければ、
どんな思想も価値観もカルト宗教化します。

 

そんな人ほど脳が鍛えられていませんから
予測不能な状態や、逆境に対応することが出来ません。

 

完璧思考の人ほど、思考停止に陥ってしまうので、
何も考えて無さそうな人の方が幸せになってしまうのです。

 

 

完璧思考と実験思考

 

 

例えば、MBAやマーケティングを学んだ人が居ます。

 

MBAやマーケティングには、学ぶ価値は大いにありますし、
身に着ければ大きな武器にもなります。

 

ただ、その知識を唯一絶対の正解だと思い込み、
なんでもかんでも、当てはめようとするのは上手くいきません。

 

MBAやマーケティングが通用しないことがあるからです。

 

 

 

もっとわかりやすく説明するために、
ドラゴンクエストのようなRPGに例えるならば、
MBA、マーケティングは、
メラゾーマという火の玉を出す、強力な魔法です。

 

 

強力ですが、なかには火が効かないモンスターや
魔法を使うことが出来ないステージが出てきます。

 

メラゾーマをアテに過信していた人は、
絶望の淵に立たされ、何も出来ずに居るのです。

 

 

むしろ、MBAやマーケティング、メラゾーマを知らなくとも、
初歩的な打撃の技を使ったり別の攻撃方法を組み合わせたり、
苦戦しつつも、試行錯誤を繰り返している人の方が強い。

 

実験思考の良さです。

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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