忙しいが口癖なら無能な自分を責めよう
忙しい自分に価値を感じてはいけません。
美徳に捉えがちですが、忙しい人ほど長い目で見ると、
成果を出しにくい状態にあるからです。
理由は以下の通り。
- 忙しい状態とは思考停止状態
- 忙しいはイライラのもと
- 忙しい自慢をしている人に運は回ってこない。
ざっくり解説していきます。
忙しい状態とは思考停止である
本質を見抜き、模索することが出来なくなりがちです。
ぼーっとする技術で詳しく解説していますが、
人は何もしていない時間にも、脳は情報処理にエネルギーを使っています。
無意識に情報を統合したり、偽りや無駄な情報を取捨選択する時間が必要になるのです。
一切の隙間なくスケジュールをガチガチに埋めている人ほど、
有能そうに見えて、誰にでも出来る単純作業しかしていないことが多いのです。
休み無く働くということは、
新しい情報を取り入れたり、問題解決のためのアイデアを引き寄せづらい。のです。
忙しいはイライラのもと
余裕が無ければ、1つでも緊急のことが起きればイライラしやすく、
忙しい人ほどアンガーマネジメントが出来る訳も無く、すぐに怒る人の典型例ですよね。
忙しい状態とは、あと少し水を入れれば溢れてしまうような、
頼りないコップのようなものです。
普段はメンタルコントロール術が優れていようが、その人の器が大きかろうが関係ありません。
緊急のことが起きれば満杯になりかけのコップに、さらに水を足そうとして溢れてしまうようなものです。
感情が芽生えて、つい口調が強くなったり普段はしないような異常行動に出てしまうのです。
忙しい
↓
短期的思考かつ、作業するだけの思考停止になりがち
↓
改善するための模索やアイデアが生まれない
↓
疲弊しがちでミスや物忘れが多くなる
↓
さらに忙しくなる。
ブラック企業、部活あるあるだと思います。
忙しい自慢をしている人に運は回ってこない。
いつも機嫌が悪い人には、人や仕事が寄ってこないように、
忙しい人には、うまい話や本当に価値のある情報がまわってきません。
例えば、自分がなにか仕事を発注する側になったら、
いつもバタバタせわしなく、忙しそうにしている人と、
いつもフラットな状態に居る人だったら、
どちらに頼みたいと思うでしょうか?
わざわざ忙しい人に対して、さらにタスクを背負わせるような酷な真似をするのは、申し訳無いと感じるかと思います。
むしろ「忙しいアピール」は、わざと受けたくない依頼を断ることだけに使うようにしましょう。
他人からの誘いや依頼に対して、トゲの無いように断るときに使ってます。
忙しそうなクライアントは避けるべき理由
これを書いている杉山が、個人事業主でデザイン関連の仕事をしていて、
忙しそうにしているクライアントほど、モンスターと化しやすかったり、振り回されやすい傾向にあります。
企業の社員さんに多く、他の仕事もこなしているので致し方ないことですが、
コミュニケーションが限りなく取りずらかったり、自分の言ったことや決めたことを忘れていたり、
修正の修正を繰り返すこと等々、経験しました。
これを書いている時点で個人事業主3年目になりますが、
対策としていることは、こちらから納期や段取りを決めていたり、
忙しそうな人には地雷が多いので、はじめから受けないようにする。
ということが望ましいと言えます。
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忙しいを辞めたいなら、あえて立ち止まれる時間を作ろう
忙しさのデメリットについて語ってまいりましたが、
実際に、どうしたら忙しさから卒業できるのか?
具体的な方法が以下の通りです。
- 忙しい時期は、あえて人と会わない
- 作業に入る前の下準備に力を入れる。
- 忙しさを美徳にしている人を避ける
順に解説していきます。
忙しい 時期は、あえて人と会わない
どんなに気を付けていても、誰にでも必ず忙しい時期はあります。
そんな時ほど、必要最低限、誰かと会ったり連絡を取らないようにします。
余裕が無ければ、普段はイライラしないようなことに対して反応してしまったり、
せっかく会った人に対して気遣いが出来なくなる可能性が、通常よりも高いからです。
誰だって経験したく無い人間関係の事故やトラブル、事故につながりやすいのなら、最初から人と会わない方が良いですよね。
それはまるで、限りなく体調が優れない時や悪天候の時に車の運転を避けるようなものです。
忙しいのに関わらず、誰かと電話をしていたり、合っていたりする人が、
あまりにも多いので、最初に触れておきました。
作業に入る前の下準備に力を入れる。
大半が作業に入る前の下準備で、忙しくなるかどうか。決まります。
下準備とは。。。
管理職でいうマネジメント。
エンジニアでいうフローチャート。
建築の現場監督でいう工程表。
デザイナーでいうディレクション。
これらが当てはまります。
いつも忙しくなる人ほど、この下準備の段階で失敗していることが多いのです。
この下準備さえ外さなければ、仕事が出来る、出来ない。は改善できます。
実際、個人事業主1年目の杉山は下準備に失敗して疲弊していました。
おもな原因は以下の通り。
ディレクションやコミュニケーションの不足。
お客さんから「求めていること、達成したい目標、意図」を聞きだせず、
創り込んだものを何回も修正を繰り返すハメになる。
日程表をつけずにパニックになる。
目先の作業に追われ、などと、
心の状態は、まるで散らかった部屋で、さらにモノを追加するような具合。
心に余裕が無いので、クライアントからの言いなりの作業員状態と化す。
そもそも「忙しい」自分に酔いしれていた
ヒマな時間があると、不安になったり、1人の寂しさを感じてしまうから
あえて忙しくして、余計なことを考えないようにしようとする人に
ありがちだとおもいます。
「忙しい」が当たり前にだと、
上記のような疲弊しない働き方を模索する努力をしなくなってしまうので、
当然ですよね。
がむしゃらに気合い!根性!頑張る!でなんとかなると思っていた。
は、スポーツの世界では、なんとかなるかもしれませんが、
ビジネスの世界では、なにとかなりません。
忙しくて疲弊するにつれて、セルフイメージが低くなってきます。
だからワリの合わない単価の低い仕事を続けたり、
過酷な環境から抜け出そうとする思考も失われていきます。
ブラック企業にありがちな無能な人ほど、
「忙しい」が当たり前になっているので、
他人の気遣いも出来るはずも無く、時間を奪いがちです。
セルフイメージも低いので、誰かを蔑んだり、
他人を支配・コントロールしようとすることで自分の価値を感じ、保とうとするのです。
忙しさを美徳にしている人を避ける
これを聞くと、「怠け者が良いのだったら、何もしない方がいいんだな。」
などと、違いする人が居るのですが、
ここで言う怠け者とは普段、涼しい顔して手を抜いているので怠け者に見えるだけです。
・ココぞ!という最も需要なこと(本質)に集中させる。
・疲弊しない働き方をする。
ということが言いたいのです。
なるべくコスト(作業量、時間、労力)をかけない方が、
圧倒的に成果を出しやすい体質になるのです。
忙しいのに残業しない人に有能な人が多い理由
まとめになりますが、以下が当てはまります。
・必ずダラダラボケっと出来る暇な時間を創ることで、
心と身体に余裕が生まれ、感情に振り回されなくなる。
・感情のコントロールが出来るので、誰か他人に振り回されず、
自分の時間を創ることが出来る。
・余裕の時間で考えることが出来るのでインスピレーション(直感)が沸きやすく、
今までの自分では思いつかなかったアイデアが沸きやすい。
・忙しいを美徳に捉えている人(無能な人)を避けているので、
自然とヒマな人(有能な人)が集まっている場合が多い。
忙しい仕事とは、イノベーションのチャンス
上級者向けかもしれませんが、
あえて、忙しい業界に挑戦することについても触れておきます。
激務の仕事と言えば、医者、営業職、制作をする人、飲食店等々あると思います。
これらの多くは、人がやっていることですよね。
人がやっていることに対して、AIやロボットが入り、忙しさを軽減してくれたら誰だって喜ぶはずです。
センスのあるプログラマーは、仕様書の通り、頼まれたことをこなしていくだけでなく、
あえて忙しそうにしている異業種に目を向け、忙しさを軽減する管理ソフトやアプリ、人工知能(AI)を提案していくのです。
現に、東欧のエストニアという国では、会計士という仕事がありません。
すべて電子化(アプリケーション)に置き換えられたためです。
※余談になりますが、
今まで忙しく書類仕事をしていた会計士や税理士は、楽になった反面、
もちろん仕事を奪われたというデメリットもあると思います。
物質的なモノが売れなくなった現代、「忙しい!忙しい!」と言っている人を助けられるようなサービスやコンサルティングが重要になると思います。
本日もここまでお読みくださり、
ありがとうございました。