リベラルアーツとは?

 

 

 

前回の記事
「話がかみ合わない」「変わり者」と言われる理由は「意識レベル」が高いから
では、人の意識には大きく

 

「感情的」「即物的」「社会的」
「内的」「自己変容的」

 

の5つに分かれ、成長していく
ということをお伝えしました。

 

 

今回は前回のおさらいと、
自己変容的な意識を持つために
積極的に学んでいる

 

リベラルアーツとは何か?
についてお伝えしていきます。

 

 

 

 

 

 

社会や他人など、
自分の外側のものに評価されたり
影響を受けて自分の価値や行動が決まる人は
社会的な意識」と言います。

 

それで幸せを感じられたり
充分に満たされているのなら
問題は無いのですが

 

「社会的な意識」のままでは解決出来ない
試練や困難があった時に
人はさらなる意識へと進化するのです。

 

 

 

 

 

それが
内的な意識」もしくは
自己変容的な意識」です。

 

 

 

「内的な意識」とは
自分の外側のものに対して
自分の価値が変わったり、影響を受けず

 

内なる心から湧き上がってくる
信念、理念、思想に価値を感じ、
行動する意識を言います。

 

悪く言えば頑固で、柔軟性が無く、
正しいとされてきた信念、理念、思想は
時代、国、環境が変わってしまえば
古いものになり、当てはまらなくなって
しまいます。

 

 

 

 

 

そこで、さらなる葛藤、迷いを得て、
自己変容的な意識」へと進化します。

 

自己変容的な意識では
環境によって柔らかく形を変え、
最善を尽くし対応していこうとします。

 

そのために過去の経験や情報、
正しいと思っていたことさえも疑い、
答えの無い問い」に向き合うのです。

 

そして
慎重に頭の中で思考した結果が
本当に正しいのか?
実践と行動を繰り返しています。

 

この学びの過程が今回、お伝えする
リベラルアーツ(自由になるための学問)
です。

 

 

 

 

抽象的な説明の仕方で
わかりづらいので、具体例をあげながら
次に説明していきます。

 

 

 

 

 

学問、勉強、教養を
たくさんしてきた人と聞くと、
知識の多さをイメージしますが

 

 

リベラルアーツの目的は

 

「答えの無い問い」を立てる、挑戦する
です。

 

 

 

 

「答えの無い問い」とは・・・
過去の具体例を挙げて説明しまう。

 

 

 

 

 

古代ギリシャから中世までの時代ならば、
天動説が正しいのか?地動説が正しいのか?
という答え。

 

実際にガリレオが「地動説」を証明するまで、
この問いには、答えがありませんでした。

 

ガリレオが証明する数千年もの間、
「天動説か?地動説か?」
という問いは、答えがありませんでした。

 

 

 

 

 

ニュートンが発表した「万有引力の法則」は
200年も「この法則以外に別の引力は存在しない」
と誰にも覆されず、信じられてきました。

 

この200年間は万有引力の法則に対する
「答えの無い問い」です。

 

 

しかし、
本当にニュートンの万有引力は正しいのか?」

 

アインシュタインが問いを立てて挑戦したところ
「万有引力は地球でしか当てはまらない。」
「宇宙では、例外」
「万有引力が通用しない世界がある!」
ということを証明し、発表しました。

 

 

 

 

 

 

 

今もなお、誰にも証明されておらず
議論され続けている「答えの無い問い」
があります。

 

我々の体の細胞やあらゆる物質を
構成する粒子は、

 

「複数あって構成されているのか?」
それとも

 

「1つのものが、光速で移動し、
残像が物質を構成しているのか?」
という問いです。

 

最小単位のあまりにも小さい世界なので、
まだ誰にも答えを導き出していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの時代も答えが無いなりに、
共通して実践していたことは、

 

頭の中で、仮説を立てて、
それを元に、逆算して実験を繰り返し
証明してみせようという手法です、

 

 

これを「思考実験」と言います。

 

「思考実験の力を養うこと」
これがリベラルアーツの目的です。

 

 

 

 

 

だから、
今まで解明されていなかった
科学や理論の答えが見つかったら
既にリベラルアーツでは無いのです。

 

 

大事なのは、
先人が積み上げてきた知識、情報を使い
どれだけ先に行こうとするか
リベラルアーツなのです。

 

 

 

日本の学校教育では、
ひたすら知識と技術をつけさせる勉強が
得意な人材を輩出しています。

 

しかし、
冒頭で説明した「自己変容的な意識」と
思考実験を得意とした」人材を輩出する
ことには向いていません。

 

 

 

 

 

もちろん、思考実験をするためには
膨大なコンテキスト(知識、経験、勉強)が
必要です。

 

ただ学校教育で勉強した知識を使わず、
研究と実験を行うことが出来なければ、

 

「勉強だけをしていた人」に
「本当に頭の良い人がいない」理由に
なってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

杉山自身、もともと
コミュニケーション障害(コミュ症)を
改善するには?どうしたらいいのか?

 

中学時代から答えが載っていそうな
本や情報商材、セミナー、DVD、教室など
片っ端から学びましたが、

 

気休め程度で、根本的な答えは
ありませんでした。

 

 

袋小路に取り残され、
絶望の限りを味わいましたが

 

そこで諦めず、
心理学、哲学、宗教、東洋医学の
分野も学び、思考実験を繰り返し、
やっと腑に落ちる成果を得ましたので、

 

このように情報発信をする機会を通して
お伝えしております。

 

 

 

 

自分で書いていて
「現状では、コレが正解だけども
ある人からしたら、不正解なのでは?」

 

「少し視点を変えたら、180度
異なる意味に捉えられてしまうだろうな」

 

などと、迷い、
極力、時間をかけて書いておりますが

 

 

 

 

時には、
「なるほど、【〇〇の法則】をすべての人に
当てはめれば、人間関係はうまく行くのだな!」

 

「書いてある通りのことをやったのに!
うまくいかなかった!詐欺だ!」

 

と、履き違えてしまう人が
残念ながら、いらっしゃいます。

 

 

そのような人ほど、
「良い成績で、良い大学を出て、
良い会社に入れば将来、安泰なはず・・・」

 

だった人と同じくらい
思考停止しているのです。

 

 

 

 

 

どんなに「社会的な意識」で外側の要素を
満たしても、解決できない問題がぶつかった時、
人はさらなる意識の進化をして行きます。

 

とても生易しいものではなく、辛く、
考えたくも無いのに、

 

答えの無い問いに
多くのエネルギーを使い、
考えさせられることが多くあります。

 

 

 

 

 

その際に、
1つの知識、価値観、
思想に固執するのでは無く
このリベラルアーツという考え方を
実践してみてください。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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