マネジメントが無能な上司は「人を教育する」

 

無能な上司と、
マネジメントが上手い上司違いとは?

 

結論を言うと、
上手くいかない管理職(マネージャー)ほど、
人を管理しています。

・部下が無能すぎる。

 

・周りの人が仕事できなさすぎ。

 

・アイツは、全然わかっていない!

 

・どうしたら、この人は出来るようになるのか?

などと、人を変えようとするよりも、
本来、達成すべき業務を管理しなけばならないのです。

 

 

今回は、
どうしたら無能な管理職(マネージャー)が、
マネジメント上手くいくのか?

 

お伝えしていきます。

 

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マネジメントをスパゲティづくりに例えたら?

 

例えどんな有能なマネージャーだとしても、
人の性格、能力、価値観、考え方を変えることは、
出来ません。

 

人間の心理、力学をきちんと理解し、
マネジメントが上手く行く人ほど、
「仕組み」づくりを徹底しています。

 

 

「業務」「仕組み」とは何か?

 

スパゲティのつくり方に例えます。

 

以下の流れで、
スパゲティが作られていきます。

@乾燥した麺をお湯に茹でる。

 

Aフライパンで具材を炒める。

 

A茹でた麺をボウルに開けて湯切りをする。

 

C麺を具材に混ぜ、
市販のスパゲティソースをかけて出来上がり。

 

この@〜Cが、業務」「仕組み」です。

 

無能な管理職は人を管理する

 

人をマネジメントする無能な上司ほど、

 

調理をしている人に対して、

「フライパンの使い方がなっていない!
具材を焦がしてどうする!」

 

「スパゲティの麺を茹ですぎだ!非常識だ!」

などと、口を出します。

 

 

求められるスパゲティのクオリティが出せなかったら、

「人が悪い」

ということになります。

 

上手く行くマネージャーは業務を管理する

 

あらかじめ冒頭で紹介した
全体の流れを把握できる紙面があり、

 

そこに対して

「麺が伸びすぎないように、時間を計ろう。」
「4分が最適だよ。」

 

「フライパンは、常に動かしておこう。」
「具材が焦げるからね。」

などと、
「人」よりも「業務」「仕組み」に対して
フォーカスしています。

 

例え、子どもでも、そこらへんのオッサンでも、
誰が調理しても、同じクオリティに近づけられるように
最善を尽くそうとします。

 

上手くいかなければ、人をどうにかするよりも、
調理工程を変えたり、アプローチを変化させていきます。

 

次に説明しますが、
「マニュアルを作ればよい!」では、
上手くいきません。

 

 

マニュアルにすれば良いってもんでは無い

 

全部マニュアル化するなんて、
キリが無い。メンドクサイ。

 

マニュアル化してしまったら、
「自分で考える」などの、自主性が無くなり、
楽しく無くなってしまう。

 

フランチャイズやチェーン店にあるような
マニュアル化が目的になってしまうと、
そうなります。

 

これから説明することは、
「マニュアル化」では無く、
「業務マネジメント」の方法です。

 

 

業務マネジメントの流れ

@業務の見える化

 

A見える化したものを取捨選択する

 

B1つのフレーム(箱)にしていく。

 

Cチェックリストに起こす

 

DリリースしてPDCAを回していく

 

Eフィードバックをもらう

 

Fデータを蓄積していく。

順に説明していきます。

 

@業務の見える化

スパゲティを作ろうとしたら、
「麺を茹でる必要がある。」

 

「具材も必要だ!
ならば、具材を切らなければならない」

 

「味の調整もしなければならない。」

などと、アレコレやるべきこと
思い浮かぶことを書き出していきます。

 

 

今回はシンプルに説明するために、
「スパゲティ作り」に例えましたが、
仕事となったら、複雑で、
いきなり工程を考えるのも至難の業です。

 

だから、思いついた順で「やることリスト」を
バラバラで良いから書き出していきます。
複雑なことも、視覚化していくことが、
物事をスムーズに運んでいきます。

 

 

A見える化したものを取捨選択する


書き出したことを視覚化すると、
複雑なことが、整理されていきます。

 

頭の中でごちゃごちゃ考えていたら、
気づかなかった点が、わかってきます。

 

 

今回のスパゲティに例えたら、

「具材を切るのは、面倒だから、
既に切られ、洗わずに使える『カット野菜』を使おう」

 

「そういえば、具材を炒める『オリーブオイル(油)」が必要だ!」

などと取捨選択を行う段階です。

 

B1つのフレーム(箱)にしていく


ある程度、やることリストを決めたら、
ここでやっと順番に並べていきます。

 

業務の流れを、
1つのパッケージ化する段階です。

 

「もっと時間を短縮するには、どうすべきか?」

時間軸に並べてこそ、考えることが出来ます。

 

 

 

@の「見える化」をすることで、
ヌケを抑えられ、スムーズに工程が決まります。

 

Aの取捨選択では「無駄な作業はどれか?」を
あらかじめ決めているからです。

 

Cチェックリストに起こす

 

他人に伝達可能なマニュアルのようなものが
出来上がります。

 

一連の業務の仕組みが、上手くいくかどうかは、
次に説明するD「リリースして、PDCAを回していく」
ことにつながります。

 

 

もちろん、マニュアルを手段では無く
目的にしたら、愚の骨頂です

 

 

自分で考えるなどの、自主性が無くなり、
楽しく無くなってしまいます。

実際にスパゲティを作る人が
「ルーチン化して、つまらない」という
酷くモチベーションが下がってしまいます。

 

後ほど説明するE「フィードバック」につながります。

 

Dリリースして、PDCAを回していく

 

マニュアルは完璧で無いと、いけない

というものでは無く、

アップデートしていく。ものです。

 

完璧なものでは無く、
出してみて、改善を繰り返していくのです。
完成はありません。

 

フェイスブックの運営が、この手法をとっています。

 

Eフィードバックをもらう

 

現場の意見を積極的に取り入れる
という段階です。

 

欠かさないことで、現場の自主性を促し、
学習する組織」を作りあげていきます。

 

 

Fデータを蓄積していく

 

一連のPDCAは、ビックデータになります。

 

このビックデータは、
他の問題解決や目標を叶えるのに役立ちます。

 

 

日本人の生産性が低い理由

 

優れたマネジメントは、
人では無く、業務のマネジメントです。

 

そして、一見マニュアルのようなものが
作られていきましたが、
「マニュアルを作ることが目的ではありません」

 

適切なフィードバックを得るための
道具にしかすぎません。

 

 

 

 

日本人の生産性が低い理由は、
多くの企業が、「昔は」上手く行ったやり方に
ガン細胞のように固まり、
士気が低くて変化しない組織だからです。

 

管理職(マネジメント)を、
地位や階級のように勘違いし、
「作業員」と同じことをしている人も居ます。

 

 

『マネージャーは「人」を管理しないで下さい。』
という本の要約をいたしました。

 

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