「なんであの人はこんなちょっとしたことで怒るのか?」
「情緒不安定なのか?」
「頭がおかしいのではないか?」

 

などと他人の怒りに嫌な気分になった経験が
あると思います。

 

 

 

 

そんな経験があるからこそ
「自分は怒って、周りの人に嫌な思いをさせたくない!」

 

などと、日々、感情を押し殺して過ごしてしまい
イライラしている。

 

 

 

 

「怒り」という心理に焦点を絞って
怒りの心理とコントロールする方法を
ご説明していきたいと思います。

 

 

怒りの間違った認識

 

感情を一切出さず、常に冷静に仕事を
テキパキこなす人を理想としている。

 

そんな固定概念を学校教育や経営者が
人を管理しやすいように
誰にでも植え付けられてきました。

 

 

 

実は「感情を一切出さない」という間違った固定概念
後々、情緒不安定な人格を形成したり
周りの人に迷惑をかけてしまう人になるのです。

 

 

 

怒りは消すことが出来ない

 

人は怒りを抑えることは出来ても、
怒りを消し去ることはできません

 

積り積もった感情が自分の中に積み重なり
ふとしたことで大爆発してしまったり
自分自身を攻撃してしまうのです。

 

 

 

 

 

「後々考えれば
特に大したことが無い出来事なのに、なぜ
あんなに怒りだしてしまったのだろう。」

 

「おかげで、今まで積み上げてきた
大事な人間関係が一瞬で台無しに
なってしまった」

 

「おれはなんて駄目な奴なんだ…」

 

 

 

 

元々、人を思いやれる人であるのに
怒りですべてを失い
このような経験をしています。

 

例え、大きな事件を起こさなくても
躁鬱病やパニック障害、統合失調症、神経痛など
が病となって現れることがあります。

 

 

怒りは生物が生き残るための技術

 

生物が怒りを覚えている時

 

 

 

全身の血流を素早く循環させるために
心臓がバクバクし、運動神経をUPさせています

 

敵の動きを見るために
目の瞳孔は大きく開いています。

 

反射的に行動できるよう集中するために
限りなく無駄な思考を減らしています。

 

 

 

 

これを素早く出来ない生物は
外敵に食べられてしまいす。

 

かつて過酷な原始時代を生き残るためには
人間も同じ能力が備わっているのです。

 

 

 

 

 

現代では、この生理現象を
「怒り」と呼んでいるのです。

 

 

 

 

 

大事なのは
「怒り」は不要なものとして処理するのではなく
怒りを道具として扱うことなのです。

 

例えるなら
「核エネルギー」のようなものです。
とても大きな力を持っていますが、
使い方を間違えれば、大惨事になります。

 

 

怒りをコントロールするには

 

怒りという道具をコントロールして活用することが出来れば
願望実現の活力を与えることが出来ます。

 

 

 

 

怒りを感じたら以下の2つを思い出してみてください。

 

 

怒りを抑圧してはならない

 

 

他人の怒りからは逃げること

 

 

順に説明してまいります。

 

 

怒りを抑圧してはならない

 

 

怒りを抑圧すれば、蓄積し、
いつか必ずどこかで異変が生じます。

 

怒りは「自分は我慢の限界」ということ
自分の身を守るために
身体が教えてくれていることなのです。

 

 

 

 

 

なので怒りを感じたら、
必ず外に出す必要があります。

 

しかし、目の前の相手に出すという
意味ではありません。

 

まずは自分は怒りを感じているということを
素直に認め、紙や、誰も見ない
メモ帳に書き出してみることです

 

 

 

 

自分がなぜ理不尽な仕打ちを受けてしまったのか
怒りによって自分の身に降り注いだことを気付かせる役割があるのです。

 

そこから解決の糸口を見つけたり
その場の環境を変えよう決心することが出来るのです。

 

 

 

 

 

杉山自身も、怒りを押し殺して組織に居続けた経験があります。

 

しかし、どんなに理不尽な扱いを受けていても
怒りという感情を無視していたからこそ、
気付くことが出来ない解決方法や考えがありました。

 

猛烈な全身の痛み、幻聴が身体に異変となって現れ、
考えが沸き起こり、やっと環境を変えるなどの
決心をすることが出来ました。

 

 

他人の怒りからは逃げること

 

他人の怒りに対して
なだめようとしてはいけません。

 

怒っている人の対処法は
その場から立ち去ることなのです。

 

 

 

例えば3歳児くらいの小さな子どもに対して
癇癪を起こし、親がどんなに論理的な話をしても
収まらなければ、無視をするのが良いことと一緒です。

 

3歳児の子どもの怒りが収まらないからと言って
親があれこれ気を使ってしまえば、上手く行かないのです。

 

 

 

 

 

 

また、他人の怒りという感情を鎮めようとすることは
燃え盛るビルの中に、座布団一枚で鎮火させようと
突撃するのと同じくらい無謀なことです。

 

 

 

 

幸いなことに、怒りというエネルギーは大きいからこそ
長続きしません

 

どうせ話を聞いてあげるだけの思いやりがあるのなら
独りで怒りが静まった頃で良いでしょう。

 

 

 

 

 

よく学校の部活などで勘違いしている人が多いのですが

 

頭ごなしに怒っている人に対して
話を聞いて感謝するなどという
間違った固定概念に決して騙されてはなりません。

 

 

まとめ

 

 

・怒りが自分を守るためにお知らせしてくれている。

 

・怒りが考えるきっかけになる。

 

・怒りに支配されるのではなく
 怒りを支配する側に回る

 

 

 

今回もここまでお読みになってくださり
ありがとうございました。

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