手段を目的にしない対策はタスクのビジュアル化です

手段を目的化しないためにやること

 

どんな知的なスーパーマンでも
恐ろしく無能にさせ、悲劇を招く「手段の目的化」を防ぐためには、
どうしたら良いか?

 

結論は以下の通りです。

  • やっていることを必ずビジュアルに落とし込む。
  • 忙しすぎないこと

以上のことを心がけるだけで、
本来の目的を思い出させ、手段の無駄に気づき
思考停止状態を防ぐことが出来ます。

 

 

詳しく解説していきます。

 

手段を目的に取り違えないための対策

手段の目的化を防ぐ対策法
これを書いている杉山がやっていることなのですが、
目的が「良質なメンタルを整える」ことだったとします。

 

メンタルを整えるには「健康」「自己肯定感」「習慣」の3つが
大切だと考えています。

これら3つの要素を満たす手段が、
運動したり、情報発信のためにブログを書きつつ、
経済的自立を目指して行く。というものです。

 

もちろん、やっている手段がコロコロ変わることがあります。
なので3ケ月に1度は「やっていることを必ずビジュアルに落とし込む」ようにします。

 

 

それでも忙しすぎて、視野が狭くなりすぎると、
必ず手段が目的化していきます。

 

・よくありがちな「稼ぐ」ことにフォーカスしがちになり、
次第に不安や焦燥感に煽られ、メンタルを害してまで目に血走りながら無駄な作業しまくる。

 

・運動が大事からと言って、ストレスの溜まるトレーニングの仕方をしてしまう。

 

手段が目的化すると悲惨なことになりますよ

 

一旦、手を止めてボケ〜ッとする暇があれば、
「これ無駄だよね」などと思えることすら、
人参をぶら下げた馬のごとく無限ループします。

 

だから「ビジュアル化」「忙しすぎない」ということを心がけます。

 

 

手段が目的化している事例をもとに解説

 

さらに、わかりやすく説明するために、
以下のような「手段が目的化している事例」を挙げて解決法を
解説していきます。

  • 長時間労働の原因あるある。仕事が目的になっている
  • 勉強しても問題解決に活かせないパターン
  • 朝ごはん食べるor食べない論争
  • アンパンマンのアンパンチは暴力的か?論争
  • 友達を作ることが目的になっているパターン
  • タバコの喫煙者はクビにする議論
  • 毛沢東の文化大革命

 

以上の例を順に解説していきます。

 

長時間労働の原因あるある。仕事が目的になっている

 

仕事は成果をあげたり利益を出すことが目的なのに、
仕事していることが目的になっています。

 

長時間労働、非効率かつ無駄な作業だとわかっていても、
辞める決断が出来ない原因でもあります。

 

特に

仕事をしていない時間=自分には価値が無い

などと、本気で思っている人は要注意です。

 

 

勉強しても問題解決に活かせないパターン

 

勉強も同じことが言えます。

 

勉強で思考力や問題解決能力を付けていくことが目的だったのに、
勉強している自分に対して自己重要感を感じてしまい、
他人に対してマウントを取ろうとしたり、
何の役にも立たない知識やスキルをつけることになってしまいます。

 

本にこう書いてあるから。

 

教祖様がこう言っていたから。

 

過去に事例が無いから・・

そんな人が多すぎて組織がカルト化し、
無能集団になっていく姿を何度も見てきました。

 

 

本来、目的にとしていた「世の中を良くする」「幸せに生きる」するために
勉強をしていたのでは無かったのではありませんか?

 

いまやっている勉強をダラダラやれば、
モチベーションも上がる訳もありません。

 

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朝ごはん食べる・食べない議論

 

朝は食べた方が良いのか?いや、食べない方が良いのか?

 

「朝ごはんを食べる・食べない」に焦点が当たりがちですが、
本来は「消化にエネルギーを使わない方が良い」
ということを伝えたいのです。

 

消化に負担の少ないヨーグルトやスムージー系、
ワカメや野菜中心の雑炊など、もしくは少食に留めることで
胃に負担をかけない食事がすすめられているのです。

 

目の前に、
こってりしたモノや胃にずっしり来るものしか無いのなら、
食べない方が良い。ということになります。

 

 

アンパンチは暴力的か?議論

アンパンチは暴力的か?
アンパンマンの劇中で行われる
アンパンチ(暴力)が子供の教育によろしく無い
という論点においても同じです。

 

アニメ(創作)の中の暴力に視点がフォーカスされがちですが、
本来「子供が気軽に暴力を使って欲しく無い」ということをしたいのですよね。

 

アニメそのものを規制して見れないようにするかでは無く、
どうしたら『子供に「創作」と「現実」の世界をきちんと分けられるようになるか?』
教える方が重要なはずですよね?

 




※バイキンマンは、なぜいつも悪いことをするのか?目的は何なのか?
我々はバイキンマンのやっていること(手段)にしか触れることが出来ません。
目的を考えてみると、現実世界でも思慮深くなることが出来ると思います。

 

 

友達を作ることが目的になっているパターン

 

友達は傷を舐め合うために存在している訳ではありません。

 

小難しい心理学用語を話ししておきますと、

他人と何気なく触れ合ったりする理由は、
共同想起という役割をしているのです。

 

人は、自分一人だけでは「自分が何者か?」なんて判別することが出来ません。
比較する他者があって、初めて「自分のことを自分だ。」と思えるようになります。

 

例えば、自分の髪の毛は、隣の○○君よりも長い。
だから、自分はロン毛なのだ。

 

もし、これが世界中で自分一人だったら、
自分の髪の毛が薄いのか、長い方なのか?
判別することが出来ないのです。

 

だから人と居なさすぎても良く無いし、
常に人と居すぎても良く無い(自分の時間を作ることが大切)です。

 

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タバコの喫煙者はクビにする議論

 

「健康を損なう」ことを防ぐことが目的だったのに、
「タバコの喫煙者を排除すること」そのものを目的に進んでいるように見受けられます。

 

タバコで健康を害する原因が、
人間の体がデトックス(浄化)できる以上にニコチンやタールを吸引している
ことです。

 

そもそもタバコを許容範囲以上に吸う人は、
タバコを一切吸わせない」となった瞬間、
別のものに依存するようになり、それが原因で健康を害することになります。

 

本来、依存する原因そのものを突き止めて、
解決しなければならないはずですよね。

 

 

毛沢東の文化大革命

毛沢東の文化大革命

 

「タバコの喫煙者を排除すれば良い」くだりで関係があるかもしれないと思い、
手段を目的にした典型的な人物である「共産圏の指導者たち」のことを触れておきます。

 

中華人民共和国の指導者「毛沢東」は、
農作物の生産量を上げるために短略的思考で穀物を荒らす鳥を
全て排除しました。

 

結果、害虫を食べる鳥が居なくなり、
今度は害虫が大量発生し、農作物の全滅→8000万人が飢え死にしました。

 


※漫画「覇-LORD」より

 

国の農作物を向上させることが目的ならば、
どうしたら穀物をよく育てられるのか?
そこに研究とエネルギーを割くべきなのに、
手段(鳥を排除すること)が目的化した顕著な例です。

 

共産国の指導者にありがちな失敗が手段の目的化です。

 

本来、目的(理想の世界)があったはずなのに、
手段を守ることが躍起になり、悲劇をもたらすのです。
どれくらい能力に長けた人物かどうか?は関係ありません。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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