ティール組織(学習する組織)とは?
今回は、未来の組織運営である
ティール組織について、お伝えしていきます。
ざっくり意味を書くと
・上司、部下という縦社会では無く横の関係
・従業員が自ら考え、仕事する(学習する組織と言われる)
というものです。
ティール組織は、一般的な組織運営と、どう違うのか?
ティール組織を理解するには、
過去20世紀型のピラミッド型組織と比べると、
わかりやすいと思います。
ピラミッド型組織については、
学校教育、部活、会社の場で、
さんざん刷り込まれてきたので、
解説する必要が無いかもしれません。
社長が指示を出し、管理職が従業員を管理し、
従業員が言われたことをやる。
この組織には、必ず階級制度があり、
部下が上司の命令を聞かないのなら、
「クビにするぞ!」「給料を払わないぞ!」
という規則があり、ある意味「恐怖」のモチベーションで動いています。
それに引き換え、ティール組織では、
社長という役職は、カタチ上、存在していても、
階級制度がありません。
規則もありません。
ある程度、社長の理念、ビジョンに対して、
従業員全員がコミットしている状態です。
「問題解決」や「仕事の進め方」は、
命令されてヤル訳では無く、
気づいた人によって、主体的に進められます。
ティール組織のデメリット
ティール組織は、無能な上司にウルさく言われない。
なんて自由な会社なんだ!
などと思いますが、
そもそも、1人1人が自己管理できる人のみ実現可能です。
フリーランスのように自分で勉強し続け、
自分で営業し、自分で商品を研究開発し、
自分で問題を見つけ、修正していくなどの
努力と継続が求められます。
フツーにしていたら、人間ですので、
必ず怠けます。
試しに同好会でも、会社ごっこでも良いので
自分で人を集め、何かをやってみると、
必ず幽霊部員のようなコミットメント力の弱い人が存在します。
例え、どんなに自己管理の出来る人を寄せ集めても、
人間関係の力学、利害関係で必ず発生することです。
コミットメント力の弱い人の尻を叩くために
ほとんどの会社組織では、
未だに縦社会が取り入れらている理由です。
ティール組織はこんな人が向いている
ティール組織の成功例は、
自分の目で、まじかに見たことがありません。
なぜなら、ティール組織は、
理想であるがゆえに、普通の人間には無理(かもしれない)
からです。
この理想の組織(ティール組織)は、
1人の指導者(社長)が居て、
残りの人の善意(コミットメント力)に
委ねられる考え方だからです。
個人的には、共産・社会主義国家のような
運営方法に似ていると感じます。
※共産・社会主義国家=北朝鮮・ソ連を連想し、
どうしても悪いイメージが付きまといますが、
シンガポールやベトナムに対しては、
必ずしも、そうとは言い切れませんよね。
だから、
ティール組織を運営する指導者(社長)やメンバーには、
以下のことが求められます。
・各々が自主的に動くからこそ、
まとまりが無く、バラバラになるのは、仕方ない。
と、考えるくらいの寛容さ。
・自分から見て無能に見えたとしても、
自然をお手本としている組織なので、
無駄なことも許容できる器の広さ。
以上を可能にするのは、
精神的・経済的に自立できた人です。
生活がカツカツの状態では、
ティール組織を維持するのは、まず無理です。
社会貢献をする前に、
「自分が食えるようになる」段階をクリアしなければ、
やってはならない。
ように、
ティール組織を形成する前に、
精神的・経済的自立への段階を1歩ずつ
クリアしていかなければなりません。
ティール組織は、社会貢献的な活動に最も適している
組織と言えます。
今回もここまでお読みくださり、
ありがとうございました。