日本人は真面目では無い「同調圧力に屈しないための考え方」

日本人は真面目では無い「同調圧力に屈しないための考え方」

 

同調圧力とは、
少数の人間は、
多数の人間に合わせなさい。

 

という暗黙のルール、
空気を作り出している状況を
作り出されて、
しぶしぶ従わざるえない。

 

多数の意見に従わない者は
弾圧、差別、いじめ、無視、
村八分、アンフェアな扱いをされる
日本で普通に生まれ育ってきた人ならば
心当たりがあると思います。

 

 

 

日本人と、ひとくくりにすると、
極端な言い方に感じますが、
実際に、よく日本人=真面目
というイメージを持たれている人の方が
多いと思います。

 

 

その理由もかねて、
お話ししていくのですが、

 

なによりも、現代では、
本当に真面目な人ほど
不条理な扱いを受けることが多いのです。

 

 

少しでも、
そんな人の力になれば良いと思い、
お話ししていきます。

 

 

 

真面目を辞書で調べてみると

「嘘やいいかげんが無く、
真剣であること」

 

「真心のあること。
誠実であること」

 

とあります。

 

 

 

 

だから、

周りの皆がNO
と言うからやらない

 

みんなやってないから
自分だけやるのは避けよう。

 

みんなが悪いと言っているから
きっと、これは悪いことなんだ。

 

こんなことを考えている人は、
真面目とは言わないのです。

 

周りの皆に合わせることが
真面目ではありません。

 

 

 

 

本当に真面目な人とは

・周りの皆がNOといえど、
自分が正しいと思っているからヤル

 

・自分がやりたいから、ヤル。
他人にどう思われようと関係無い。

 

信念がある人のことを
真面目と言うのです。

 

 

 

 

 

 

和をもって尊しとなす
という言葉がありますが、

 

まわりの皆や
多数派の意見に従え!
という意味では無いのです。

 

 

間違っても
多数派の方が優れているという
意味ではありません。

 

 

自分の言いぶんも
相手の言い分も聞いて
争いの無いようにする

 

平和な世の中で国家繁栄を
願った古代の人の願いから
今に語り継がれた言葉なのです。

 

 

 

少数派は、
多数派の人間に合わせなさい

 

などと言う意味ではき違えている人は、
もはや勝手に言葉を都合よく解釈して
人を従わせようとする独裁者と変わりません。

 

 

 

少なくとも西欧(ヨーロッパ)では
ブラック企業という言葉がありません。

 

なぜなら、
企業がフェアでは無いことを
従業員に押し付けてしまったら、

 

すぐに人がやめてしまうか、
訴えられたり、暴動が起こり
会社が潰れてしまうからです。

 

 

 

日本で、これだけブラック企業と
騒がれながらも、残り続けているのは、
同調圧力に屈して
従業員が何もしないからです。

 

やめもせず、訴えもせず、
ひたすら従っているだけです。

 

これをブラック企業は
まじめな良い従業員と扱っているのです。

 

経営者から見たら、
人件費を安く抑えられるのだから、
これほど都合の良いことは無いです。

 

 

しかし、なぜ現代の日本人が
これほど同調圧力に
屈してしまうのでしょうか?

 

 

その根本原因
学校教育風習です。

 

 

 

 

この話をすると、

 

今から約400年前の江戸時代の頃まで
さかのぼらなければなりません。

 

 

戦国時代を制した徳川幕府の課題は

 

反乱を起こされないようにしたい

 

効率良く年貢(税金)を治めさせたい

 

 

というものです。

 

 

 

まず、
反乱を起こされないように、
徳川家は中国から朱子学を取り入れ、
人々に教育として植え付けさせました。

 

朱子学とは、

 

偉い人に逆らうことは悪

 

という儒教そのものです。

 

もっとざっくりした言い方をすると
「年上が優れていて、年下が劣っている」
という教育です。

 

 

 

この朱子学(儒教)が形を変えて、
今の学校教育に受け継がれてきました。

 

会社の年功序列の制度がまさに
典型的な例ですよね。

 

 

 

こんな言い方をすると
文部省に怒られるかもしれませんが、

 

社会に出て、
自分の力で稼いだことも無い
学校の先生を宗教の教祖様のように

 

無条件に偉い人なのだと
子どもたちに思わさせているのは、
よくよく考えると異常な光景です。

 

 

 

 

 

 

 

さらに江戸幕府は、

 

効率良く確実に税金を治めさせたい

 

という課題を解決するためには、
農民に対して「五人組」という制度を
つくりました。

 

 

ざっくり説明すると、
5人のペアを組み、
幕府が決めた年貢(税金)の
ノルマを課します。

 

ノルマが達成できない5人に対して
罰を与えます。

 

 

例え4人が一生懸命、働いて年貢(税金)を
納めたとしても、1人が怠けて
ノルマを達成できなかったら、

 

連帯責任ということで
その5人全員に罰が与えられる
という制度です。

 

 

これによって、
4人は、怠けていた1人を
血祭り、村八分など、
今でいうイジメをして
誰一人も怠けないようにしたのです。

 

 

 

現代では、制度が無くなっても
風習が残り続け、

 

他人と違うことをしたら、死んでしまう

 

という感覚があるのです。

 

 

 

 

現代の日本人は、
真面目なのでは無く、
無意識に感じる
自分が死ぬのが怖い

 

という気持ちが、
人と違う行動を取りづらくなっている
のです。

 

 

 

さらに、この風習に対して
学校教育(儒教)が加わり、
不条理があっても、
目上の人に逆らえない。

 

すなわち、
同調圧力に屈しやすい日本人を
多くつくりだしているのです。

 

 

 

「日本人=真面目」というイメージを
持たれる理由は、

 

また歴史の話になってしまいますが、
今から約150年ほど前の
幕末〜明治時代の頃からです。

 

 

当時、アジアで大国であったはずの
中国(清国)が、
西洋列強によって侵略され、
薬物で汚染されたり(アヘン戦争)

 

アジア諸国が西洋人によって
次々と奴隷のような扱いを
受けていたのです。

 

 

それを見た日本人は、

「このままでは、日本も
中国やアジア諸国と同じように
西洋列強に侵略されてしまう」

 

「なんとかしなければ!」

 

という危機感を抱いた人たちが
いました。

 

それが
薩摩藩、長州藩を中心とした
幕末志士(武士)のことです。

 

日本の全人口1%にも
満たない人々が
本気で日本のことを真面目に考え、
後の討幕運動、明治維新、日露戦争へと
進んでいくのです。

 

 

この明治維新を起こしていった
日本の全人口1%に満たない人々は、
西洋列強から真摯に学び、
取り入れてきました。

 

もともと武士であることと、
国家の存亡を本気で考えているので、
とても真面目です。

 

 

 

よく海外からも
日本人=真面目という目で見られる理由は、
この人々のことを見て、言っているのです。

 

日本人全員が真面目という
意味では無いのです。

 

 

 

 

現代もそうですが、

 

99%以上の日本人は、
国家を良くしたいとも、
理想の世の中を作りたいとも
思っていません。

 

 

いつも周りが「右向け」と言えば
右に向く
「左に向け」と言えばあ
左に向く

 

99%以上の日本人が
真面目な訳ではなく、
流れに身を任せているのです。

 

 

 

 

1%に満たない日本人だけの力でも
本気になれば、

 

残りの99%の日本人は、
反抗したりせず、指示に従うので、
スムーズに事が運ぶのです。

 

 

皮肉にも聞こえますが、
同調圧力に屈してしまいやすい人柄の
「良い面」だとも、
捉えることが出来ます。

 

 

 

 

 

「社会の問題解決をしたい」

 

「世の中を、もっと便利にしたい」

 

「本気で国を良くしたい」

 

そう考え、行動している人は、
幕末志士に引けを取らないくらい
真面目で貴重な人財です。

 

 

例え日本総人口の1%に
満たなかったとしても、

 

今から150年前とは
比べものにならないくらい
外の環境が優れています。

 

 

 

インフラが整備されて
自由に移動もできます。

 

インターネットがあり、
世界中の情報を容易く手に入れる
事も出来ます。

 

よほどのことが無い限り、
すぐに餓死したり、
殺されてしまうこともありません。

 

 

 

 

しかし、
人と違った行動をすれば
必ず99%の周りの人々から
批判、中傷されます

 

 

何度も言うように、
批判、中傷する人ほど
社会を変えたいとか考えてません。
理想の世の中を作りたいとも思ってません。
国を良くしたいとも、微塵に感じません。

 

 

 

逆に、
積極的に挑戦した人ほど、
失敗し、叩かれた経験が多く、
痛みを知っています。

 

そんな人ほど
誰か他人の失敗を笑ったり、
叩いたりしません。

 

 

 

批判、中傷したり、
同調圧力を押し付けてくる人ほど
何も挑戦せず、下手でカッコ悪いところを
人に見せた経験もしていません。

 

そんな進化を止めた人間が
人をバカにしたり、叩いたりします。

 

 

 

まるで発泡酒を片手に
腹が出たメタボの酔っ払いオジサンが

 

試合に出ている
プロのスポーツ選手に対して

 

「アイツはだめだ。俺の方が上手い」

 

などと
鼻をほじりながらテレビを見て、
面白可笑しく野次を飛ばしている
ようなイメージです。

 

 

腹が出たメタボの酔っ払いオジサンが
試合に出て、プロのスポーツと同じ動きが
出来る訳がありませんよね?

 

プロスポーツ選手が
酔っ払いオジサンの言葉に対して
本気になってしまうくらい

 

誰かの批判、中傷を気にするのは
無意味なことです。

 

 

 

 

酔っ払いオジサンという名の
同調圧力に屈しない。

 

今回は、そんな人の気持ちに
少しでもお役に立てたならば光栄です。

 

ここまでお読みくださり
ありがとうございました。

トップへ戻る