人を動かす方法「なぜ、あの人は簡単に人を動かせるリーダーになれるのか?」

人を動かす方法「なぜ、あの人は簡単に人を動かせるリーダーになれるのか?」

 

人を動かす方法」と聞いて勘違いしがちなのが、
「人を支配、コントロール」する方法では
ありません。

 

人は基本的に指示、命令されるのを嫌います。

 

例え、指示・命令の内容が
どんなに論理的で理に叶ったことだとしても、
人は論理の生き物では無く感情の生き物なので、
「人を動かす」ということは出来ないのです。

 

 

20世紀型の職場、労働が典型的な「指示・命令型」

アメとムチという名の恐怖で動かす

という手法です。

 

 

その手法が上手く行っていたのは、
モノづくりの時代だったからです。

 

モノづくりの時代は、
やり方と答えが決まっているので、
マニュアル通りに動いてくれればいいのです。

 

むしろ、マニュアル通りに動いてくれた方が
大量に商品を生み出す効率さ。
どこに行っても均質的なサービスの正確さを
叶えることが出来たのです。

 

だから一見、
人に嫌われる「指示、命令型」のシステムだとしても、
20世紀の大量生産の時代とマッチしていて、
上手く社会が回っていたのです。

 

 

 

 

しかし、現代の21世紀は、
モノやサービスが大量にあふれ、
物質的に豊かな時代です。

 

 

現代人が求めているのは

「大切にして欲しい」「私の存在価値を認めて欲しい」

という「人間尊重」型、精神的豊かさ
求める時代になってきています。

 

そんな時代に、
「人を動かす」という理由で、
20世紀型の「指示・命令」をしても、
嫌われるだけです。

 

嫌いな相手のために、
人は動いてはくれません

 

 

だから、
「動かしたい相手」に対して、
ワクワクや感情の高まりなど、
どれだけ影響を与えられるかどうか?
が重要になってきます。

 

 

その影響力を持つには、どうしたらよいか?

 

この疑問を
シンプルに書き出すと以下の通りです。

自分が魅力的になる。

 

・相手のメリットを考える

順番に詳しく解説していきます。

 

 

 

魅力とは
相手から「また会いたい」と思われる人です。

・身なりは整えている。
・誠実である。
・相手には嫌われていない。

というのは最低条件です。

 

ここからさらに
「また会いたい」と思われる人ほど、
相手に「与える」ということをしています。

 

「与える」と聞くと、お金をイメージしますが、
お金以外にも以下のようなものが当てはまります

・居心地の良さ
・知っている有益な情報、知識、体験
・問題解決につながりそうな人を紹介する

など、お金以外に与えられるものは、
たくさん存在します。

 

与えられることが出来る魅力的な人は、
相手に影響をも与え、
「頼まれごとがあれば、動きたい」という感情を
持つことが出来るのです。

 

 

 

人に動いてもらうためには、
相手のことを知っておかなければなりません。

 

相手に何のメリットがあるか?

 

相手が心の底から「やりたい!」と思えるか?

「社会的な地位」「専門知識、スキル、実績」だけを
片手に振りかざしても人は動いてくれません。

 

 

例えるなら、建設現場で、
配属された新卒の現場監督が
ベテラン20〜30年の職人に対して
自由自在に動かせるか?

 

というイメージを思い浮かべたら、
簡単にいかないと思います。

 

 

地位や知識が「新卒の現場監督」の方
が優れていたとしても、
「ベテラン20〜30年の職人」には
経験や技術があります。

 

「新卒の現場監督」が
「新しい仕事のやり方」を進めようとしても、
「ベテラン20〜30年の職人」は
受け入れてくれない可能性があるのです。

 

 

相手とのメリット、利害の一致が無ければ、
人は動いてはくれません。

「この新しいやり方は、作業時間が○○分、
短縮されるので、職人さんにとってもメリットがある。

 

監督と職人にとっても、お互いwinwinだ!」

などと、
相手のほうから「やりたい!」と思う気持ちを
引き出させることなのです。

 

 

 

人は「嫌いな人」のために
動きたいとは思いません。

 

人を動かすために必要な条件とは、

 

まずは、
自分に魅力があり、
相手から「好かれている」だけの人間関係を
構築すること。

 

次に、
動くことでメリットが得られ、
相手の方から自発的に「動きたい!」と
思える気持ちを引き出すことです。

 

 

そこで、いざ動いてもらったら、
相手に感謝を忘れない

 

ここでも感謝を与えることで、
相手の「自己重要感・自尊心」が満たされ、
さらに動き続けてくれるということをするのです。

 

大切なことなので何度も言いますが、
動いもらえたければ
「先に与える」、「与え続ける」ということが
重要になってくるのです。

 

 

 

余談ですが、
デール・カーネギーの「人を動かす」という
本が有名です。

 

タイトルだけ見ると、
何か口先のテクニックが上手ければ、
相手は動くと思いがちですが、

 

本当のタイトル名は

How to win friends and influence people
(直訳:友を創り、人々に影響を与える方法)

です。

 

本質は、相手に「与える」ということで
相手に好かれ、相手のやる気を動かす。
ということが言いたいのです。

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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