人を辞めさせる勇気が無ければ、組織を作ってはならない。「サークルクラッシャーの対処法」

人を辞めさせる勇気が無ければ、組織を作ってはならない。「サークルクラッシャーの対処法」

 

・イベントや催し事を運営するために
人に協力してもらう。

 

・会社をつくるために、
実際に人を雇い入れる

 

・サークルや同好会をつくって、
みんなでワイワイやりたい。

などなど、
人が集まれば集団になり、
組織となります

 

 

1人では到達できなかったことを可能にする
無限のパワーを発揮することができます。

 

しかし、
どんなにスキル・人徳に優れた人が集まろうと、
人間関係の力学が発生します。

 

人間関係のトラブル、細かな方向性の違いで揉めるなど、
企画を進めていくと必ず発生することです。

 

 

 

 

もちろん、せっかくヤル気になっているところに、
ネガティブなことは考えても、前に進むことはありません。

 

ただ、1つだけ覚悟しておくことが

「人を辞めさせる勇気が無ければ、
組織を作ってはならない」

ということです。

 

杉山の体験を踏まえて、
深堀し、お伝えしていきます。

 

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人の集まりの中には、必ず長(オサ)が必要。

 

リーダー、責任者、船頭、会長、主宰など、
さまざまな呼び名はありますが、
どんな人の集まりの中には、必ず長(オサ)が存在します。

 

企画をし、人を集めた時、
意図的に役職を決めなかったとしても、
「言い出しっぺ」の本人が長(オサ)に
なることが多いです。

 

長(オサ)のやること

 

 

多くの人が誤解しがちですが、

・最も高い能力を持っている

 

・1番多く、仕事をしている。

 

・メンバーの中で一番、偉い。

などと、
長(オサ)はメンバーの中で秀でている必要はありません。
1番である必要もありません。

 

難しい言い方をすると、
「権力」はあっても、
「権威」はある必要は無いのです。

 

 

長(オサ)の役割とは、これから説明する
大きく2つをやることです。

 

目的地を決める

 

どんなビジョンを持っているのか?
方向性、進路を決めて伝えること。

 

船に例えるところの
アメリカに行くのか?南極に行くのか?
行先が無ければ、コンパスも地図も無い状態で、
大海原に出るようなものです。

 

乗組員にとっては、
ゴールの無いマラソンを走らされるように、
とても不安を感じるでしょう。

 

一番イメージしやすいことだと思います。

 

責任を取ること

 

そして、長(オサ)がやらなくてはならない、
もう一つの役割が

責任を取ること

です。

 

何かトラブルが発生すれば、
長(オサ)が尻ぬぐいをしなければなりません。

 

メンバーの失敗を「つるし上げて」、
長(オサ)は、無関係・知りません。
などと言う対応は、最悪です。

 

今回のテーマである

「場の空気を乱したり、
運営にネガティブなことをするメンバーを辞めさせる

という責任も含まれます。

 

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人をやめさせる勇気とは?

 

「組織の権限を持って、人をやめさせる」

と聞くと、独裁的でネガティブなイメージを
持つ人が多いと思います。

 

だからと言って、
「メンバーにネガティブなことをしたり、
著しく運営の進行を乱す人」を放置すれば、
メンバーの士気は下がり、企画や組織は崩壊します。

 

人を追い出す時の罪悪感、恨まれる恐怖

 

進行に著しく害のあるメンバーには、
言い聞かせてみて、わかってもらえなければ、
やめてもらう。

 

というのは当たり前なことは、
理解できると思います。

 

人を追い出す罪悪感恨まれる恐怖など、

大きな葛藤を乗り越える覚悟が無ければ、
「誰の力を借りてはいけない」

ということが今回、言いたいことです。

 

 

「体験談」過去に人を辞めさせなかった杉山

 

ここで、杉山の体験を語ります。

 

過去に、学校の同好会やイベント運営、
芸能関係、催し事、会社運営のスタートアップまで、
イチから企画し携わった経験が何度かあります。

 

バッタリと出会った知人と意気投合し、
知識が無いところから、イチから協力してくれる人や、
資金(スポンサー)を集め、企画を進めていきました。

 

もちろん、人間関係の衝突も経験し、
失敗も何度もしました。

 

 

意気投合した仲間と2人で始めた組織が、
数十人と仲間が増えた際、

 

初めの1人が、

・嘘をつく
・メンバーの一人の悪口を言う。イジメる。
・細かな金銭のトラブルが発生する。

ということをしていたのに関わらず、
当時、辞めさせることが出来ませんでした。

 

 

「これほど話が通じ、意気投合できる人物は、
もう二度と現れないだろう」と愛着があったのと、

 

「コイツが抜けたら、運営が回らなくなる」

当時、杉山の心理状態は、
そんなことを考えていました。

 

いまでは、なんとも恥ずかしい。
精神的にも依存していたのです。

 

依存すれば、辞めさせることが出来ない。

 

他の記事でも伝えていますが、
精神的に依存すれば、依存した相手に支配されたり、
後は振り回されるだけになります。

 

 

ガン細胞を対処することなく放置すれば、
たちまち広がっていくように、
問題のあるメンバーを放置すれば、
ネガティブな感情は広がっていきます。

 

そして、本来やりたかったことも達成することなく、
企画も組織も潰れていきます。

 

手塩にかければ「わかってくれるは」自分のエゴである。

 

問題のあるメンバーに対して、

「いつかは、わかってくれるだろう」

などという願いは叶うことはありません。

 

他人が、人を変えようとするのは、
どんな手段も持っても不可能だからです。

 

そんな失敗を何度も体験し、
「人は、他人の力で変えられない」
ということを学びました。

 

 

人の辞めさせ方とは?マインドセットがすべて

 

シンプルですが、
組織や運営の長(オサ)が、
権限を持って処理するということです。

 

一見、独裁的で、
普通の人ならば気が引ける行為ですが、
人を変えることが出来ない以上、
他に方法が無いのです。

 

 

実際に多くの人数を雇っているような社長でさえ、

気持ちの上でも、わだかまりが残らないような
辞めてもらい方がわからない。

という状態です。

 

 

「人の辞めてもらい方」については、

 

・トゲが無いように、相手の感情を理解しながら、
辞めてもらう明確な理由(理論)を伝える。

などと、
テンプレートに当てはめたようなテクニックを
お伝えすることは出来ません。

 

 

ただ、人を集める前に

・辞めてもらう覚悟を持つ

 

・精神的、経済的に依存しない。

というマインドセットこそが、
組織運営の成功のコツです。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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