「趣味を仕事にするな」は嘘です。裁量権をどれだけ持てるかです。

「趣味を仕事にするな」は嘘です。裁量権をどれだけ持てるかです。

 

趣味とは好きなことであり、熱中できるものです。
だから好きなことをやり続けていれば無限に「やる気と熱量」は湧き出てくるもの

 

しかし、
「好きなことを仕事にすると、ツマラナクなり辛くなる」と聞く。
だから好きなことは趣味で留めておきたいと考えている人が多いようです。

 

とは言っても、これから世の中は、お金のために我慢する人の方が価値が低くなりつつあるのも事実です。

 

嫌々やっていることは、スキルの習得も遅いしポジションも取りずらいので、
いざ会社や組織に放り出された瞬間、何も出来ない人になるのも怖い。むしろ不利なのではないか?

 

 

お金のためにしがみついていても、ジリ貧になるだけだ。
せっかく真面目に嫌なことを我慢して働くことがバカバカしくなる。

早いうちから、さっさと好きなことを仕事にしていった方が良いのでは無いか?

 

そもそも、趣味を仕事にするとツマラナクなる何故なのか?根本原因は?

 

どうしたら趣味を仕事にしても苦痛にならずに済むのか

解説していきます。

 

 

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「好きなことを仕事にすると、ツマラナクなる」は、
裁量権の低い状態の時に発生します。

 

裁量権とは、自分が自由に考え、仕事が出来る広さのことです。

 

裁量権(自分が自由にできる領域)を広く確保できるなら仕事は楽しく
逆に裁量権が狭くなるようであれば、仕事はツマラナクなります

 

以下、3つほど例え話をします。

 

趣味の絵描きを仕事にした場合

 

絵描きに例えるならば、
自分が好き勝手に描いた絵が勝手に売れていく状態
裁量権が広い。と言えます。仕事は楽しいものになります。

 

逆に、クライアントの細かな口出しや、修正など、
まるで道具のようにコントロールされながら仕上げていく状態は、
裁量権が狭く「絵を描く」ことが好きだった人が、仕事がツマラナクなる。
という状態にが起こります。

 

好きなことで生きていくの代名詞Youtuberを仕事にした場合

 

Youtuberやブロガーに例えるならば、
自分で自由にコンテンツを選び、ポンポン上げて良い状態
裁量権が広い状態です。
なので、続けていて楽しいということが起きます。

 

しかし、市場のニーズや調査を分析していて、
この商品や業界しか動画を上げることしか出来ない。
ということならば、裁量権が狭く、

 

はたから見れば「好きなことをして生きている」ように見えても、
本人にとっては「ツマラナイことして生きている」かもしれません。

 

 

好きな仕事が辛くなって死んだ芸術家の例

 

音楽家で言えば尾崎豊。

 

絵描きで言えばニコラド・スタール。

 

思想家(宗教家)で言えば麻原彰晃。

 

彼らに共通して言えるのは、
一度は誰もが羨むくらいの成功を収め、もてはやされていました

 

しかし、その成功を維持し続けるためには、
世間が求める理想像を維持しなければなりません。

 

いわば成功者なはずなのに、
誰よりも自由が無く、裁量権が無い人になってしまったと言えます。

 

世間に迎合し、ひたすら自分を押し殺しているので
あれほど好きだった仕事が、ストレスと苦痛に変わっていったのかもしれません。

 

どんなに金と名誉を積み上げても自由であるとは限りません。

 

 

つまり、

 

好きなことを仕事にする際に、ツマラナクしたく無いのならば、
自分の裁量権を、どうしたら広くできるかどうか。
考えるべきです。

 

 

 

これを書いている杉山はグラフィックデザイン歴6年。

 

もともとは趣味であったデジタル絵画を仕事にし、
もちろん「怠い、楽しく無い状態」も通り越したうえで、
いまも続けることが出来ている状態です。

 

 

アーティスト(芸術家)では無いので、
自分の好き勝手に作れば良い訳ではありません。

 

お客さんが潜在的に求めていることを最大限に引き出し、
具現化していくことが仕事です。

 

もし、ここで自分が「絵を描くこと」そのものが好きだった場合
続けることができなかったこもしれません。

 

自分の好きな1枚の絵を仕上げていくことよりも、
お客さんと1つの目標やプロジェクトを成功させていくことが
好きだったから、楽しく続いているのかもしれません。

 

 

裁量権の話に戻ります。

 

気をつけていることは、例えお客さんであっても相手の言いなりにならないことです。

 

あまりにも修正回数やすれ違いが多いお客さんほど、
限りなくコミュニケーションを取るのが難しい人です。

 

こちらの歩み寄りの努力の甲斐無く、
お客さん自身の独壇場や説教が始まれば、
「お代は結構です。」と言って、いち早くズラかります。

 

今まで、これを徹底したことによって、
「時間を相手に支配され、振り回されない」
という裁量権を守ることが出来るのです。

 

 

サラリーマンでも裁量権の広い人は自由である。

 

会社員や雇われだからと言って、
自由が無いというイメージは浅はかかもしれません。

 

会社員であっても自由で楽しく居られる人は存在し、
そんな人を観察してみると、組織の中で裁量権の広さを持っています。

 

会社員は原則、上司の命令は服従ですので裁量権は上司次第となります。

 

上司が規則やマニュアルでがんじがらめで、
自分で考えて自由にやれる範囲が無ければ、
部下たちに裁量権などある訳がありません。

 

実際に、これを書いている杉山が新卒1年目の時に経験したことですが、
こちらが、数多に提案をしても通ることも無く、
マシーンのような仕事しかできていなかったので、
案の定「つまらない。やめよう」的な状況でした。

 

 

実際に私が会社員をダラダラ半年くらい続けていたら、
元の上司が飛ばされて2年目以降、部署転換になりました。

 

今度は、頭の柔らかい良い上司に恵まれて、
比較的、企画が通りやすく、自由に仕事させてくれたので裁量権を大きくすることが出来ました。

 

ほぼ「仕事が面白い。居心地が良い」という状況でしたので、
もともと1年くらいで辞めようと思っていた会社に、
3年居ることが出来ました。ありがたいことです。

 

 

まとめますと、以下のようになります。

 

  • 今の自分の仕事に、自分で企画し、考えて自由に出来る範囲はどれくらいあるか?
  • ふとした時、仕事をしていてつまらないなった時は、自分の頭で考えてやる。ということが無くなっていないか?

 

 

さらに、これから趣味を仕事にしていくうえで、
どうしたら相手に支配されず裁量権を守れるか、実例を交えて紹介すると以下の通りです。

  • ・裁量権を確保するために、お客さんに頼まれる割合よりもお客さんに対して提案する。という割合を多くしていく。
  • ・自分の時間を売る(元向け、下請け)の仕事から徐々に卒業していく。

(具体案の1つとしては、自分の知識や技術をパッケージ化。
noto、教材販売で自分で商品を作って売る。自動販売機で自分が動かなくても収益が発生する状態を目標にしていく)

 

  • アーティストのように、自分が好き勝手に作ったものが評価される状態が100%「自分の好きなことで生きていく」という状態である。

そのためには、ファンの数が必須でポジションを取ること。
具体的には質の高いフォロワーやチャンネル登録者数1万人以上であること。

 

※ファンの質の高さとは?
おでんツンツン男のように、ただ注目されるだけではいけない。
この人のことが好きだ。この人と居ると何かメリットがありそう。と思わせること。

 

ポジションの取り方の詳細は、オンラインサロンの作り方から学ぶ「人間関係の構築法」を読んでみてください。

 

これを書いている杉山も未だ実現できている状態では無いですが、日々PDCAをまわしてきたことを、更新していこうと思ってます。

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