友人や家族がカルト宗教に洗脳されてしまったら?
付き合いの長い友人や家族が
ある日、カルト宗教にハマってしまった
誰もが、このような出来事を
人生の中で経験するかと思います。
「いやいや・・・
自分の周りで、宗教なんてやってる奴
なんていないよ・・・」
と、思われるかもしれません。
今回、便宜上、カルト宗教と
抽象的な表現をしてしまいましたが、
大まかに以下のようなものも
含まれます。
ブラック企業で初々しい新入社員から
人件費を削り、搾取するために
ひたすら仕事とは関係の無い
過酷な研修をさせられ、
周りの人にまで、
「こうあるべきだ!」
という価値観を押し付けてくる
ようになってしまった同僚。
ブラック部活でありがちな
指導者の説教を何時間も聞かされ、
なおかつ、外との交わりすら薄れるくらい
長時間の練習や拘束をされてしまい、
取り憑かれたように
いつも疲れ切った目をしている
自分の息子(娘)
ネットワークビジネスで
「ビジネス」とは名ばかりのセミナーで
洗脳されてしまい、
何かに追われるように、
ひたすら商品のごり押しを
してくるようになった友人
想像がつくと思います。
距離の近い、みじかな人ほど
心配になり、自分まで不安に感じますよね。
このようになってしまった人に対して
どうすれば良いのか?
そのようなテーマでお伝えしていきます。
宗教に洗脳されている人の心理
宗教に洗脳されている
ネットワークビジネスに洗脳されている
という言い方は、わかりやすく、
よく聞きますよね。
そもそも宗教とは何か?
宗教と聞くと
「〇〇教」「〇〇会」という名前がついている
わかりやすい団体をイメージすると思います。
「宗教」で国語辞典を開くと
観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などを
そなえた社会集団のことである。
観念体系の「観念」とは、
「これが正しい!」
「これは、こうであるべきだ!」
という考え、価値観、思想のことです。
もっと言えば、
「これが好きだ!」
「嫌いだ!」
というのも含まれるのです。
何が好きで、何が嫌いで、
何が正しい
という考えが全く無い人は
ほぼいません。
人の数だけ宗教があると言っても
過言ではありませんね。
だから、会社や学校、部活、サークル、
同好会すらも定義に当てはめると、
宗教です。
だから、他人を見て
「洗脳されている」
「友人が宗教にハマってる」
などと思う人は
極端な例を挙げると、
友人(^^)
「〇〇というアイドルが好きです!」
という人を見かけたならば、
杉山(^q^)
「お前はアイドルに洗脳されているゾ!」
友人(^^)
「は?何言ってんだコイツ」
杉山(^q^)
「君はアイドル教の信者だな!」
友人(^^)
「・・・(ただのアンチぢゃねーか)」
と、なりますよね。
だから、
自分から相手を見て
「洗脳されている」
と思っていても、
相手からしたら、
「何を言っているのだろう。この人は?」
という感覚なのです。
洗脳されている人を改めさせるには?
自分から相手を見て
「洗脳されている」
と思っていても、
かける言葉はありません。
人は自分以外の他人を変えることは
いかなる手段を使っても
変えることは出来ないからです。
家族や友人、親しい関係の人ほど
心配になり、なんとか辞めさせようと
したくなりますよね。
そこで、力づくで相手を変えようと
したならば、
相手の本心では無く、
自分のエゴです。
先ほどのアイドル好きの
友人に例えるならば
杉山(^q^)
「君はアイドルに、どれだけの
金と時間を使ったんだ!?」
「私は君のことが心配なのだ!」
「もう辞めなさい!」
友人(^^)
「うるさいな!ほっといてくれ!」
杉山(^q^)
「言葉で言って聞かぬならば、
力づくで辞めさせるまでだ!」
「君が二度とアイドルを見られぬように、
保有しているアイドルのグッズやDVDを燃やす!」
友人(^^)
「何するんだ!貴様ああああ!!!!」
必ず喧嘩になりますよね。
自分が「相手のためを思って」
と言いつつ、
相手を自分の都合がいいように
支配、コントロールしようとすれば
必ず相手は反発します。
その場では力づくで抑えたとしても
心の中では、押さえつけられた
憎しみと恨みで一杯になるのです。
これが紛争の原因です。
大事なことなので、
もう一度言いますが
大事な家族であろうと、
自分以外の他人は、
いかなる手を使っても
変えることは出来ません。
相手が信じているものを
自分の都合で変えようとするのは
自分が正しいと思っていることを
相手に価値観を勝手に
押し付けている行為なのです。
もっと言えば、
自分の宗教を相手にも
押し付けているのです。
洗脳されている人との接し方
洗脳されている人との接し方とは、
目の前から消えてあげることです。
「自分の正しさ」とは「違う人」が
みじかにいると、
誰でも居心地は悪く感じます。
距離が近ければ近いほど
強く感じますね。
相手も同じく、居心地が悪く感じます。
お互い位心地が悪くて
メリットが無いのだから
どうせ自分が
相手に価値観を合わせて
我慢をするくらいならば、
目の前からいなくなった方が
相手のためにも良いのです。
見えない距離に離れれば、
お互い、居心地の悪い相手に
エネルギーを浪費することはありません。
お互いに関わっていた時間が
また新しく、別の人と出会ったり、
その人のために時間をかけることが
出来ます。
そもそも、
自分以外の人間を見て、
「洗脳されている」
などと、思ってしまうのは、
「自分が一番正しいことを知っている」
「だから、相手は間違っている」
などと言う自分の価値観、物差しを
相手に照らし合わせているだけですよね。
本当に相手のことを思っているのならば、
相手は相手なりに考えているから、
「それが本当に正しいことなのか」
新しく出会った人たちと
徹底的に学び、検証してきて欲しい
と思えなければなりません。
信頼とは、
自分の都合の良いように動く他人の
ことを言うのではありません。
信頼とは、
相手のやり方、裁量で
・幸せを感じられる。
・やり遂げられる
・上手くいく
と信じてあげることを言います。
過保護な親や、支配欲が高い人ほど
相手を信頼しているのでは無く、
自分が安心したいためなのです。
家族やみじかな相手の場合は、どうするか?
「相手の目の前から消えてあげる」
と聞くと、
理想のように聞こえると思います。
人は一度、相手の嫌な部分が
見えてしまうと、なかなか
そこから目を反らすことが
出来ません。
だから
物理的に自分と相手を離してしまい、
見えない環境にするのが
最も良い方法なのです。
ただ自分の親、子供、配偶者のように、
「今すぐに、目の届かない距離に行く」
ことが難しい場合
アドラー心理学でいうところの、
「問題を切り離す」作業を
するのです。
「問題を切り離す」作業とは?
以下の記事でご説明しています。
人間関係がめんどくさい、疲れた時は?
今回もここまでお読みくださり、
ありがとうございました。