愚痴を言うのは良くない」
という言葉をよく聞きますよね。

 

しかし
「なぜダメなのだ?」
と聞かれて答えられる人が少ないですよね。

 

 

 

答えは
自分以外の他人は、
どんな手を使っても変えることは出来ない
からです。

 

本人ではなく、
関係の無い友達やパートナーに対して
話をしたところで、
なおさら解決するわけがありません。

 

 

 

それでも誰かに
愚痴不平不満を言いたくなる心理について
解説していきます。

 

 

 

愚痴を言いたくなる心理

 

愚痴、不平不満とは、
相手のためでは無く自分のためですよね。

 

自分の内にあるイライラ、葛藤を
誰かに伝えることで、
相手はいわば自分の写し鏡のような
役割をしてくれます。

 

 

 

人は、あふれるほどの感情を伴った時、
頭の中では情報処理しきれないほどの
複雑な思考をめぐらしています。

 

自分の頭の中で処理しようとすると
既にパンク寸前の状態なので、
誰かに話をして、ワンクッションを置き、
自分が冷静になりたいのです。

 

 

聞き役になってくれる相手は、
いわば、もう一人の自分のようなものです。

 

愚痴、不平不満を吐き出すことで
自分が冷静になり、
あわよくば解決の糸口が無いかという
淡い希望を抱いているのです。

 

 

 

 

さらに、相手に対して、
「自分は正しいことを言っている」
という主張を話しているので

 

あたかも自分が価値のある人間なのだと
自己承認欲求をついでに満たすことが
できるのです。

 

 

例え、関係の無い人に愚痴を言ったところで
「何も解決できない」
とは、頭ではわかっています。

 

けれど、人間は論理の生き物では無く
感情の生き物です。

 

愚痴、不平不満を言うことが
依存症のように止まらなくなるのは、
「自分は正しい」
という自己承認欲求を満たしたいからです。

 

 

 

 

いつも誰かに愚痴、不平不満を言うことが
クセになってしまっている人ほど
自己承認欲求を追い求めているのです。

 

 

愚痴は自分が気持ち良くなるため

 

冒頭でお伝えした通り、
愚痴や不平不満は、自分のためですよね。

 

相手を楽しくさせるためでは
ありませんよね。

 

 

 

日頃、親しくしている人ならば
愚痴や不平不満を吐いても
気を使って話を聞いてくれるでしょう。

 

間違っても
「それは君が悪いよ」
「自分はそうは思わない」

 

などと反論してくる相手には
愚痴、不平不満を話すことが出来ません。

 

自分が「正しい」という
自己承認欲求を満たすことが出来ない
からです。

 

 

 

愚痴を聞いている相手は
気を使っているので、
会うたび、会うたびに愚痴、不平不満を
聞かされていたら、疲れてしまうのです。

 

愚痴、不平不満を言うことが一切ダメ
なのでは無く、
気を使わして相手のエネルギーを奪っている
ということを自覚しなければなりません。

 

 

 

誰もが自分の話をしている時が
一番、心地が良いのです。

 

相手のために
愚痴や不平不満を吐くことは、
基本的にありませんよね。

 

相手の時間を奪っておきながら、
自分の時間で満たそうとしているから、
愚痴や不平不満が多い人からは
居心地を良く感じることが出来ずに、
周りの人が離れていく傾向にあるのです。

 

 

 

愚痴や不平不満は、
相手の時間を奪うだけでなく、
自分だけが気持ち良く感じるので
依存症のようになってしまうのです。

 

いつかクセになり、
気づくことが出来なくなります。

 

 

だから、できることならば
愚痴、不平不満を言ってはいけない
という理由になるのです。

 

 

人は暗いところが嫌い

 

ポジティブな話と
ネガティブな話では

 

ポジティブな話題の方が居心地が良く
感じます。

 

 

 

人は一人でいるとき、
必ずネガティブな考えが浮かぶように
できています。

 

生物が生き残るための
数万年かけて培ってきた知恵だからです。

 

物事に対して
不安や危険を感じさせるようにして
極力、天敵や危ないものから遠ざけようと
しているのです。

 

そうして他の生物よりも
人間は生き残ってきました。

 

未来をネガティブに考えているから
これだけ便利な科学や文明を
発達させてきたのです。

 

 

 

この国で普通に生活していれば、
明日死んでしまうかもしれないなどと
比較的、安心して暮らせているのにも
関わらず、

 

一人、なにもしないでいると、
モヤモヤや不安がこみあげて来るのは、
生物が生き残るための名残りなのです。

 

 

 

だから、せめて誰かと会っている時は
ポジティブでありたいのです。

 

わざわざ自分の時間を犠牲にしてまで、
なぜ、相手のためにエネルギーを割いて、
暗い気持ちにならなければならないのか?

 

よくよく考えてみたら、
メリットが何もありませんよね?

 

 

 

相手は普段から一人でネガティブなことを
考えて、今の行動をしているので、
わざわざ相手を暗い気持ちにしたところで
何も変わるわけがないのです。

 

 

自分以外の他人を変えることが出来ないのに
相手を管理、コントロールしようと
することは、相手のためではありませんよね。

 

自分が正しいことをしているかのように
気持ち良くなりたい自分の都合(エゴ)です。

 

 

結局、自分が変わるしかない

 

自分の夢、願望を叶えているような人。
幸せを感じられているような成功者。

 

そんな人ほど
愚痴、不平不満を言いません。

 

 

 

成功者ほど
「人を変えることは出来ない」
ということを、知っています。

 

さらに
誰か他人に、愚痴、不平不満を言ったとこで
「何も解決しない」
ということも、知っています。

 

 

 

心の中では、どんなに
誰か他人のこと、会社や政治の
不平不満を抱いたとしても口にすることは
ありません。

 

なぜなら、
「周りを変えるには、自分が変わるしかない」
ということを知っています。

 

 

 

 

相手に不満があったとしても
さっさとその場から離れてしまいます。

 

 

人間関係や職場で不満を抱いたとしても、
愚痴、不平不満を言うことなく
能力をつけて新しい場所へ
転職、起業しようとします。

 

 

国や政治に不満があったとしても
他の国へ移住したり、
いざとなれば自分を守るだけの経済力を
つけようとします。

 

 

 

 

誰もが
愚痴、不平不満を言う出来事があっても、
成功者は愚痴、不平不満を言いません

 

だから成功してしまうのです。

 

 

 

 

本物の成功者を見抜く時に、
参考にして欲しいのですが、

 

どんなに見かけが
成功しているように見えても
本人の口から愚痴、不平不満を吐いていたら、
その人は本物の成功者ではありません。

 

今、見えている成功は
自分の力では無く、
別の誰か成功者の船に運よく
乗っかっているだけです。

 

 

いざ船の外に投げ出されたら
大海原を自分の力で泳ぐことが出来ない人は
成功者とは言えません。

 

 

大海原を自分の力で泳ぎきれるような、
成功をしたことがある人ほど
今回、話をしたような心理を
体験し、知っています。

 

 

まとめ

 

愚痴、不平不満は、
聞いている相手に対して気を使わせている
行為です。

 

自分さえ気持ち良くなれば良い
のであれば、それをコミュニケーションとは
言いません。

 

 

愚痴、不平不満を言いたくなった時こそ

 

人を変えることは出来ない

 

自分以外の人に話をしても、
 何も解決することは無い

 

・周りを変えたければ自分が変わる

 

ということを思い出しておくと
自分の内から出て来る感情に対して
一呼吸おくことが出来ます。

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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