コミュニケーションについて
本を読み、
セミナーなどのに足を運び
勉強家な人ほど
起こしやすい間違いを
お伝えいたします。
それは
人間関係において
理論武装、理屈詰め、
正しさを求めてはならない
ことです。
物事を深く考え
正しさを追求する人が
悪いと言っている意味では
ありません。
正しさを追求する
科学者、思想家、研究員は
この世に無くてはならない
重要な人材です。
科学、文化、思想において
正しさを追求することは
むしろ重要なことです。
ただし
人間関係においてだけ
正しいことはどうでもいい
ということです。
人間関係で
正しさを求めれば
必ず上手くいきません。
その理由をご説明していきます。
勉強家の人ほど陥る間違い
勉強家の人で
本を読み、セミナーに通い
動画を見て
頭が良くなった人ほど
人並み以上に
「正しいことは何か?」
を限りなく多く知ることができます。
そして
自分が正しいと思っている
ことが多くなります。
それを人間関係において
持ち込んでしまうと
どうなるでしょう?
自分と相手が話をしていて
自分の正しいと思っていることと
相手が正しいと思っていることが
一致すれば
何も問題ありません。
その場で
「だよね〜。そうそう…」
などと
自分も相手もお互いに
気持ち良い人間関係で
いられるでしょう。
しかし
自分の正しいと思っていることと
相手が正しいと思っていることが
違った場合は
必ずお互いが
居心地が悪く感じます。
そこで
相手よりも
本を読み、勉強をして
頭が良い自分は
相手に対して
「貴方は間違っている」
ということを
メタメタに論理で
説き伏せて、
相手の口から何も言えない状態に
したとします。
論理でグウの音も出ないほど
説き伏せられた相手は
その場では
黙っていたとします。
しかし
誰か他人から
何かを言われて
自分が正しいと思っていることを
捻じ曲げられて
気分が良くなる人など
誰一人いません。
相手は、自分のことに対して
好意を寄せるどころか
自分に対して恨みを寄せる
ようになります。
間違い無く
敵に
なります。
なぜなら
人は
論理の生き物では無く
感情の生き物だから
です。
自分の発した言葉が
どんなに正しく
論理的だとしても
相手を否定して
捻じ曲げられた人は
「この人は、私のことなんて
理解してくれない」
と居心地が悪くなります。
人には
自己承認欲求という
食欲、性欲よりも強い
「認められたい、理解されたい」
という欲求があるからです。
自己承認欲求を否定した相手は
必ず貴方のことを
憎み、恨みます。
自分と相手の人間関係は
壊れてしまうでしょう。
だから
人間関係においてだけ
正しさを求めてはならない
のです。
もし、貴方が
夢や目標を持っている人ならば
なおさら相手を否定して
敵を作ってはいけないのです。
自分の正しさを示すあまり
応援してくれそうな人に対して
正しさを押し付けてしまえば
味方になることは
絶対に無いからです。
人間関係において正しさはどうでもいい
人は感情の生き物です。
どんなに論理的に話をされても
感情が「NO」と言えば
必ず感情を優先させます。
感情の力は
論理の24倍の力を
持っているからです。
必ず人は
偏見をもって
物事を見ています。
人それぞれに
色眼鏡をかけて
生きています。
赤いレンズの色眼鏡を
かけていたら
見ている世界が赤く見えるのです。
また
青色のレンズの色眼鏡を
かけて
見ている世界が青く見える人も
います。
この地球上に住まう74億人の人間がいれば
74億通りの色眼鏡をかけて
物事を見ているので
人それぞれ、
正しいことは違ってくるのです。
どんな人も
物の見方は偏っているのです。
もし、偏りの無い価値観で
論理的にすべてを処理できるとしたら
貴方の最愛の人と
そこらへんに転がっている生ごみでは
重要度が同じだと言うような
ものなのです。
自分のお母さんは
ゴキブリと同じくらいの
価値である
と言うようなものなのです。
「生ごみは重要で無くて
最愛の人の方が、大事だ!」
ということは
色眼鏡をかけているから
そう言えることが出来るのです。
偏見があるから
お母さんの存在は
ゴキブリよりも
価値があると信じることが
出来るのです。
そのように人は
無意識のフィルターで
分けているのです。
そうでなければ
ならないのです。
そして
人が信じている
価値観、偏見、フィルターは
他人が変えることは
決して出来ません。
人間関係で上手く行く方法
熱心に勉強することは
相手に対して
正しい方向へ変えるため
ではありません。
勉強とは
理性で感情を
一瞬だけ抑え込むためのもの
です。
感情をコントロールする
自分のためなのです。
もちろん
相手の言ったことを
腑に落としたり納得する必要は
ありません。
その場を自分から引くだけです。
「なるほど。そういう考えもあるんだね」
「勉強になった。」
と言えたならば
相手が気持ち良く感じ、
人間関係を壊すことはありません。
「相手はこう考えている」
ということを
知っておくだけです。
勘違いして欲しくないのは
相手の言いなりになるという意味では
ありません。
自分が正しいと思ってることを
抑えて
相手に勝ちを譲っていけるように
なれば
どんな人からでも
無限に
学べるようになるということです。
居心地の良い相手、
意見がいつも一致する相手だけを
周りに置いて
居心地の悪い相手、
意見の一致しない人を
徹底的に排除している。
このような状態は
人間関係から学べることが
ごく限られてくるように
なります。
自分が正しいと思っていることとは
別の視点から見れる人からでないと
学べないことがあるのです。
意見が一致したならば
もちろんそれで良く
相手と意見が違うならば
自分が正しいと思っていることを
いったん置く必要があるのです。
人間関係において
正しさはどうでも良い
なぜなら
人が求めているのは
「共感したい・理解されたい」
という自己承認欲求
だからです。
今回も
お時間を頂いてお読みくださり
ありがとうございました。