「頭がいいのにコミュ障」頭がいい人ほどコミュニケーション能力が低くなる理由

「頭がいいのにコミュ障」頭がいい人ほどコミュニケーション能力が低くなる理由

 

頭の良さと聞いて
何を思い浮かべるでしょうか?

 

 

頭の回転が速い人

 

思慮が深い人

 

2種類に分かれるようです。

 

 

 

 

頭の回転が速い人とは

その場ですぐに的確な言葉が出たり
周りから見て器用
見えるような人です。

 

 

このタイプは
コミュニケーションにおいても
優れており、

 

どちらかというと
運動神経にも長けています。

 

いわゆる頭のいいリア充に多い
傾向にあります。

 

 

 

 

 

 

2つめが
思慮が深い人。

 

思慮が深い人とは

学者、物書き、思想家、研究員、画家に
多いタイプで
何か文字を読んだり、書いたりするのに
長けています。

 

 

 

また、他の人よりも
政治、宗教、哲学、経済、医療、文化、科学、
ビジネス、プログラミング、芸術を
深く考えているので
得意分野でもあります。

 

オタクと言われる人にも
多いようです。

 

 

 

このタイプは
コミュニケーションにおいて、
よく頭の中で多くのことを考えているので
すぐに言葉が出てこないので

 

どちらかというと
頭がいいのにコミュニケーションが得意でないと
見られがちなタイプかもしれません。

 

杉山は、このタイプを職人気質
呼んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

木を見る人
例えるとわかりやすいかもしれません。

 

 

運動神経抜群、器用、頭の回転が速い
などの
頭のいいリア充タイプ

 

木を見た時に周りの
見ようとします。

 

 

 

 

 

 

学者、物書き、思想家、研究員、画家などの
思慮が深い職人気質のタイプ

 

 

木を見た時に
葉っぱ1枚1枚の葉脈を
見ようとします。

 

 

 

 

 

 

頭がいいのにコミュ障
というテーマでお話しするタイプは

 

思慮が深い職人気質のタイプについて
お話しいたします。

 

 

 

 

 

 

考えれば考えるほど
コミュニケーション能力が
低くなる傾向にあるのではないか?

 

 

そんなことを考えて悩む人も
多いかと思います。

 

その理由も一緒に
お話しいたします。

 

 

頭のいい人の特徴「人間関係において正しさは重要ではない」

 

思慮深いあたまのいい人ほど
正しいこと
を求めています。

 

 

政治、宗教、哲学、経済、医療、文化、科学、
ビジネス、プログラミング、芸術などの

 

分野を極めるには
正しさを追求しようとする欲求は必要です。

 

 

 

 

ただ、関係においては
正しさはどうでも良いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジネス、プログラミングが得意な人ほど
徹底的に無駄を嫌い効率を求めます

 

無駄を徹底的に排除することが出来て
効率が良いので
成果をあげることが出来ます。

 

 

ビジネス、プログラミングの分野では
頭のいい人、優秀と言われるでしょう。

 

 

しかし、
人間関係において

 

人は誰でも効率的に扱われるのを
嫌います

 

 

 

 

人を数字のように扱われ、
まるでモノを扱うように

 

「君は無駄だから、いらない」

 

 

と何の気づかいも感情も無く
言われたら

 

誰もが悲しみ、腹を立てるでしょう。

 

成果を上げ、優秀だと
思われる経営者やプログラマーが
人から恨みを持たれてしまう原因です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

政治や宗教、哲学のことを
よく勉強している人は
誰よりも、世の中が上手く回る考えを
知っています。

 

 

ほとんどの人は
哲学や政治のこととは無縁です。

 

自分の気の向くまま、なんとなくの心地よさで
生きているほうが、幸せな人のほうが
多くいます。

 

 

 

そんな人に対して

 

「君は間違っている。」

 

「倫理に反している!」

 

 

などと、
どんなに優れた論理を話して
相手にグウの音が出ないほど
説教をしたところで

 

喜ぶ人はいません

 

 

 

 

 

 

人は、
過去の自分の経験に照らし合わせて
今を生きているので

 

「自分のことは自分がよくわかっている。
だから、自分がこれからすることは正しい
と思って行動しています。

 

 

 

それを自分の過去のことも
すべてを知らない他人に

 

「君は間違っている」
などと言われて、
変わりたいと思う人は
誰一人いないからです。

 

 

指摘された相手は、
説教をしてくる人からは
居心地が悪いので離れていくでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

科学、経済、医療、文化、科学、芸術の
ことを勉強している人は
誰よりも多くの知識があります。

 

 

膨大な知識があるので
周りの人に対して

 

自分の知っている知識を
誰かに話したくなる気持ちも
とても強くなります。

 

 

 

時には、
「こんなことも知らないのか?」

 

などと思う機会があり、
どうしても心の中で
相手を見下してしまうこともあるでしょう。

 

 

 

 

 

誰もが
興味無いことを聞かされることは
非常にめんどくさいと感じます。

 

 

 

なぜなら人は皆、
自分の話がしたいと思っている
からです。

 

 

 

「私の話を誰かと共感したい」

 

「自分のことを認めて欲しい」

 

「理解してほしい」

 

 

という
自己承認欲求
備わっているからです。

 

自己承認欲求は食欲や性欲よりも
強い欲求です。

 

 

 

 

自分のしたい話をワキに置いて
相手の話を聞き続けるという行為は
欲求を抑えるエネルギーが必要なのです。

 

 

 

 

例え、
どんな正しい知識を聞かされたとしても

 

相手が話をしておいて、
自分の話を聞いてくれるどころか
一切、共感をしてくれないのなら
好意を抱くことは無いでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭のいい人ほど正しさを求めます。

 

頭のいい人ほど人間関係において
上手くいかないのは
相手にも正しさを求めてしまう
ことが原因なのです。

人間関係においてだけ、正しさは重要でない

 

 

頭のいい人ほど勉強をしているので
誰もが陥る罠があります。

 

 

学校教育でも
ひたすら正しいことがあるかのように
正しさを追い求められ続けさせるので

 

 

人間関係において
相手にも正しさを押し付けてしまいがち
なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の感情や理解よりも
自分の正しさを押し付けてしまう
ので人間関係が上手くいきません。

 

 

相手の自己承認欲求を傷つけてしまい
人が離れていくのです。

 

 

そして

 

自分はコミュニケーション能力が低い
などと思いがちなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コミュニケーションの本質は
相手の共感、理解です。

 

 

 

 

 

自分が正しいと思ったことを
相手に伝えることよりも

 

相手の話を聞くほうが
重要なスキルなのです。

 

 

 

 

相手の話に対して
心にフタをせずに

 

本当に興味を持って聞こうとしなければ
人の話を聞くことは出来ません。

 

 

相づちをうつことも出来ません。

 

 

 

相手が話をしているのに
頭の中で、
次は自分が何を喋ろうか
考えている状態では

 

相手の話は
自分の中に入って来ることはありません。

 

 

 

 

 

カラオケで例えるなら

 

自分が歌っているのに
他の周りの皆は、

 

次は何を歌おうかなどと
デンモクやスマホで
曲を探していて、

 

自分の歌を誰も聞いていない
状態なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手の話を聞く

 

という行為は
簡単そうに聞こえて
実は難しいのです。

 

 

一朝一夕で身に着けられるものでは
ありません。

 

 

 

 

自分の話をしたいという欲求を抑えて

 

かつ

 

自分が正しいと思っていることを
ワキに置いて

 

相手の話を聞かなければならないからです。

他人の話は怖い

 

 

 

自分以外の他人の話を
自分の中に入れてしまうことは
本能的に恐怖に感じるのです。

 

 

 

「人の話を聞くことが恐い?」

 

などと疑問に感じるでしょう。

 

 

 

 

 

人は誰でも
自分の中に

 

「これが正しい」

 

と思っている信念があります。

 

 

 

心理学では
固定観念
と言いいます。

 

 

 

 

信念、固定観念があるから
日常生活で不安を抑えて生活することが
可能なのです。

 

 

 

例えば

 

「私には○○があるから、収入に困ることが無い」

 

「僕には○○という人物だから、
認められていて、自分には価値がある」

 

「自分には○○を信じているから
何の不安も無く生活をしていられる」

 

 

 

 

などのように
○○の中に当てはまる部分が
信念、固定観念になりますね。

 

 

 

 

 

 

人の話を聞くということは

 

自分の中に
他人の信念、固定観念を
入れることになるのです。

 

 

 

 

 

他人の信念、固定観念を入れてしまえば
自分の信念、固定観念が崩れてしまうことが
あるのです。

 

 

 

自分の信念、固定観念が崩れたら
絶望し、日常生活が暗く、
不安なものになってしまうかもしれない

 

 

 

 

今まで正しいと信じていたことは

 

「間違っているかもしれない」

 

などと
誰もが、そんな恐怖を
無意識に感じています。

 

 

 

 

人の話を聞くという行為を
最も難しくしている原因なのです。

人を話を聞くには?

 

 

 

頭がいい人ほど
自分が正しいと思っている

 

信念、固定観念を
誰よりも多く持っています。

 

 

 

 

 

例え、相手が間違っていることを
言っていたとしても

 

相手の話を
そのまま最後まで聞き続けることが
出来るようにする。

 

 

そして
自分の信念、固定観念が揺らぎ、
不安と恐怖を感じてしまっても
かまわない。

 

 

 

 

そこまでしなければ
人の話を聞く
ということは出来ないのです。

 

 

 

 

 

 

 

日々、

 

「私は、相手の話を聞けているか?」

 

「私は、相手に価値観を押し付けてないだろうか?」

 

「私は、何を恐れているのだろうか?」

 

と意識して
聞く力
生涯かけて磨き上げていくものなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、どんな人の話でも聞けるような
聞く力の達人になることが出来たのなら

 

どんな人からでも学ぶことが出来る
ということです。

 

 

 

 

 

 

当たり前ですが
人は、居心地の良い人としか
一緒に居たいと思いません。

 

 

自分が持っている
信念、固定観念と同じ人からの話、
情報、本、メディアを聞いて

 

「ほらね。やはり自分が正しかった」

 

などと、
自分の都合の良いことだけを入れて
確認して、安心し続けていたいからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

10年前と同じ信念、固定観念のままで
10年前と変わらない人、情報源でしか
聞いていないとしたら

 

その人は10年間、何も変わらず、
何も進化していないということです。

 

 

 

人が進化、成長する時は一度、
信念、固定観念を崩さなければ
新しい情報を得ることが出来ないのですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界的なギリシアの哲学者、ソクラテスは

 

自分は無知の知」を知った

 

と言っています。

 

 

 

 

 

無知の知」とは

自分は、物事を知るために、
すべてのことを知っていたけれど

 

自分は、すべてのことを知っている
という考えが
何も知らない人と変わらない状態
気が付いた。

 

 

そして、知者であるソクラテスは
自分は、何も正しいこと、信念、固定観念を
何も知らないと自覚することで

 

誰かからも話を聞いて
誰かからも学び続けることが出来た

 

という意味です。

 

 

 

 

 

 

 

誰よりも勉強をして、誰よりも物事を知っていた
ソクラテスでさえ

 

 

自分は何も知らない

 

 

そう意識できたから

 

聞く力の達人でもあり、
学び続けることが出来たので
賢者であり続けたのです。

 

 

 

 

 

 

「自分が一番、○○を知っている」

 

そう言ってしまえば、
そこで学びはストップしてしまいます。

 

進化、成長することでも出来ないでしょう。

 

 

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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