共産主義者でもコミュ障改善「二項対立をやめる」

共産主義者でもコミュ障改善「二項対立をやめる」

 

前提として、
固定の政治思想や宗教に対し、
否定する訳でも、肯定する訳でもありません。

 

ここでは、
いかなる思想、信条を持っていても、

どうしたら良好な人間関係を築けるか?

にコミットして、お伝えしています。

 

 

これが正しい!あれは間違っている。

 

あの人は優れている。この人は劣っている。

 

上か?下か?

などという次元の話をする必要もありません。

 

この記事で伝えたい本質

 

そもそも、
共産主義、社会主義思想もまた、
現代の日本では、とてつもなく暗く、
ネガティブなイメージを持たれがちです。

 

共産主義=危険、偏った思想

などと、
レッテルを張り、思考停止になるのは、
あまりにも浅はかです。

 

人を理解するには、
その人が持っているコンテキスト(文脈)を辿らなければ
歴史が物語る同じ悲劇を繰り返すことになるからです。

 

 

共産思想に憧れていた杉山

 

この記事を書いている自分のことを
サラッと話しておくと、
高校時代に閉鎖的な空間に押し込まれ、
人格を否定され、屍と化した際に、

 

共産主義思想に出会い、
生きる活力を取り戻したが如く救われ、
学んだ経験があります。

 

 

高校時代は、
典型的な共産主義者だった杉山

 

ネトウヨ時代の杉山は、
19歳〜25歳の時です。

 

 

当時は、いちいち物事に対して、
グワーッと背中から脳髄までの血潮が
逆流するように、熱くなり、

 

周りの先生や先輩とトラブルになり、
人間関係をことごとく壊したり、
迷惑をかけた経験があります。

 

 

いま現在は、
共産主義者でも無く、
国粋主義者でも無く、

 

いまは経営者(ビジネスマン)として活動しながら、

「人の幸せとは何か?」
「社会はどうなった方が良いのか?」

などと模索したり、哲学したことを、
このブログに書き起こしている訳です。

 

 

こんなことを書いていると、
まるで思想をシンパし、
読者をオルグ(勧誘)してるみたいに
勘違いされそうですが、誤解です。

 

繰り返しますが、
どうしたら思想や信条に関係無く、
「人間関係を良好なものにできるか?」

 

深堀してお伝えしていきたいと思います。

 

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共産主義者の心理

共産主義とは何か?
 小難しいことは良いから、
 サラッと一言で説明してくれ。」

と、なりがちですが、

 

共産党宣言を読んでいても、
哲学、経済学、心理学、歴史、政治、生物学、倫理、宗教、
ありとあらゆる分野にまたがっている、
壮大なストーリーですので、
一言で説明することは叶いません。

 

それでも、なんとかして説明すると、
以下のようになります。

理想の社会。みんなが平等に。

 

差別や不条理を無くしたい。

 

みんなの力を合わせて問題解決をしていく。

 

 

スピリチュアル業界で目指すところの
「ワンネス」に近い思想です。

 

過去、数千年、数百億人の人類が目指した理想。
人間だった頃のキリストやブッダですら、
成しえなかった夢。

 

それを叶えていこうというのが、
もともとの思想です。

 

共産主義者は、なぜ内ゲバを起こすのか?

 

日本の共産主義者や左翼は、
とても複雑に枝分かれして、
ひとまとめに言えなくなってしまっているのが現状です。

 

 

アブラハムの教えが
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に分かれたように…

 

ブッダの教えが仏教、密教、儒教、法華系、浄土系、禅系などに
枝分かれしたように…

 

共産主義もまた、
根本の教えは変わらないのに、
細かいところで、食い違いが出て、
さまざまなやり方、派閥、団体に
分かれているのです。

 

 

 

 

金持ちや、特権階級、貴族を無くすために、
下のものが、時の支配者に反逆することこそが、
理想の世界をつくると、革命を起こした
レーニン主義や、トロツキズム

 

 

いざ、上の人が居なくなったら、
どうすればいいかわからなくなってしまったので、
国境を無くし、
人はみんな1つの理想国家に奉仕すべき
徹底したスターリン、毛沢東主義

 

 

 

そもそも、文明や便利な暮らし、貨幣制度が
諸悪の原因だから、原始時代に立ち返ろうということを
本気でやってみた、ポル・ポト政権時代のカンボジア。

 

 

 

いやいや、国家というものがあるから、
人の自由を奪ったり、制限したりする。
本気で国を無くすこと(無政府主義)を信じ
日本のサヨクと言われる人は、
いまもなお活動しています。

 

 

 

細かいことを、説明すると、
ダラダラ長文になってしまうので、
割愛させていただきます。

 

ここで伝えたいことは、

共産主義だから〜

という固定観念たる言葉のみで
説明しきることが出来ないのです。

 

 

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共産主義者は、なぜ過激になりがちなのか?

 

結論から言うと、

弱きを助け、強きを挫く

という思想がパワーの源だからです。

 

「弱い人を助ける」という大義名分があり、
強大な力を持った「強い支配者」と戦う
ということが、頻繁に起こるからです。

 

共産主義は頻繁に「革命」「解放」といった、
常に「戦い」と隣合わせの思想だからです。

 

 

 

これを言うと、
とても怒られる可能性があるので、
あまり言いたくないですが、

 

共産主義のルーツを作ったマルクスは、

革命をするために「暴力」は必要。

と、言っています。

 

 

共産党宣言(一部抜粋)

「共産主義者は、
これまでの全ての社会秩序を暴力的に
転覆することによってのみ、
自己の目的が達せられることを公然と宣言する。

 

支配階級よ、共産主義革命の前におののくがよい。

 

 

いま日本で共産主義の活動をしている人が、
マルクスが書いた文章をありのままに信じ、
実行している人など、ほとんど居ませんよね。

 

自分なりに、現代に求められている形にしたり、
解釈をしなおして、進めていると思います。

 

共産主義の国が失敗する理由

 

話は戻しますが、
自分以外の人間は、どんな手を使っても
支配、コントロールすることが出来ません

 

このことは、
他の記事でも、詳しくお伝えしていますので、
是非読んで欲しいです。

 

参考:

 

 

差別を人間から取り除くことは「無理」です。

 

そして、
人を変えるということは、
どんな手を使ってでも変えることは出来ない。

 

これが真理です。

 

 

せっかく時の支配者と戦い、勝利したとしても、
今度は叶えられるはずもない理想に葛藤する
ことになるからです。

 

そして、理想を叶えられないことに
ストレスが溜まり、

 

守るはずだった「弱者」に対して、
「怠け者」「ノンポリ」ということにして、
虐げるということを始めるからです。

 

歴史が証明しています。

 

 

共産主義者でも、周りの人と上手くやるには?

 

やっとここからが本題になります。

 

共産主義者とは、

もともと「皆と仲良く」「理想の社会を作りたい」

が目的だったはずです。

 

どんな思想、信条を持っていたとしても、
ガーッと取り乱さず、
目の前の相手と、良好な人間関係を築くことが出来る
良い知恵を紹介していきます。

 

白黒思考、二元論をヤメル

 0か?100か?
 敵か?味方か?
 正しいか?間違っているか?
 正義か?悪か?

 

共産主義者ほど、二元論で考えます。

 

二元論こそが「賢くて論理的な人」でさえも、
過激派になり、取り乱してしまう大きな罠です。

 

 

ちなみにマルクスは、

卵のカラを破り、自由な外へ飛び出すヒヨコのように、
我々人間も、卵のカラのような自由を束縛し搾取する存在と
戦わなければならない。

と、人間をヒヨコに例えて語っています。

 

 

卵のカラだと考えているからこそ、
この例え話が、論理的で正しいように見えます。

 

この

ひよこ VS 卵のカラ

という二元論こそが、人を熱くしてしまう罠です。

 

 

そもそも、
卵のカラはヒヨコを閉じ込めるものではありません。
むしろ、卵のカラは、
未熟なヒヨコを守り、栄養まで与えているのです。

 

 

二元論の使い方

 

二元論とは、

人が物事をわかりやすく理解するために、

必要なものです。

 

しかし、わかりやすいからこそ、
間違えやすい」ということにあります。

 

 

例えば、

 

国家とは、人の自由を制限するのか?
国家とは、人の生命と財産を保証する仕組みなのか?

 

家族制度は人を支配する仕組みなのか?
それとも、人を守る仕組みなのか?

 

経営者と従業員では、搾取される関係なのか? 
それとも、共に利益を出すために協力する関係なのか?

 

お金とは、人を不幸にするものなのか?
それとも、物を交換するのに便利な道具なのか?

 

などと、

 

両方にメリットデメリット
コインの表裏のように存在するのです。

 

 

感情が沸いた時に1歩、立ち止まるべき理由

 

人間関係を壊してしまいやすい人ほど、
どちらか片方を頑なに信じてしまった時、
その証拠を集めるようになります。

(片方の本や情報だけを鵜呑みにする、
 賛同してくれる人、
 自分の過去の体験に照らし合わせる等…)

 

自分の信じたい証拠のみ、
自分のもとに引き寄せるから、

相手は間違ったことをしている

ということになりがちなのです。

 

 

誰もが、わざわざ自分が好き好んで
間違ったことをしたい人なんて存在しません。

 

間違っているように見えたとしても、
それは相手にとっての正解であることが
ほとんどです。

 

 

相手に対して、グワーッと感情が沸き起こった時、
それは、二元論の片方のみを信じている自分の固定観念です。

 

相手は、そのことを知らせしてくれているのです。

 

 

二元論や白黒思考を克服するために、
さらに詳しく深堀りしたものを以下の記事に
やめよう白黒思考「メンヘラの原因、二極化思考を変える方法」
まとめましたので、
よろしかったらお読みになってみてください。

 

 

まとめ「人間に達成できないことを知る。」

 

「すべての人が平等に暮らせる」

 

「人は誰かの力で変えられる」

 

「悪や理不尽を1つも無くせる」

ということは、幻想です。

 

幻想は、現実世界で
必ず叶えなくてはならないものでは無いです。

 

しかし、
理想は徐々に、
自分の余力をマネジメントして
叶えていくものだと考えています。

 

 

目の前の人間関係を壊してしまっても「戦う」べきか?

 

もしくは、

 

他にもっと良い方法は無いのか?

 

 

 

 

本気で世界を変えよう

 

そんな壮大な理想を諦めずに、
追い求めるにふさわしい人ほど、
二元論で思考停止はしない

 

ということを、知っておいてください。

 

 

今回もここまでお読みくださり、
ありがとうございました。

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