やめよう白黒思考「メンヘラの原因、二極化思考を変える方法」

やめよう白黒思考「メンヘラの原因、二極化思考を変える方法」

 

白黒思考とは?

 

読んで字のごとく、
物事をシロか?クロか?
はっきりつける思考のクセです。

「0か?100か?」
「敵か?味方か?」
「正しいか?間違っているか?」

物事を二極化してしまう思考は
人間関係においてトラブルを
生じさせやすくします。

 

自身も非常に生きづらさを感じる
大きな原因となっています。

 

 

物事は曖昧
白か黒かはっきりしないことだらけです。
グレーの状態だと思っている方が
トラブルが生じなくて済みます。

 

人は誰しも、頭ではわかっていても、

「はっきりしない」

というのが居心地が悪く、
気持ちがわるいと感じます。

 

 

そんな自分をボロボロにしてしまう
「白黒思考」を心理状態を解説し、
脱却に向かう改善策をお伝えしていきます。

 

 

白黒はっきりつけたくなる
という意欲は、

 

言動や出来事を極端に捉え、
他人に対する警戒心を極端に高めて
身の安全を確保しようとする心理であります。

 

 

他人を警戒すればするほど、
騙される。裏切られる。損をする
ということは限りなく減っていきます。
白黒思考の良い部分だと言えます。

 

 

いわば自分の安心、安定を
求める行為でもあります。

 

「絶対に自分が嫌なこと、
 無駄なことをしたくない!」

 

「不安を徹底的になくしたい!」

 

出来ることならば、この世の中の
ありとあらゆる「わからない」ことは
無くしたい

と思っています。

 

 

 

しかし、
世の中は不可実性を持っているので、
絶対にコレをすれば安心というものは、
存在しません。

 

これを信じれば良い。
というのは幻想です。

 

さらに人は
「自分のために生きている」訳では無いので
「裏切らない人間」は存在しません

 

 

どんなに白黒思考を強化し、
わからないことを無くそうと努めても、
求めているものは手に入らないのです。

 

 

 

白黒思考二極化思考は、
「不安」を無くしたいがための
思考グセだということを伝えてきました。

 

 

「不安」から脱却しようとするために
白黒思考が強くなり、
常に周りを警戒していると思いがちです。

 

しかし、

「この人なら、大丈夫」
「これは、信じてもよさそう」

などと一度、心を許した相手、環境に
対して依存するようになるのです。

 

 

いわゆるメンヘラ、
境界性パーソナリティー障害、
束縛体質、DV、カルト宗教化などが
典型的ですよね。

 

 

何度も言いますが、
自分のために他人は生きていません。

 

環境や物事は、常にコロコロ変わる
ものです。

 

 

結果、
相手が自分の望む行動を取らなければ、
極度に不信感、裏切られた感を
大きいものにしてしまうのです。

 

「あれほど身を粉にして
 信頼を寄せていたのに裏切られた!」

 

「あれほど教祖様の言うことを
 聞いていたのに、ウソだった!」

 

「自分は騙された!被害者だ!」

などと、
自分の思考に問題があるのに、
被害者意識を持ってしまうのです。

 

 

重症化すると自分の中で
トラウマを作りだし、
境界性パーソナリティー障害、
統合失調症という病名をもらうくらい
二次障害を引き起こしてしまうのです。

 

もちろん、
物事を白黒で分ける
ということが悪だと
決めつける訳ではありません。

 

これこそが白黒思考・二極化思考です。

 

「白か?黒か?」
「正しいか?間違っているか?」

そのような思考は、
学問や研究の場で使われてきたからこそ、
科学や文明が発展してきたのです。

 

 

「わかる」という言葉は、
分ける」という漢字を使いますよね?

 

学問や研究は、
細かく「分けていく」からこそ、
「わからないことが、わかる」ように
なるのです。

 

白黒思考は科学、学術、研究という分野で
活かされるのです。

 

 

数字に強い研究員、科学者、
プログラマー、事業家ほど
白黒思考の強い人が多いのは、
このためなのです。

 

 

それほどの高い能力を持っているのに
関わらず、人間関係においてトラブルを
起こしてしまうことが多い原因は、

 

人に対してまで
「白黒思考・二極化」を使っているからです。

 

人は誰でも、
数字やデータのように
扱われるのを嫌います。

 

人は感情があります。
0か?100か?の言葉で
単純に言い表せることが出来ません。

 

人は変わります。
味方の時もあれば、
敵になることもあります。

 

だからこの際、
人間関係においてだけ、
「正しさ」はどうでもいい

 

重要なのは、
相手が正しいか?間違っているか?
どうかでは無く、

 

相手と良好な関係を築きたいか?どうか?
の方が重要です。

 

相手が間違ったことを言ったとしても、
サラッと流せるほうが
相手のメンツを逆なでることは、
無くなるのです。

 

 

普段、日常生活を送っていて、
相手が間違ったことを言った、
やったとしても、

 

生命の危機が訪れる、
などのようなことは、
めったに起きません。

 

 

 

もちろん判断の1つで
企業の経営が傾いたり、
国家の存亡が左右される
人の生死が分かれる
などと言う話は別です。

 

 

 

しかし、
我々の日常生活において
そのようなことは滅多に起きません。

 

それにも関わらず、
相手の間違いが目についたり、
重箱のスミをつつくように、
指摘したくなるのは、

 

自分自身をコントロールできない弱さの
現れだと言っても過言ではありません。

 

 

 

 

白黒思考の奥深い根本原因は、
過度な不安」です。

 

 

白黒思考は、
幼少時代に家庭環境の問題、
トラウマを抱えてきたアダルトチルドレン、

 

もしくは

 

過去に生きづらさを感じてきた
発達障害、アスペルガーに多いようです。

 

 

長年にわたって積み上げられてきた
潜在意識(長期記憶)に眠る恐怖が
過度に不安を作り出しているのです。

 

 

 

それでも、

「人は裏切らない人はいない」
「世の中はコロコロ変わる」

ということを知っておきながら、

 

同じ人間で、
「不安を感じている人」
「不安を感じないで生きてる人」
両方が存在しています。

 

 

何が違うのでしょうか?

 

結論から言うと、
不安を一切、無くすというのは
不可能です。

 

 

「不安を感じないで生きてる人」
ほど

不安を感じたとしても、
不安に対して栄養を与え、
不安を大きくしないこと

をしているのです。

 

 

不安を無視する、目を背ける
という意味ではありません。

 

 

白黒思考の人ほど、
不安を感じた時こそ、

「なんとかしなくちゃ」
「不安を無くさなきゃ」

などと思って、
行動しようとします。

 

 

違うのです。
むしろ、不安に対して養分を
与えて大きくするようなものです。

 

 

 

不安を感じた時こそ、
何もせず、ただ、目をつぶり、

「今、自分は不安を感じている」

瞑想し、自分のこみある感情を
観察することです。

 

こみあげてきた感情や思考に対し、
良い、悪いの評価もせず、
ただ観察しているだけ。

 

そして、時間の経過と共に、
不安が流れていくのを待つ。
これをメタ認知と言います。

 

 

 

よく心理療法で取り入れられている
メタ認知は、

感情は認めると小さくなる。
目を反らそうとすると大きくなる。

という効果から
よく使われている手法なのです。

 

 

モヤモヤした時、
焦燥感を感じた時に、
この手法を習慣にしていくと、
時間と共に、不安は小さくなっていきます。

 

これは過去数千年、
多くの人々がやってきたことで、
あのブッダでさえ不安を感じ、
その度に「瞑想」「メタ認知」を行ってきました。

 

 

現代において、
テクノロジーの最先端である
グーグルの社員にも「瞑想」は習慣にするよう
実践が成されています。

 

不安を小さくする方法、
白黒思考の使い分け、
是非ためしてみてください。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

トップへ戻る