大人のADHDが仕事をできるようになる方法

 

先に説明しておきますが、
ADHDだから、能力が劣っているなど、
欠陥品というものではありません。

 

あくまでも、
次にお伝えしていく症状は、
「特性」です。

 

「特性」を理解しておくことで、
自分をコントロールして、
仕事や人間関係で望む結果を
得られるようにする意図が含まれています。

 

ADHD(多動性・注意欠陥)とは

持続した課題の遂行が出来ない
 集中がアチコチ散漫になるので
 学業や仕事での支障が見られる。

 

人の話を聞くことよりも
 自分の興味関心のある方へ意識が
 向いてしまい、コミュニケーションや
 指示伝達が難しくなる。

 

財布をよく落とす。モノを無くす。
 約束や予定を忘れる。

 

情報の取捨選択が不得意。

 

 部屋の片づけ、やるべきことの処理に
 困難を極める場合がある。

 

 そのため、職場では迷惑をかけ、
 煙たく扱われる場合がある。

 

幼少時代、学校で
 注意されたり叱られることが多いので、
 ひねくれて非行を経験したことがある。

 

衝動的、感情的になりやすい。
 暴力や浪費癖など、
 後から自分の望まない行動を取ってしまう。

 

高確率で
 アスペルガー症候群もしくは自閉症を
 合わせ持っている場合がある。

 

このような特性がみられます。

 

 

今回、ここでお伝えすることは
大人向けのADHDの方が、
仕事や人間関係で悩まれている方が
多いと思い、

 

その対処法や考え方、
むしろ、ADHDを強みにしていく
アイデアをお伝えしていきます。

 

 

 

ADHDの脳の使い方について
フォーカスしてみると、
図で説明してみるとわかりやすい
と思います。

 

 

自分の意識を光に例えるならば、

 

本来ならば上図のように意識を
目の前のやるべき」ことに対して
集中していなければなりません。

 

 

 

 

しかし、
ADHD(多動性・注意欠陥)の人ほど
アチコチ「他のこと」に対して
意識が分散している状態です。

 

「やるべきこと」に対して
光のエネルギーの照射が不十分です。

 

これが
仕事でミスが多くなる原因であったり、
学業が疎かになってしまう原因なのです。

 

 

自分でも
「目の前」の仕事をやらなきゃ!
などと思っているのに、

 

アタマの中では「他のこと」を
考えてしまっているので、
意識のエネルギーが分散してしまうのです。

 

 

 

 

コミュニケーションや、
仕事の指示を受ける時においても同じです。

 

本来ならば、
「相手の話」「相手の表情、身振り、様子」に
意識を集中させているから、
会話が成立するのです。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、
ADHD傾向の人ほど、
相手が話をしていても、
既に「自分の頭の中で思い浮かんだこと」に
意識が向いているので、

 

人が話をしているのに、
遮るように一方的に話をしたり、
急に話題をコロコロと変えてしまうのです。

 

 

相手との目を合わせず、
どこか違うところへ向いているのが
特徴です。

 

 

 

杉山自身も、
もともと根暗なワケでは無く、
人に話しかけられない訳でも無いのに、

 

自分でコミュ障だとさえ思っていないのに、
人とのやりとりが上手くかないのは、
この傾向があったのです。

 

このことを知っておくだけで、
次から人に会う時は
意識を集中させようとするので、
人間関係に改善が見られる場合が
あります。

 

 

また、仕事においての改善方法は、
取捨選択による集中です。
以下の記事で詳しく説明しているので
お読みになってみてください。
仕事でミスが多い人が「集中力を高める方法」

 

 

 

ADHD(多動性・注意欠陥)は
病気でも障害でもありません。

 

近代が生み出した社会システムに
適応しない人が多いために、
都合よくカテゴリー分けをしたに
すぎません。

 

 

一番厄介なのが、

 

あまりにも周りの人と同じように
仕事が出来ない、対人関係のトラブルがあり、
落ち込んでいる状態です。

 

こんな時ほど、

「自分はダメな奴だ」

 

「働きたいのに、
 働いたら誰かに迷惑をかける」

 

「どうせ、私は…」

 

などと、
頭の中をネガティブな考えで
いっぱいにしてしまい、
さらにエネルギーを浪費してしまいます。

 

エネルギーをネガティブな考えで浪費する
ので、今まで出来ていたことさえも
さらに不器用さが増して負のスパイラルに
陥ってしまうのです。

 

アスペルガーやADHDの人ほど
あれこれ考えるので、
さらにエネルギーを使い果たし、
「何もやる気がしない」
うつ状態のようになっていくのです。

 

 

 

かえって、失敗やミスを深く
反省することも無く、
何も考えない方が上手くいっていたのです。

 

 

「考えるのをヤメロ」
などと言われても、
常に、その時の映像が思い浮かんでしまい
無理かと思います。

 

 

 

嫌な記憶や、ネガティブな考えが浮かんで
しまった時こそ、
天井を見上げて下さい

 

※外に居る時は、
 真上の空を見上げてください。

 

人は首が真上に向いた時に、
考え事が出来ないように、
身体の仕組み状つくられています。

 

 

決して、あれこれ考えて、
「自分はダメだ」などと、
思わないでください

 

自分で自分のセルフイメージを
落とすことは避けなければなりません。

 

 

 

ADHDは、自分のペースで仕事が
できるような環境が望ましいと言えます。

 

自営業でも会社員でも、
どのポジション次第で、
ADHDが有利に立つこともあります。

 

ケースバイケースで
曖昧になってしまうので、
杉山が独自に分析、リサーチしたことを
お伝えします。

 

仕事の始まりに行うことを書き出す

 

 さらに「優先順位をつける」ことで、
 一度、意識が分散しても、
 やるべきことに戻っていくことが
 だいぶ楽になります。

 

 

悩んでいる場合は、順番をつくる

 

 順番を重ねるごとにマニュアル化され、
 苦手なことがルーチン化し、 
 不器用ということを防げる。

 

 

不安な時ほどスマホやネットの
 情報は、あえて見ない。

 

 情報を取捨選択するのが目的です。

 

 ネットの情報をかき集めても、
 意識が分散するだけで変わらないことが
 多いです。

 

 本来やるべきことを、後回しにし、
 情報に振り回されることにエネルギーを
 使い、ますますヤル気が無くなります。

 

 

時間を奪うものを遠ざける。

 

 スマホやyoutube、SNSほど、
 ADHDのカモはありません。

 

 コンテンツを次から次へと
 見せるために心理的な誘導が
 されています。

 

 あえて「捨てる」「見ない」という
 選択をするだけで、自分のルールが
 確立されてきます。

 

 

ADHDを強みにする覚悟。
 (後に詳しく説明していきます)

 

 「自分はADHDだから。。。」
 などと、自己否定をしてはいけません。

 

 向いている仕事は健常者にも
 わかりません。

 

 

自分の意志で行動できる環境、
 ポジションを目指す

 

 自営業や経営者にもADHDが
 多い理由です。

 

 

 例え従業員でも、
 「あいつは変わっているけど、
 それが仕事の成果につながっている」
 などと思われるパターンです。

 

 そのために勉強したり、
 スキルを磨き続けるのです。

 

 

 

 

ADHD(多動性・注意欠陥)と聞くと
ネガティブなイメージが先行してしまいがち
ですが、
良く言えば、他の人が考えなこと、
見ている世界が違うということです。

 

 

今まで杉山が出会ってきた
思慮深いクリエイターや、
優れた音楽家、思想家、起業家ほど
ADHDの気質を持っていなかった人は、
いません。

 

過去の偉人の生い立ちを辿ってみると、
これはADHDの症状だと、
一目でわかるものばかりです。

 

秀才、天才と言われる人ほど
たまたま、興味関心のある対象が、

 

「儲かること」
「人の話を聞くこと」
「仕事そのもの」
「誰かに認められるようなこと」
「社会的に価値があるとされているもの」

だったのです。

 

 

人の能力、優劣とは、いわば、
今までの人生で何に
「エネルギーを多く」割いたか?
です。

 

 

 

典型的なアスペルガー兼ADHDだと
言われているスティーブ・ジョブスが
このような言葉を残しています。

 

私がやってきたことよりも、
私が何をやってこなかったかを誇りたい

 

appleやiphonを作った
ジョブスの良い面だけが
注目されがちですが、

 

普通の人がやっていたことを
やってこなかったということです

 

 

「遊ぶこと」
「家族との団らん」
「旅行に行くこと」
「恋愛をすること」
「人に好かれようとすること」
 ・
 ・
 ・

 

などなど…
それらをやらずに
(※ジョブスにとって
もともと興味が無かったものなのか
定かではありませんが)

 

人生をかけてエネルギーを一点に集中し
結果を出してきたことを伝えたかったのです。

 

 

 

なぜ大人の発達障害が増えているのか?
これについても、触れておきます。

 

ADHD(多動性・注意欠陥)ほど、
誰かの指示に従うということが
苦手です。

 

 

近代の日本では、
「会社に就職することが当たり前」
という世の中だったからこそ、

 

「従業員」として、
「誰かの指示に従う」人が
多く、苦手なものを不器用と捉え、
「ADHD」と診断される人が
多く存在します。

 

 

さらに今の日本の会社の多くは、
1980年代までのような体力は
ありません。

 

「モノが売れない」
「答えの無い時代」
「余裕が無い」のです。

 

そのしわ寄せが従業員に
来ているので、

 

1人あたりに求められる能力、
技術、タスク処理、仕事量が
増えています。

 

ひと昔前は、不器用でも
周りがフォローできるだけの余裕が
ありましたが、
今はその余裕がありません

 

 

ひと昔前は、パソコンやパワポ、
エクセルが使えれば
優秀だとされていましたが、
今では、出来無い方がヤバイ。

 

技術が向上し、無駄な時間が
無くなるということは、
もちろん良いことです。

 

 

 

ただ、多く経営者や社会システムが
「新しい時代」に追いつけず、

 

「人の心、価値観、何を良いとするか?」
本質(哲学的な部分)が欠けており、

 

「過去の古い価値観、やり方」に
固執、振り回されているから、
上手くいかない人が増えて当たり前なのです。

 

 

そんな「上手くいかない人」に対して
「発達障碍者」などとレッテルを
貼っているに過ぎないと、
杉山は考えています。

 

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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