仕事のミスが多い人は集中の仕方を間違っている
「人よりもミスが多い」真面目に頑張っているのに空回り。
ミスを重ねるたびに
「周りから使えないヤツのレッテルを貼られたり」
「自分はダメなヤツだ」
「どうしたら良いんだ?」
そんな思いがよぎり自己嫌悪でいっぱいになってしまう。
どうしたら集中力を長続きさせて、
ミスを防ぐことが出来るのだろうか?
そんな悩みに今にも死にたくなっている人は、
そもそも「ミスを無くす」という自体、
根本的に間違っています。不可能です。
「ミスをしてはいけない」という気持ちが、
脅迫観念になり、パニックに陥らせやすい体質にさせ、
本来持っている能力を発揮できないのです。
ミスをしてはいけないのでは無く、
ミスを大きくしないことの方が大事なのです。
また、集中力を持続させることに関してもそうです。
人は意図的に集中することが出来ないように作られています。
生物学的な話になりますが、
人間が狩猟民族で、マンモスを追っかけまわしていた時代、
ずっと集中していたら、猛獣やサーベルタイガーなどの
外敵に襲われ、生き残ることが出来ません。
常に周りに気を配り、危険を察知することが出来るように、
意図的に集中を切らせるように出来ているのです。
集中力を継続することでは無く、
短時間で、最大限の効果を発揮させることの方が本質的です。
では実際に、職場や現実社会に落とし込める
具体的な「ミスしない方法」とは以下の通り。
- ミスした後の対策「メタ認知」
- 集中力が長続きしない原因を捨てる
深堀りしていきます。
Sponsored Link
ミスした後の対策「メタ認知」
仕事のミスが多い不器用な人と、
ミスをしない器用な人の違いは何か?
ミスをした後、ミスを大きくしているか?どうかです。
ミスしていない器用な人は、
ミスをしていないのでは無く、
ミスを大きくしていないだけです。
例えば、スーパーのレジ打ちで、お会計をミスったとします。
不器用な人ほど、ミスをしたことに意識が注目してしまい、
パニックになり、「どうしよう。どうしよう」となります。
上司やお客さんからも怒鳴られます。
しかし、器用な人も同じく、レジの打ち間違いミスをしたとしても、
ミスの内容よりも、「ミスをした後の対処法」に対して神経が働きます。
・次の一手はどうすべきか?
・レジで間違えてしまったけれど、電卓を取り出して「正しい計算をし直せばいい」
・レシートには手書きで、斜線を引いて正しい値段を書いておけばいい。
・お客さんに対して謝る際、どんな言葉を選べか良いか?
ミスをサクッと後処理し、何事もなかったかのように次に進むので、
上司もお客さんも、特に大きなことのように感じません。
レジ打ちのミスが多くなるのは、ミスしやすい思考になっている。
さらに続きがあります。
不器用な人は、自分のミスを引きづってしまうので、
普段から「ミスしてはいけない。ミスしてはいけない」などと、
常に緊張し、一瞬の気も抜けないので、エネルギーを浪費し、
仕事が終わった頃になると、ドッと疲れ果てます。
器用な人は。最悪のミスを招いても、
「ミスをしたら○○をする。もしくは、○○。」などと
ミスノ処理の仕方、段取りを把握しているので
「ミスをしてはいけない!」などと、
酷く緊張して疲弊することはありません。
むしろ「ミスしても大丈夫」くらいの
気持ちで居られているので、
恐怖と不安をモチベーションに仕事をせず、
リラックしているので疲れません。
ミスが多い人の改善策はメタ認知を鍛える
いざ仕事でミスをしたとしても、
パニックにならず冷静になり、次の対処を考えられる思考法を
心理学で言うところのメタ認知と言います。
メタ認知は、自分のことを、
もう一人の自分を上空から見ているような感覚です。
トラブルに巻き込まれている時でも、
まるでロールプレイングゲームをしている時のように
パニックにならず冷静になり、
淡々と次の思考をすることが可能なのです。
大勢の人前に出ても、いつものコンディションを発揮できるような人は、
無意識にメタ認知を使っていることが多いです。
脊髄反射のようにメタ認知を使えるようになるためには、
慣れと、瞑想の訓練が必要になってきます。
Sponsored Link
集中力が長続きしない原因を捨てる
どんな器用な人でも、
しょっちゅうミスしてトラブルに見舞われていては、
流石に疲れます。
だから、ミスを減らすために
「集中力を上げていきたい」と思うはずです。
冒頭で説明したように、人の集中力は有限ですし、
本来、1日のうちに仕事に使える集中力は4時間程度しか無い。
と言われています。
なので、限られた集中力を、どこに振り分けるか?が重要になってきます。
「集中によるミスを減らす。」
という視点からも解説すると以下の通り。
- やらないことを決める。
- やりたくないことを減らしていく。
順に解説していきます。
仕事に集中する方法は、やらないことを決めること。
仕事でミスが多い不器用な人ほど
他の人が考えていないことを考えています。
他の人がやっていないことを沢山やっているのです。
有限な脳の処理能力があちらこちらに分散してしまい
集中力が無くなっているのです。
本来、やるべきことに対して光をあてなければなりませんが、
いろいろなことを意識して光があちこちに分散している状態なのです。
光の力が分散しやるべきことに対し光の照射が不十分です。
気合、根性で、むしゃらに頑張って光の量を強くしても
向いているライトの方向が、やるべきことに対して照射が
向いていなければ人よりも多く疲れるだけで
成果を出しずらいのです。
逆に、仕事でミスをしない器用な人ほど、
必要最低限のことしかやっていませんし、考えていません。
スポットライトのように一点集中で光を照射しているので、
光の力が弱くとも、やるべきことに集中しているので
強い光を当てることができます。
頑張っていないので、疲れません。
ミスが多いのは病気では無い。
余談ですが、
あまりにも自分のミスを引き釣り、
自分のことをADHD、アスペルガーなどの発達障害を疑う人がいます。
発達障害だからといって、
「仕事でミスする」という訳ではありません。
もちろん努力不足、能力が低い劣等人種などでありません。
お医者さまから発達障害(ADHD、アスペルガー)、
自閉症、知的障害と診断されても、
光を照射する方向(意識する方向)が違うだけなのです。
能力が無い訳でも、仕事が出来ない訳でもありません。
エネルギーの使い方次第なのです。
仕事でミスをしやすい人もまた、光の力が弱いわけでもなく
劣っているわけでもありません。
光の照射の方向さえ正しければ良いのです。
つまり、人の優劣とは、
に他なりません。
そして、仕事でミスしやすい不器用な人ほど、
ひたすら目の前のタスクをこなそうと真剣になりすぎて、
やらないことを決めるのが苦手です。
タスクを減らすことせずに、
やることを増やすと、意識が薄くなりミスが増えて当たり前なのです。
自分が「やらないことを決める」という思考を持つだけで、
徐々に集中力は増し、気づいたらミスが減っていくものなのです。
具体的なタスクの分け方は、以下の記事にまとめました。
仕事が不器用な人の直し方「器用な人」の違い・特徴
仕事でミスが多い人は、別のことに集中しているだけ
さらに余談の余談ですが、
幼少時代、自閉症だった子の方が、
いろいろなことを深く広く考えるので
哲学者、芸術家、研究員に多いです。
これを書いている杉山は、
職人タイプと呼んでいますが、
オタク、思慮が深い人、絵が上手い人
感性がずば抜けている人、
高度なプログラミングができる人、
ほかの人が思いつかない考えをする人
そんな人ほど普段の仕事やコミュニケーションに
不器用な傾向がありますよね。
そんな人ほど社会不適合者で終わらず、
仕事で成果を出したり、他人の気持ちがわかるようになるには、
「やらないことを決める」
そんな習慣を身に着ければ良いのです。
よく、
「やることはたくさんあればあるほど良い」
「情報は1つでも多く、かき集めたほうが良い」
「より多くのことを考えたり、頭を使った方が良い」
などと捉えがちですが逆なのです。
やらないことを決めたぶんだけ余裕が出来ます。
余裕があるから集中できるようになります。
日頃から、あとどれだけ余裕があるか?
マネジメント能力も、頑張らなくても身につくのです。
仕事でミスが多い人は仕事を辞めたい。
仕事でミスが多くて悩んでいる人ほど、
集中できていない理由は、そもそも脳が飽きている。
状態なのです。
と、思っていませんか?
自分を押し殺して、我慢しなければならないから、
我慢したぶん、エネルギーを浪費しているのですよね?
スーパーのレジ打ちも、ミスしないように、
確認作業を2回やれば限りなく減らしていけるのですが、
そこまでやりたくない。ことなのですよね?
本来、仕事が面白ければ、
ミスさえも前向きに捉えられるはずなのです。
仕事でミスが多い人ほど、我慢ばかりの人生を歩んできた。
傾向にあります。
もちろん、
「いきなり仕事を辞められたら苦労しないよ!」
「好きなことばかりで、生きていける訳がないだろう!」
と、自己イメージが低いひとほど、そう思うと思います。
かつての私、杉山もそうでした。
そう覚悟して、やっと独立したり、コーチングにお金をかけるようになってから
徐々に自己イメージが上がり、
今まで「なに夢みたいなことを言っているんだ?怪しい!」
などと思っていたことさえも、今では本気で可能だと思ってます。
詳しくは、精神的自立で、
我慢しない人生の歩めるヒントを語っていますので、
お手すきの時にお読みになってみてください。
今回もここまでありがとうございます。