人に合わせるのは疲れて当たり前「必要が無い件」

人に合わせるの疲れて当たり前「必要が無い件」

 

「人に合わせる」とは「空気を読む」と言う言葉に近いです。

 

「人に合わせられる」「空気が読める」と言うことは、

いわば気遣いが出来る。相手の求めていることを理解し、
居心地の良い場を提供できる。

というポジティブなことに他なりません。

 

ただ、自分を押し殺してまで相手に合わせると疲弊します。

 

だから多くの自己啓発書には「人に合わせる必要が無い」という
ことが語られていますが、もっと深い根本のことに触れられていないの、
もっと深く掘り下げていきます。

 

 

人に合わせると疲れる理由

マーケティング

 

人間関係の話題なのに、
いきなりビジネス用語の話をしてしまうのですが、
どうかお聞きください。

 

 

人は何を求めているのか?
どうしたら相手の自己承認欲求を満たせるか?

 

市場を分析することをマーケティングと言います。

 

それをしていると徐々に萎える。
あれほど湧いていた情動は沈み、やる気が無くなる。

 

そんな症状に悩まされたことはありませんか?

 

これは、人から好かれとうとしたり、嫌われたく無いがために、
人に合わせて疲れてしまう現象とよく似ています。

 

もっと「人に合わせること」について一度整理してみます。

 

人間関係の構築とマーケティングは似て非なるもの

人に合わせ続けるとなぜか疲弊する

 

マーケティングとは、

 

自分らしさ、自分の叶えたい欲求、自分の強み、自分にとっての正しさと、
相手(市場)の求めてること、相手の欲してること、相手の助けになること

 

両方が重なるところを模索し、すり合わせていく手法にすぎません。

 

相手に対し、自分を殺してまで擦り寄れば関係が長続きしないように、
市場に対して合わせ過ぎると必ず競争に巻き込まれ淘汰されます。

 

 

以下、例えをします。

馬車の時代から自動車を作ったT・フォード氏
市場(相手)は「速く走れる馬と馬車」求めていたけれど、
あえて自分の信念を貫き通したからこそ自動車が生まれました。

 

たまたまかもしれないけれど、自分よがりで終わらず
市場(相手)と自分が求める「速く移動できる乗り物」という
新しい欲求が創造されたのです。

 

Iphonを発明したデザイナーも、
市場(相手)は「高性能な携帯電話」を求めていたけれど、
「軽々しくスマートなパソコン」を世に出したことで

 

たまたま「片手でなんでも使える」という視点にシフト
したのかもしれません。

 

自分と相手の価値観が重なり合うところを模索していく

 

何が言いたいのかというと
人間関係や商売においても自分を無くしすぎるから
全然楽しく無い。つまらない。ということが起きます。

 

この大前提を持っておくだけで、

「自分を殺(我慢)してお金をもらったり、
人間関係を構築するもの」

 

「だからブラック企業に勤めたり、
うざい人とも付き合わなければならない」

生きづらさを感じる人にありがちな考えから
脱却できると思います。

 

人に合わせる必要は無いが孤独になる必要も無い

 

もちろん、
「人に合わせる必要は無い」を履き違えて
自分よがりのジャイアンになれと言う訳ではありません。

 

 

老舗の日本企業にありがちな体質なのですが、

自分が優れていて良い物を作れば、お客さんは勝手に理解してくれる。→売れるはず。

という自分よがりな幻想です。

 

図に例えたら、以下のように需要にかすりもしない状態です。

 

 

 

個人に置き換えると、
「自分は優秀だ!凄いんだ!」などと、相手に対して歩み寄ろうとも、
理解しようと努力しない人を、過去に見てきたのでは無いでしょうか?

 

自分を無くしすぎてもいけないですが、
相手に歩み寄ろうとしなさすぎても上手くいかないのです。

 

 

人に合わせるよりも、相手の価値観を理解する

 

では、どうした良い具合にバランスをとることが出来るのか?
結論から言うと
「相手の価値観」第1位を把握する。
ことです。

 

例えば、

 

A君は、

いま一番叶えたい目標が「お金」に困らないことで、
仕事や儲かりそうなことに対して一番、意識が向いています。

 

 

またB君は、

とにかく愛しの「あの子」を落としたい。と思っており、
恋愛にまつわる話や、人を楽しませられるようなバラエティに対し
意識が向いています。

 

 

また別のCさんは、

最近、子どもが出来、新しい家族が増えたので、
子育てのことや、家族を喜ばせるような話題に意識が向いています。

 

 

さらに別のD君は、

何やら怪しげな組織の一員になったらしく、
どうした人を勧誘できるか?どうしたら出世できるか?と言う気持ちで一杯にしています。

 

 

A君、B君、Cさん、D君は、それぞれ価値観の第1位が違う
と言うことになります。

 

「どの価値観が、最も優れているか?」
などと議論することは「リンゴとミカン、どっちが優れているか?」
議論するかのように無意味なことです。です。

 

B君が恋愛やバラエティの話をしたいのに
A君の儲け話に対して興味が沸くはずも無く、
無理に話を合わせ続けても居心地が悪いと言うことになります。

 

関係は自然とフェードアウトしていくことは、普通ですよね。
価値観の「第一位」が違うのに無理して合わせ続けようとする方が悲惨です。

 

むしろCさんの方が、
家族の養育費やレジャーをするために、お金の心配と意識が働くようになり、
A君と居て心地よく感じるかもしれません。

 

 

逆にDくんのように相手の価値観をガン無視して
無理に自分の価値観へ引き込もうとすれば、良い人間関係が築ける訳も無く、
時には紛争にも発展するのです。

 

 

まとめになりますが、
「相手に合わせる」と言うことを履き違えれば上手くいきません。

 

相手の価値観を理解する方が、
無理に合わせると言うことをしなくても
自分の望んだ人間関係が自然と構築されるのです。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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