嫌な記憶が頭の中を占領して苦しんでいる人へ

 

嫌な記憶のフラッシュバック・トラウマを消す方法
についてお話いたします

 

 

フラッシュバックとは?

・他者からのバカにされる言葉。

 

・理不尽な目に合わせられ恥をかいた経験。

 

・自分の失敗。など

 

トラウマ、嫌な記憶とは
人によって内容は様々です。

 

ふとした瞬間に思い出し
まるで当時その場にいたかのような映像や
情動が沸き起こる。

 

 

「その場でなぜブチ切れて
言い返せなかったんだろう」

 

「悔しい!野郎ぶちのめしてやりたい!」

 

「あああああああっ!恥ずかしいっ!
消えてなくなりたいっ!バカなおれ!」

まるで発作のような症状
悩まれる方が多いかと思います。

 

何度も何度も嫌な記憶が
繰り返しよみがえります。

 

 

酷くなると目の前の作業に集中できません。

 

気づけばチック症のように
一人でブツブツと小言を言っていたり

 

奇声や声を出して
その記憶をもみ消そうとしている。

 

さらに悪化してしまうと

 

「うつ病」
「自分への自身の無さ」
「チック、トゥレット症候群」
「妄想癖」
「統合失調症」
「境界性パーソナリティー障害」

 

などの二次障害を進行させてしまうでしょう。

 

そんな辛い状態から
一刻も解放される方法を
御紹介していきます。

 

 

 

心は傷つかない

 

先に結論を言うと、

心を鍛えることは出来ません。

 

「自分のメンタルが弱いからトラウマを抱える」

 

「傷つきやすい性格だから
過去の嫌な記憶に振り回され続ける」

というのは嘘です

 

 

言葉や経験は、
受け取りての力量、器、価値観に
よって意味が違ってきます

 

何気ない言葉一つで
その場で嫌に感じる人。
なんともない人。に分かれるのです。

 

 

 

嫌な記憶も
記憶として残り続けるだけです。

 

その記憶のせいで
心が傷つき続ける訳では
ないのです。

 

 

 

心とは
情報を処理するため
一時的な機能でしかありません。

 

 

記憶とは
生物が生存するため

 

同じ失敗を繰り返さないよう
する装置でしかないのです。

 

 

文章だと
どうしてもわかりづらいので
以下の図でご説明していきます。

 

 

記憶のメカニズム

 

 

 

人は
膨大な情報の中で
必要な情報と不必要な情報を
絶えず、処理し続けなければなりません

 

 

見たり聞いたりした情報は
図で表している側頭葉
という部分に一度、送られます。

 

 

 

側頭葉の部分に
ステンドグラスのように散らばった
断片的な情報は

 

次に偏桃体へと渡ります。

 

 

情報の欠片を一つひとつが
拾い集められ、

有益な情報か?
すぐに忘れてしまって構わない情報か?

判断をします。

 

 

 

覚えておいた方が良いという
有益な情報は次に
前頭前野に送られていきます。

 

 

前頭前野へ送られた情報は
短い間であれば、覚えておくことが
出来ます。

 

 

しかし、

 

長い間、覚えておくためには
情報を記憶として残す必要があります。

 

記憶として残すためは
また偏桃体に戻って
「キャッチコピー」
をつけなければなりません。

 

 

 

「キャッチコピー」とは

「悲しい、不安だ、嫌い、怖い、嬉しい、楽しい」

といった感情のことです。

 

 

 

 

前頭前野から偏桃体へ送られた情報は
偏桃体で「キャッチコピー」をつけられます。

 

 

ここで注意するべきことが、

 

情報を記憶として残すために
実際の情報よりも大げさに表現される
のです。

 

 

だから脳内で記憶される情報は
カセットテープや録音機材とは違って
完璧な状態で保存される訳では無い
のです。

 

 

 

人間の記憶は

絶えず味付けをされたりカタチを変える

ので、自分の記憶と
実際にあった出来事では
大きく違うことが多々あるのです。

 

 

「嫌な記憶・トラウマ」の正体

 

脳内では情報が
繰り返し書き換えられています

 

 

トラウマもまた
自分の脳内で勝手に
書き換えられている
のです。

 

 

 

 

何度も何度も「嫌な記憶、トラウマ」を
思い出してしまう人の脳の中では、

 

常に前頭前野偏桃体
繰り返し行き来しているのです。

 

前頭前野の記憶が偏桃体に送られたときに

「あぁ、これは嫌な記憶だ。トラウマだ!」

と判断するのです。

 

 

つまり
嫌な記憶、トラウマは
自分の脳が創りだしている
のです。

 

 

 

 

 

一度作られた嫌な記憶は
繰り返し思い起こすことで
雪だるまのように
偏桃体でさらに増幅します

 

 

本に例えたら

一度読んで過ぎ去ったページを
また戻っては、開く。

 

折り目や手垢までつけてしまう。

折りクセのついた本は
本を何気なく取ったときに
折り目のついたページが
瞬時に開いてしまいますよね。

 

これがフラッシュバックの正体です。

 

記憶も思い出せば思い出すほど、
瞬時に思い出しやすくなってしまうのです。

 

 

嫌な記憶は存在しない

 

過去の記憶の嫌な記憶とは

自分の脳が自分で
都合の悪い思い出にしている

ということです。

 


記憶はもともと存在したものではありません。

 

脳内にバラバラに落ちている情報が集められ、
記憶として思い出すときに
情報を1つにまとめて絵にしている
ということです。

 

 

記憶とは
録音機材のように
正しいものではありません。

 

記憶は後から
勝手に自分で書き替えられたものです。

 

 

嫌な記憶は脳が嫌な記憶として
解釈しているだけなのです。

 

「嫌な記憶、トラウマ」は
自分が考えている以上に
後から付け加えられている

 

 

 

このことを知っておくと
確かかどうかわからない記憶に
いかに振り回されている自分が
バカバカしくなってきます。

 

 

「具体例」米良美一さんのトラウマ

 

 

具体例を挙げると、

 

もののけ姫の主題歌で有名な
米良美一(めらよしかず)さんは
10年以上の歳月が過ぎても
小学校時代、虐められていた記憶が
毎日毎日フラッシュバックしてしまう。

 

フラッシュバックのたびに
その時に居た時に出くわした情動、苦しみに
苛まれるそうだ。

 

 

とある番組で小学校時代の友達と
再開する趣旨で

 

「米良さんと一番、仲の良かった友達です」

と名乗りを上げてきた男女二人に
会う約束を取ったのです。

 

 

しかし
「米良さんと一番、仲の良かった友達です」と
豪語する男女は
なんと米良さんを虐めた張本人だったのです。

 

 

 

米良さんが言うには

その人物に穴に埋められたり、
死体だと言わんばかりに
葉っぱをかぶせさせられた

そうだ。

 

嫌な記憶を語る米良さんは
涙をこらえて語る。

 

番組の都合上、中止することが出来ません。

 

 

米良さんは渋々、
自称「米良さんと一番仲の良かった友達」
と名乗る男女に会うことになってしまう…

 

米良さんは開き直ったかのように
男女に向かって発言をする。

 

 

 

米良さん(#^ω^)

 

「ピキピキ…。

 

あんたらよね!?
グランドを差して、
わたしをこの穴に埋めたのは…」


 

 

元虐めっ子の男女(^^)

 

「そうよ!」


 

 

 

 

その場に氷つくような緊張が走る…

 

 

 

 

 

元虐めっ子の男女(^^)

 

「でもそれを言ったのは米良くんよね!?

 

米良くんが
『ここで死体ごっこの真似するから、
葉っぱかぶせてね』と言ったのは!」


 

 

 

米良さん(^ω^)

 

「あっ…」


 

 

 

元虐めっ子の男女(^^)

 

「そしたら米良くんが穴を掘って
私達を穴に引き釣りこんで
3人とも埋めたぢゃない!」


 

 

 

 

米良さん(^ω^)

 

「そうだった!ワハハハ!」


 

 

元虐めっ子の男女(^^)

 

「ワハハハ!」


 

 

 

米良さんが虐められていた
というトラウマは

 

米良さん自身(も)男女を
虐めていたり遊んでいた
記憶だったのだ。

 

 

「穴に埋められたり、
死体だと言わんばかりに
葉っぱをかぶせさせられた」

という遊んでいた記憶は

 

今まで元虐めっ子の男女だと
思っていた男女と再開するまでは

 

米良さん自身で
さまざまな記憶と混じり合い
「虐められた」「嫌な記憶だった」
などと後から作り変えられていたのです。

 

 

「過去の記憶」は今の自分と関係無い

 

米良さんの例は、
ほんの一例でしたが自分に当てはめると
どうでしょう?

 

 

過去に嫌なことをされたり、
バカにされるようなことを言われた

その瞬間の記憶は本当に正しいものでしょうか?

 

 

録音データとして残っているもので無く
自分の記憶でしか無いのなら、
記憶がデタラメの可能性があるのです。

 

 

その嫌な目に合うに到る過程や関係
事実まで記憶してないことのほうが
多いのではないでしょうか?

 

記憶とはそれほど
当てにならないものなのです。

 

 

 

「嫌な記憶、トラウマ」は

 

・こだわり

 

・被害者意識

 

・プライド

3つが揃うと
被害者意識が芽生えやすいことが
言われています。

 

「嫌な記憶、トラウマ」は
いつも自分自身が作り変えています。

そして
過去は過去の自分のものであって
今の自分には関係の無いものだ

 

 

この思考を覚えておくと
過去の嫌な記憶に苦しみ続けている
状態から、幾分解放されるのでは
ないでしょうか?

 

 

脳の構造を理解しても解決しない場合

 

ここまで脳の構造を理解しても、なぜか腑に落ちない。

 

論理で説明されても、
すぐにまたフラッシュバックを引き起こしてしまう。

 

嘘の記憶だと言うけれど、どうしても忘れることが出来ない。

 

そんな方向けに、
自分の価値観、考え方を変えて解決していく方法も
別記事で紹介していますので、
よろしければ、お読みになってみてください。

どうしても許せない人の忘れ方|執着を手放す

 

※フラッシュバックする時、
トラウマや恐怖を与えた相手に対して、
爆発的に怒りと憎悪が沸いてしまう場合の対処法です。

 

「ダメな自分」が傷つかない思考法4選「無理なくダメな自分が成果を出すため最強の考え方」

 

※「メタ認知療法」を中心とした
「過去の記憶を加工する」というやり方をまとめました。

 

この手法は、対処療法(テクニック)的なやり方ですので、
本来、自己嫌悪で苦しくなっている場合、
セルフイメージを立て直すことが前提です。

 

今回も貴重な時間を割いて
ここまでお読みくださり
ありがとうございました。

トップへ戻る