よくご相談に来られる方の多い悩みが
「イライラを抑えたい」という内容です。
「イライラ」や不安、脅迫感といった
ネガティブな感情は、もともと生物として
生き残るために必要な道具です。
感情を使うことが出来なければ、
目の前の敵に集中したり、
血流を上げて臨戦態勢にしたり
身体を素早く動かすことが
出来ません。
感情を抑える、消す
ということは根本的に間違っているのです
それでも、イライラを抑えなければ
築き上げてきた人間関係が壊れてしまいますね。
イライラは誰も好き好んで感じたいとは思いません。
いらいらが止まらない2つの心理、原因ついて
お伝えしていきます。
イライラの原因 「固定概念」
イライラを感じやすい人ほど
「〜はこうであるべき」
「私は〇○なのだから、こう扱って欲しい」
という、信じているもの、思想、信条、
固定概念を強く持っている
のです。
この世には「正しいこと、絶対的に良い行い」とは
何一つありません。
時代、国によって移り変わっていくからです。
コントロールできるのは
・自分の考え
・自分の行動
・自分の言葉づかい
だけです。
自分以外の他人の考え、行動までを
変えることは出来ません。
イライラしやすくて、悩んでいる!
という人が取るべき選択は
固定概念を1つ1つ外し、
そのままを受け入れることが1つ。
また、どうしても固定概念が捨てられない。
「時間を守るべきだ!
1分1秒でも遅れてはならない!」
「年上や目上の人に対して敬われるのが常識だ!」
「女性は守られて、優しくされて然るべきだ!」
「〜はこうであるべきだ!」
もし自分の「固定概念」を捨ててしまったら
自分が損を被ることもありますし
不幸に感じることもあります。
そんな人ほど
自分の信念と違う人からは
自分から環境を変える。
価値観の違う相手からは
自分から離れていく
ことです。
人それぞれに
別々の固定概念があるからこそ
幸せに感じ、上手くいっているのです。
相手に固定概念を押し付けたところで、
相手は幸せになることも
上手くいくはずがありません。
イライラの原因 「計画通りにいかない」
今日は〇○をこれだけやり、
××という成果を出す!
ということが思うようにいかない。
自分の都合良い通りにいかないことが
イライラを感じる人が多いようです。
自分の思っていた計画を
誰か他人に予定を崩されたり
指示通りに動いてくれない。
自分より他人のせいにすることで
他人に対してイライラしている人も多いです。
自分以外の他人を
コントロールすることは出来ません
自分の都合通りに人を
動かそうとするのは「エゴ」です
そして自分の思い通りの「結果」を
コントロールすることは出来ません。
何度もしつこいようですが
唯一、コントロールできるのは
・自分の考え
・自分の行動
・自分の言葉使い
だけ、だからです。
自分だけですら「結果」を
コントロールすることは難しい。
他人を絡めて「結果」をコントロールすることは
出来ないということを知っておいてください。
そして、他人によって
自分の思い通りにいかなくなってしまったことは
「自分の心」に決着がついていない
のだと、自覚してください。
また、他人や部下を絡めて
「結果」を出そうとするには
上手くいかない他人に対して
ありのままを受け入れる。
そして、結果が出るまで待つ。
「結果が出るまでは
自分が損を被っても構わないと」
決心する。
もしくは
恨まれ、刺される覚悟を持って
「恐怖」で人を動かす。
の2択になります。
「恐怖」で人を動かすことは
「使い捨てのブラック企業」や「近代の軍隊」
で用いられていましたが
管理する人に見られているところでしか本気に
なれず、クリエイティブで生産的に
なれるとは思いません。
長い目で見ると
おすすめできない選択かもしれません。
イライラは他人が原因ではない
他人に雑な扱いや理不尽な言動を吐きつけられた
例えば誰かに「ハゲ、デブ、バカ、童貞!」
などと言われ傷つき
後にイライラがこみあげてくる状況です。
「昔、こんあことあったな…ムカムカ…」
「あいつは、なぜこんな酷いことを言うのだろうか…」
と常に、感情がその当時のように
感情がフラッシュバックしてしまう人です。
杉山自身も、このタイプで
何気ない日常で記憶がフラッシュバックして
常にイライラしておりました。
誰かから何かを言われ、自分が傷ついたり
感情が沸くという状態です。
感情はというものは
誰かから与えられるものでは無い
のです。
誰かに何かを言われ、感情が生まれる瞬間、
自分の内からこみあげてくるものなのです。
もともと自分の中にあるものが
イライラや感情を沸かせるのです。
誰かが、こんな言い方をしたから、
相手のせいで、感情が生まれる訳では
ないのです。
ハゲと言われて傷つく人は
もともと薄毛を気にしていた人が傷つきます。
見た目を気にしていない人ならば
何も傷つきません。
デブと言われて悲しくなる人は
もともと自分の体形に悩んでいるから
悲しい感情がこみあげます。
ルックスを気にしていない人であれば
何も悲しくありません。
バカと言われ、怒る人は
学歴や知能について
コンプレックスがあるのです。
自分がハーバード大学卒、または
人は学歴ではないと思うなら、
「ワハハ!何言ってだろう?この人は?」
と何の感情も沸きません。
童貞と言われ、イライラする人は
異性の関係に対してトラウマがあるから
イライラするのです。
独身だろうが、童貞だろうが人の価値は
変わらないと思う人なら、
胸のうちから、イライラがこみあげてきません。
自分の中に「感情の源」があるから
イライラしてくるのです。
「感情の源」を抜いてしまうことが出来れば
誰に何を言われようが、
動じない心をつくることが出来るのです。
誰かのせいにする必要も無くなります。
感情の源を抜く方法は
やはり「固定概念」を外す
ことなのです。
イライラは氣づきのきっかけを与えてくれる
イライラを無視したり
抑え込もうとすると上手くいきません。
大切なことは、
イライラしている自分を認め、
意識的に観察すること
なのです。
「なぜ自分はイライラしているのだろう」
「イライラの原因は何だろう?」と
分析していくのです。
イライラは、氣づきのきっかけを
教えてくれるのです。
例えば
他人に「おまえ、彼女いないのか」と
バカにしてきて
イライラする杉山がいました。
このイライラをきっかけに
「愛」とはなんだろうと、哲学や心理学など
本を数百冊読んだり、
のべ数千時間おける勉強をしました。
そうして「真実の愛」を知ることが出来ました。
この詳しい話は、別の記事で説明しておりますが
「真実の愛」とは、どれだけ多くの
異性との関係、経験を
得ているいるか?
ではありません。
そして、もちろん欲求を
ぶちまけることでもありません。
「エゴ」が無い状態で相手のことを
理解に努める姿勢そのものです。
そして、今では、どんなに異性関係で
何かを言われようとも
何も感じません。
もう一つの例を挙げます。
また、自分はお客様なのに
お店の接客態度が悪くてイライラしていると
感じている人が居ます。
イライラしている自分ならば
もっと良い接客、サービスが出来ると
思っているのです。
自分の中では「お店はこうであるべき」
という固定概念があり、
良いお店をつくることが出来るのです。
もし、何の感情が沸かない人であれば
お店のことを見ないし
「こんなものだよな」としか思えないのです。
普段、当たり前に見過ごしていることを
イライラすることで、
自分の才能に氣づくことが出来る例です。
よく、
「自分が不満に感じた体験」から
ビジネスアイデアが生まれる
ということも、ここから来ているのです。
まとめ
・イライラは「固定概念」からくる
・他人に対して感じるイライラは
すべて「自分のうまくいかないこと」
からくる。
・相手に何か言われてくるイライラは
もともと自分の心にあるものが原因
・イライラは、自分の才能、氣づきを
見つけるきっかけである。
今回もここまでお読み頂き
ありがとうございました。