気合、根性、努力は無駄です。「仮説力」を使いましょう。

気合、根性、努力は無駄です。「仮説力」を使いましょう。

頑張っても空回りしてしまう人

 

「気合、根性、努力」などと力んでしまう人ほど、
頭に血が昇り、視野も狭くなるので結果を出すことが出来ません。

 

涼しい顔して器用な人

 

涼しい顔していて、そこまで「やる気」に満ち溢れている訳では無いのに
問題解決能力に優れ、目標を達成している。

 

そんな人を見てきた経験はありませんでしょうか?

 

 

 

結論

空回りしてしまう人と、器用な人の違いとは、
仮説力」を立てているかどうか?
違いになってきます。

 

 

 

仮説力とは?

正しく問いを立てる力

です。

 

詳しく解説していきます。

 

 

 

 

気合、根性、努力は長続きしないので挫折します

 

気合、根性、努力とは、本来「やりたくないこと」を
自分の身体にムチを打って作業させることなのです。

 

1日〜2日程度で終わる短期決戦ならば、
有効かもしれませんが、
人の成長は右肩上がりではありません

 

成功までの成長曲線

 

誰でも、人の成長は、
時間をかけてカーブを描きながら、徐々に伸びていくものです。

 

肩の力が入っている人ほど、
成果が出始める前から、実感を感じられず

「どうせやっても無駄だ。やめよう」

 

「成長していないのだから、意味が無い。諦めよう」

などという判断を下すのです。

 

成功までの成長曲線
なぜなら、頑張り続けるためには、
すぐに目に見える成果が無いと、頑張れないからです。

 

すぐに成果が出ないので、
自己嫌悪に陥って自己イメージを落として、
さらにやる気が無くなる挫折しやすい体質だと言えます。

 

 

長く続けられる人の心理

 

継続できる人ほど「気合、根性、努力」に頼りません。

 

やるべきタスクに対して、フラットな気持ちで取り組み、
まるで、自然とご飯を食べたり、歯を磨くような気持ちで
いち早く習慣化してしまいます。

 

誰だって、

「頑張ってご飯を食べるぞ!」

 

「やる気を出して歯を磨くぞ!」

など思わないはずです。

 

実は、目標を達成し続けているアスリートのような人ほど
常にやる気に満ち溢れているわけでなく淡々としているのです。

 

 

器用な人ほど仮説を立てている

 

問題解決する際、多くの人が
膨大な情報を集め、処理して正解にたどり着こうとします。

 

一方で、
本質を見つけるのが早くて仕事ができる人ほど、
先に自分で仮定を立て、絞り、検証していく。
ということをしています。

 

仮説力の良いところは、
100個のタスクをこなすのではなく、
たった1つの最も重要なことを見つけ、
そこに全力で注力することにあります。

 

 

3倍早くなる入試テストの解き方

 

例えをあげてみます。

 

入試を経験された方は、
英語や現代文の解き方がわかりやすいかもしれません。

 

先に本文をダラダラ読むと、
内容が全然、頭に入ってきません。眠くなるばかりです。

 

先に、問いの問題文を読んでいくと、

「だいたいこうゆうことが書いてあるのだな」

などと大まかな全体像を理解し、本文を読み進めることが出来ます。

 

本文を読んでいても、

「この部分は、重要かもしれない。
問いにも、同じようなことが書かれていたな」

ということがわかり、

 

先にダラダラ本文を読み進めるよりも、
内容が入りやすくなりっていきます。

 

 

本や参考書を読むときに、最初から1ページずつ読むのでは無く、
最初にパラパラめくって、全体的にどんな内容が書かれているのか?
本の内容を覚えやすくするために、
あらかじめ本を読む前から、内容を予想することと似ていますよね。

 

 

仮説を立てれば、同じ仕事をしていても得られる結果が大きく変わる。

木を切る人の例え

 

もう1つ、
リンカーンと斧の逸話で例えをします。

 

斧を支給されて、

「8時間、木を切りなさい。木を切り倒したぶん、報酬がもらえる。」

となれば、多くの人が8時間以内でより多くの木を切ろうとします。

 

しかし、リンカーンは8時間のうち、
6時間かけて斧の切れ味を良くします
残った2時間で一気にバッタバッタ切っていく。
という話です。

 

この話に登場するリンカーンは、
以下の仮定を立てていたのかもしれません。

 

・がむしゃらに木を切る以上に、
圧倒的に切れ味の良い斧の方がラク。

 

→8時間ずっと木を切り倒している人と比べたら、
準備に6時間もかけているリンカーンの方が怠けているように見えても、
結果的には成果は変わらないか、それ以上である。

 

 

・未来に備えながら今の精度を高める。

 

→研がれた斧は、切れ味が増すだけで無く、
ボロボロになりにくいため道具を長く使えるため。
木を切り倒す以上に、付加価値が期待できる。

 

 

仮説力がなければ搾取される

思考停止になれば搾取されます

 

上司から言われた仕事を言われた通りにヤルだけだと、
ほぼ思考停止します。

 

思考停止は、コミットメント力が低いので、
何も得られないばかりか、
モチベーションや「やる気」が起こる訳がありません。

 

「今、自分がやっている作業が、果たして何に役に立つのか?」

 

「この会社や社会に対して、なんの関係があるのか?」

ここまで来ると、
発展途上国でカカオを育てる「チョコレートを見た事も無い労働者」が、

「このタネのようなもの(カカオ)が、
果たして何の役に立つのだろうか?」

 

「そもそも、私は何者なのだろうか?」

などと疑問にすら思わず、
淡々と搾取され続ける構造の出来上がりです。

 

 

仮説の立て方とは、反対の要素を書き出すこと

 

具体的な仮説の立て方は以下の通り

 

・物事を二項対立に分ける。

 

物事はコインの表裏のように、必ず二面性を持っています。

 

「目的と手段」
「原因と結果」
「抽象と具体」
「インプットとアウトプット」
「量と質」

 

などが、おもな例ですよね。

 

このような二項対立を必ず立てることによって、
物事を公平に細分化することが出来ます。

 

例えば、
100万円稼げたと言う「結果」があるとしたら、
必ず「どうやって稼ぎ出したのか?」「手段」があるはず。

・強盗をしたのか?

 

・会社の給料からもらったのか?

 

・自分で商品を作り、売ったのか。

探っていくことが出来ます。

 

多くの人が「結果」だけに目が行き、
「結果があるから、間違いない」という
洗脳にかかりやすくなるのです。

 

あらかじめ「手段」を理解しているのならば、
騙されることはありません。

 

優れた投資家はいつも仮説力を使っている。

 

投資で例えるならば、この会社は結果を出しているから、
「次も必ず結果を出すだろう」と思い込むと、
だいたい失敗します。

 

投資を熟知している人ならば、良い結果を見ても、
必ず「手段」を見るために、
その会社の商品・サービスをもれなく勉強し、
財務諸表(損益計算書・賃借対照表・キャッシュフロー計算書)を
読み込みます。

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