「優秀な人」ほど「人徳」に欠ける理由

 

この人、仕事は出来るのだけれど、
場の空気を壊しまくっていることに気づかない。

 

その業界では優秀なのかもしれないが、
いちいち話言葉にトゲがある。

 

人がついて来ない。
優秀すぎて嫌われているのだろうか?

 

そう思って、ここに訪れた人が
大半なのでは無いでしょうか?

 

そんな疑問を解消すべく、
今回、優秀人徳を以下のように、
二項対立で分けてみます。

 

 

優秀な人」とは、

才能がある人

 

頭がいい人

 

能力が高い人

 

仕事ができる人

 

カリスマがある人

 

リーダーシップがある人

 

理性・タスク思考

 

おもに社会的・経済的な成功をしやすく、
それなりの地位についている方を「優秀な人」と
便器上、定義します。

 

 

 

 

人徳がある人」とは、

人を育てられる人

 

誰かを差別しない人

 

情深く、愛がある人

 

思いやりがある人

 

筋を通せる人

 

穏やかだけど、どこか底の深さがある人

 

その人がいるだけで、その場が和む人

 

母性・ヒューマン思考

 

「人徳がある人」ほど人に対する面倒見がよく
人を育てたり、場の雰囲気を良くできる方を、
「人徳がある人」とします。

 

「優秀な人」「人徳がある人」
どちらも必要な存在だと、
誰もが思っていることですよね。

 

 

優秀な人」にありがちなのが、
他人の扱い方や、振る舞いが雑で傲慢。

「せっかく優秀なのに、もったいないなぁ・・・」

 

「頭がいいのだから、言われた相手のことを考えればいいのに。」

と感じさせると、思います。

 

そもそも、なぜ「優秀な人」ほど
「人徳」に欠けることが多いのか

 

 

その理由が

 

そもそも人間に興味が無い。

 

ということです。
深堀りして解説していきます。

 

投稿:2018/11/01(更新:2021/04/12)
Sponsored Link

 

優秀な人ほど「人に興味が無い」

 

良くも悪くも
他人に興味・関心も無ければ、
期待もしていない。

 

そんな人が「優秀になる傾向」にあります。

 

その分野で優秀と言われている人は、他人のことよりも、
自分がやるべき目の前のことだけに目を向けてきました

 

 

例えをあげるなら。。。

 

プロのサッカー選手では、
TVゲームも漫画も読まず、おいしいグルメの話題にも興味無く、
サッカーのことをずっと考えているから優秀であり続けられる。

お医者さんならば、小さい頃から他の友達とも遊ばず
ずっと勉強を続けているから優秀なお医者さんであり続けられる。

スーパーのパートで優秀と言われる人は
家庭のことも最低限にして、常にパートの仕事について
神経を一点集中しているからスーパーの中で優秀であり続ける。

 

優秀であり続ける人ほど誰か
他人のことに構っている暇は無く、
1つのことに1点集中させる
ことが上手いのです。

 

ホリエモンや2ch創設者のひろゆきさんは、
優秀な方の部類に入りますが「他人に興味関心がある」人とは、
ほど遠いですよね。

 

 

しかし、神経を1つのことに集中しているからこそ、
以下のようなデメリットもあります。

 

「この人はどんな人なのか? 何が得意で、何が苦手なのかな?」
などと、他人のことを考えられないので、人を育てることが出来ない

 

 

「相手は、どんな心理状態なのか?どんな気持ちになるのだろう?」
などと、気を使えることが少ないので、人間関係でトラブルが多くなる

 

 

「○○さんが求めている答えは何だろう?
何を言われたら、嬉しく感じるのか?」
などと考えないので、ついてくる人が居なくなる

 

 

つまり、

・他人に興味、関心を寄せる

 

・人に気を使い、親身になって思いやる。

 

・情を持って接する

という機会が少なくなりがちです。

 

あまりにも人に興味関心も無く、
「これを言ったら、相手は傷つくだろうな」
ということを考えずに発してしまいがちだからこそ、

優秀だけれど、性格が悪い人、血も涙もない!
頭が固いヤツ・・・

まわりから誤解されてしまう人もいます。

 

 

「優秀な人は嫌われる」を受け入れれば誰でも優秀になれる

 

もちろん、
優秀な人がいなければ、社会は成り立ちません。

 

たとえ、
人徳に長けた人だとしても

・実際に仕事もしない

 

・目の前のやるべきこともしない

 

・なんの実績も成果も上げていない

 

・経済的に自立もしていない

そんな人は人徳があっても頼りないですよね。

 

そんな人から、どんな言葉をかけてもらっても
何の重みも価値も感じられません。

 

それは「人徳がある」「器の大きい人」とは、
なりにくいのです。

 

Sponsored Link

 

なぜ人徳は必要?→「良好な人間関係を築くためです」

 

どこか組織やコミュニティに一切所属せず、
生計も一人で立て、誰とも組まず
ひっそりと「独りで生きていく」。

それを徹底しようとしている人は、
このような記事は、あまり役に立たないと思いますが、
「なぜ人徳」は必要なのか?念のため触れておきます。

 

どんなに仕事ができる、頭が良く、才能がずば抜けて、
自慢できるような実績がある「優秀な人」も
「人徳」が無ければ周りに人は居なくなり、

 

誰もが求めている自己承認欲求を満たしたり、
幸せを感じることが難しいからです。

 

誰からも「この人とずっと一緒に居たいな」
と思われないからです。

 

仕事においても同じです。
チームや職場の中では、あまりにも人が離れすぎてしまえば、
せっかくの優秀さを発揮できなくなってしまうのです。

 

 

「優秀」で「人徳」ある人間になるには?

 

他人のことに神経を使うのは必要最低限にして
目の前のことに全エネルギーを集中しなければ。

 

だけど、時に他人のことにも、エネルギーを
分散させなければ。。。

 

「優秀であり続けること」「人徳を持つこと」
という状態は、多くの方が矛盾して混乱すると思います。

 

この矛盾した世界でも上手く生きる術を、
仏教では人は中庸と説明されています。

 

 

「優秀」と「人徳」は両方持つことが出来ない。

 

よく中庸と聞いて「優秀」と「人徳」を天秤にかけた時
両方の釣り合いが取れている状態をイメージするかもしれません。

 

しかし、これはイメージであって、
両方、一度に叶えることが出来ません。

 

 

「人徳者」の代名詞であるマザーテレサでさえも、

 

一人でも多くの人に「与えよう」としましたが、
マザーテレサの事が好きで、ついていこうとした人やスポンサーに対して、
わりと冷たく、あしらわれるように扱われた。なんていう逸話もあるくらいです。

 

もちろん、マザーテレサ本人に、そのような意図は無かったにしろ、
あまりにも「やることが沢山ありすぎて」距離の近い人に対しては、
ぞんざいに扱ってしまったのかもしれません。

 

 

だから、
「優秀」と「人徳」は両方持つことは理想であって、
実際に無理な話なのです。

 

中庸とは、バランスを取ることでは無い

 

現実で行うことが可能な中庸とは、

「優秀」であるために、
一つのことに一点集中する時がある。

 

しかし「人徳」を磨くために、
他人のためにエネルギーを分散させる。

その時、その時で悩み、葛藤して、
どちらに天秤を傾けるか?

 

決断して、最善をつくす。

 

それはまるで振り子のように、
行ったり来たりして、バランスを取ろうと
している状態。

 

この状態を中庸と説いているのです。

 

 

矛盾した世界でバランスを取ろうとする。
そして中庸を極め、「器の大きな人」となることが出来るのです。

 

 

優秀だけど性格が悪い人は「何を優先しているのか?」考える

 

ここまで「優秀だけれど人徳に欠ける人」の心理と、
「どうしたら『優秀』と『人徳』の両方を持てるのか?」を
伝えてきました。

 

 

「優秀だけれども、性格が悪い。」

そんな人を見た時、以下の視点で見ると、
胸がスッとするかもしれません。

 

「この人は、何を一番の優先しているのか?」

 

 

例えるなら、

いつも誘いを断る人は、
付き合いが悪くて、どうしようもない。と感じるところを、

 

きっと、他に重大なことを抱えているのかもしれない。

そう捉えることが出来ます。

 

人にモノを伝える時、
言い方にトゲがあり、感じが悪い人を見たのならば、

 

きっと、余裕が無いのだな。
(愛されてこなかったんだな。無価値観を感じているんだな)

捉え方で、相手にイチイチ負の感情を揺さぶられることが減っていきます。

 

あの人は、周りのことを全く考えていない。と思うところを、

 

きっと、価値基準が違うのだな。
周りが見えなくなるくらい何か壮大なビジョンがあるのだろう。

レッテルを貼って処理することなく、文脈を読み取ろうとする力が働きます。

 

 

まとめますと、
「完璧な人間など居ない」ことは誰もが知っているのに関わらず、
「優秀な人」ほど「人徳」に欠けてしまう理由とは、

 

本人が何を優先にしているのか?が、それぞれ違うので、
他人に対する扱いが違ってしまうことが原因だったのです。

 

このことを知っておくと、
自分が嫌われても、かつ、人間関係の衝突が起こっても、

 

今なにが起きているのか?
落ち着いて物事を見ることが出来ます。

 

 

今回もここまでお読みくださり有難うございました。

トップへ戻る