人間関係がめんどくさい、疲れた時は?
自分の周りの人間関係に悩んだ時ほど
「どうやって変えることが出来るだろうか?」
などと思いがちです。
前回、お伝えした
友人や家族がカルト宗教に洗脳されてしまったら?
という話で
洗脳された相手が
どんなに親しい人だとしても
自分以外の他人は
いかなる手を使っても
変えることは出来ません
お互いに居心地が悪いのに
我慢をしていても、
いつまでたっても価値感
考えが変わることはありません。
だから、
本当に相手のためを思うならば
洗脳を解かせるのでは無く、
相手の前から消えてあげる
ということをお伝えいたしました。
相手の前から消えるということは
今まで自分に対して時間を
かけていたけれど
これからまた新しく出会う人に対して
時間をかけられるということです。
お別れしても
虚しい、悲しいと思うのは
一時的なものであって、
穴を埋めるように
また新しい人と出会い、
時間とエネルギーを傾けることが出来る。
「自分から相手の前から消えてあげる」
という手法は、
お互いにとって上手く行くことなのです。
ただ、
これが家族、職場の人間だと
「いますぐに」実行することは
なかなか難しいと思います。
そのような場合は
テクニックとして
アドラー心理学の「嫌われる勇気」
で語られていた
「問題を切り離す」作業
をするのです。
「問題の切り離し方」について
意味とやり方をを詳しく
お伝えしていきます。
問題を切り離すとは?
「問題の切り離す」とは
アドラー心理学の「嫌われる勇気」で
語られていた
自分の問題に、他人を入り込ませない。
他人の問題に、自分を入り込ませない。
といった手法になります。
「意味がわからないゾ!」
と思われますので、きちんと説明します
例えば、仮に
自分がお金のことで悩み、
消費者金融もしくは友人に対して
お金を借りたとします。
当たり前のことですが、
その場で借りたとしても、後で必ず
消費者金融もしくは友人に対して
「お金を返さなければならない」
という問題が出てきます。
この場合は既に、
自分の「お金」という問題に対して
他人を巻き込んでいるのです。
もちろん、消費者金融や友人から
お金を借りてはダメだ!
などと言いたいのではありません。
自分の「お金」という問題に
他人を巻き込んでしまうと、
常に自分だけでなく、
お金を借りた他人から
支配、コントロールされたり、
なんらかの軋轢(あつれき)が
生じるのです。
仮に、お金を借りた他人から
因縁をつけられて急に支払いを迫られたり、
法外な利息を突きつけられて、
振り回されたりしたならば
自分は、他人に振り回される
ことになります。
逆に、
きちんと経済的自立が出来ていて、
お金の問題を克服し、
他人にお金を借りることが無い。
そんな人ほど
自分の「お金」という問題に対して
誰からも入り込ませる隙が無く、
常に他人からお金で
支配、コントロールされることが
ありません。
もう一つ、例え話を上げます。
自分は、
同僚の愚痴を聞いてあげる
良い人だとします。
毎日、相手の悩み、相談、愚痴を聞き、
その度に相手は愚痴をこぼすことが
できるので、話終わる頃には、
既に心地よくなっています。
そんな相手を見て、
自分は良いことをしたと思いますよね。
しかし、
自分は既に、相手の精神的な問題に対して
深く入り込んでしまっているのです。
だからこそ、
相手に精神的な問題が発生すれば
すぐに自分のもとに駆け寄って、
悩み、相談、愚痴を吐きます。
たまになら良いのですが、
毎日、相手の話を聞き、
時間を奪われるので、
正直うっとおしく感じたりしますよね。
もし、
また「悩み、相談、愚痴」をされても
自分の口から
「それは貴方自身の問題だよ。
自分自身で解決しなさい」
などと言えば、
自分は相手の問題に入り込むことが
ありません。
気がひける気がしますが、
相手から「悩み、相談、愚痴」を
されることが無くなるのです。
このような例えが、
自分の問題、相手の問題に関与しない
「問題を切り離す」
ということです。
問題の切り離し方
自分の問題を誰にも一切、入り込ませない!
他人の問題にも、自分は一切、入り込まない!
などと言う人は
一人、無人島で自給自足の生活が
出来るレベルの人間です。
このようなレベルになれ!
と言うのは理想であって、
これが言いたい訳ではありません。
人は何かしら、
自分の問題に誰かを入り込ませて
助けを借りています。
無意識に誰か他人の問題に
入りこみ、助けています。
だから幸せを感じたり、
学びを得ることができるのです。
今回、お伝えしたかったのが
「相手を変えたい」
「相手のことが心配」
「いつも相手に振り回される」
などと問題が生じた時に
すぐにお別れすることが出来ない
関係であれば問題を分離していくのです。
仕事のやり方を押しつけてくる
口うるさい同僚がいれば、
「私の給料を払っている訳でも無い
同僚の関係である貴方に
従う契約はしていないよ。
やり方や評価は、上司や経営者が
決めることだよ」
と言って、
相手の仕事の問題と自分を
分離しなければなりません。
ブラック部活で疲弊しきった
自分の子どもを見て、
心配になったとしても
「私は心配だけれども、
貴方の決めたことに手を出すことは
出来ない。
続けるか、抜けるかは、
すべて自分自身で決めることだよ」
と言って
相手の問題と自分を分けてあげなければ
なりません。
友人がネットワークビジネスの
商品をごり押ししてくるならば、
「友人はお客さんでは無いよ。
お客さんは自分で見込み客を集めて、
1歩ずつ育てていくしかないんだよ。」
と言って、
相手のビジネスの問題と
自分を分離しなければなりません。
もちろん、どこか冷酷で非常に見える
かもしれません。
しかし、
自分が我慢をしてストレスを溜めたり、
相手の本心を無視して支配、コントロール
したとしても
どちらも上手くはいきません。
だからと言って、なんでもかんでも
「私は貴方と関係ない!知らない!」
と言うスタンスを取れとまでは
言いません。
ただ、
自分が我慢するくらいなら、
どうせ相手を変えられないのなら
冷静に分析し、
自分と相手の問題を切り離す
作業をした方が上手くいきます。
そこで相手から
「冷たいヤツだ、嫌なヤツだ」
と言われたとしても
自分の精神的な問題と相手を
分けるように努めなくてはなりません。
相手に「嫌われたくない」
と思うから、精神的な問題を誰かに
依存してしまうのです。
グッとこらえて
精神的な問題は自分で解決しなければ
なりません。
まさに
ベストセラーとなった
「嫌われる勇気」と言う
タイトルの名の通りなのです。
今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。