話すのが苦手ならコピーライティングを身につけよう

 

頭の中では、しっかりとした考えやロジックを持っているのに、
いざ人前に出ると、緊張して言葉が出てこない。
上手く話をすることが出来ない。

どうしたら自分の思考をスルスルと言葉にすることが出来るのか?

 

話が上手い人の頭の中は、一体なにを考えているのか?

 

そんな悩みを抱え、本来の力を発揮出ない人ほど
「自分がどう思われているか?」
意識とエネルギーを自分のことに持ってかれている状態が原因です。

 

本来、自分の話を聞こうとしてくれている相手に意識を集中しなければなりません

 

人前で緊張してしまう人も同じく

「失敗してはいけない。ミスしてはならない」

という強い減点思考。
同じく意識の間違った向け方が不要な緊張を招いてる原因なのです。

 

頭の中で考えていることが言葉にできない

 

ということで、

 

  • 場数を積む。
  • 上手く話そうとするな(減点思考の禁止)

というような根性論と体育会系的なノリの解決法は間違っていませんが、
めちゃくちゃ時間がかかることです。

 

上手く話せるようになるまで沢山の恥と失敗を繰り返すので、
とても辛いと思います。

 

 

なので、
「上手く話ができるようになる」ための、
もっと簡単で根本的な解決方法以下の通りです。

  • 自分の思考を他人に理解できるアウトプットを習慣にする。
  • 自分の話を聞いてくれるポジション作り

順に解説していきます。

 

 

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頭の中が散らかった部屋と同じ

 

よく巷に居る「話が上手い人」「言葉がスルスル出てくる人」ほど
上手く喋ろうとしていません。

 

もちろん、生まれつきや才能では無く、
後天的に「話がスルスル出てくる人」になることが出来ます。

 

 

頭の中の経路が「いざ言葉にしようとすると」ぐちゃぐちゃになる人ほど、
深く複雑な思考をしていて整理できていない状態」です。

 

部屋に例えたら知識がアチコチに散乱していて、
伝えたいことを伝えようにも「どこだ?どこだ?」と探し回っている状態です

 

例え緊張していなくても
思考が整理されていなければ上手く喋ることは不可能です。

 

だから思考のアウトプットを習慣にするのです。

 

ここで言うアウトプットとは、

自分の思考を他人に伝達可能な状態にする。

ということです。ブログやSNS、情報発信をイメージすると思います。

 

アウトプットを習慣にするのは
「コピーライティング」を身につけることが目的です。

 

コピーライティングと聞くと
「商品を売る文章術」だとか「人の心を動かすキャッチフレーズ」などの
イメージが先行してしまいますが、本質は
「自分の思考を誰か他人に認知することが可能な状態にする」
スキルだと思ってください。

 

話が上手くできるようになりたいのに、
なぜ文章に起こす必要があるの?
と思われますが、コピーライティングを身につけると、
実は話も上手くなります。

 

 

一度アウトプットされた思考は
自分の頭の中が一度、視覚化されたものは綺麗に整理されています

 

文章を書いている間は、散らかっている部屋の片付けのようなものです。
なかには不要な知識もあり、それを思考から排除することも出来ます。

 

整理された思考ならば、
人前に出ても自然とスルスル言葉にすることが出来ます。

 

「話すのが苦手=コミュ障」では無い

 

直接合ったり、話し言葉ではコミュニケーションが取りずらい人は、
チャットや書面の方が意思疎通がしやすい人も居ます。

 

普段は人を前にすると

「相手に変な人だと思われたくない!」

 

「自分はどう思われているか?」

などと、
相手の言葉や伝えたいことに意識を向けることが出来ず、
自分にばかり意識が持ってかれてる状態です。

 

チャットや書面ならば「相手のこと」のみに
意識を向けることから意思疎通がしやすくなるのです。

 

 

もちろん、コピーライティングを一生の仕事にしている人が居るように、
自分の思考を視覚化することは簡単なことではありません。

 

毎日ブログや日記を書いたりする人が居るように、
習慣化して徐々に身につくものです。

 

頭の中でぐちゃぐちゃに絡まっていた糸を、
ほどいていくように徐々に整理されていきます。

 

 

コピーライティングの本が世の中に出回っていますが、
これから初めて文章を書き始めようとする人にはオススメしません。

 

本の中には商品を売るために「自分をデカく見せようとする」
テクニックが含まれているからです。

 

本来「伝えたいありのままの自分」と思考を自然に出すことが目的ですので、
小難しいテクニックを身につけようとすることに意識を持ってかれてしまいます。

 

野球で例えたら
バットを初めて持った小さな子供に対して、
プロ野球選手の変化球のタマを打てるようになるための技術を教えているようなものです。

 

「とりあえず、自分に嘘をつかず正直に書いてみる」
ほうが重要なのです。

 

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コピーライティングが習慣化し、
自分の思考が整理されてきたら
徐々にスルスル話をすることが出来るようになると思います。

 

しかし、ここで話を終わらせてしまうと
思わぬ人間関係のトラブルを起こしてしまいます。

 

本当に話が上手い人というのは、
自分の話を相手に聞いてもらいやすい気遣いが出来ます。

 

例えば、

自分が嫌いな人の話を1時間、素直に聞き続けることが出来ますでしょうか?

もともと相手に興味も無いし苦痛で仕方ないと思います。

 

よく指導者や学校の先生が間違ってしまうミスが、
相手との信頼関係(配慮や胃心地の良い雰囲気作り)を構築する前に、
自分が正しいことを言っていら、話を聞いてもらって当然。
という勘違いです。

 

自分もスルスルと言葉を話せているので、
相手の表情が殺気立っていたとしても気づくことが出来ない状態を、
「ネクラや人見知りでは無いタイプのコミュ障」「アッパー系コミュ障」です。

 

バラエティ番組で芸人が絶対にシラケないのは、
周りのゲストやMCがフォローするように
ツッコミを入れているからです。

 

同じように、
いくらスルスル言葉が出るから話が上手くなる訳ではありません。

 

「相手に話を聞いてもらえる雰囲気づくり」無しには、
話が上手い人にはならないのです。

 

 

マーケティングの本質

 

営業や司会者、ホステス(youtuber)、コンサルタント(交渉人)など
「話す」を仕事にしている人ほど「マーケティング」を意識しています。

 

マーケティングと言っても何やら小難しいテクニックや
専門用語を学ぶ訳ではありません。

 

マーケティングの本質は

相手の興味があるかどうか?

 

相手の居心地の良いところはどこか?

 

そもそも相手は、自分の話を聞いてもらえるくらい好かれているか?

これらの意識なしに、話しが上手い人は成し得ません。

 

最低限、自分から相手に「敵じゃないぞ!」と思われるくらいの
気遣いは重要になってきます。

 

 

「話が上手い=正しいことを言う人」では無い

話の正しさよりも相手が聞く耳を持ってくれるかが重要です

 

これを書いている杉山自身の経験談ですが、
10代の頃はアッパー系コミュ障でした。

 

三度の飯よりも哲学、宗教、政治が好きで
相手にマウントを取るように話をしてしまうので、
人間関係のトラブルを頻繁に起こしてしまいました。

 

哲学、宗教、政治が好きなことが問題なのではありません。

 

相手の興味と信頼の配慮なく、自分の価値観を押し付けたり、
マウンティングすることが問題なのです。

 

 

高度なスキルを身に付けた先生という立場の人ですら
生きづらさを感じてしまうのは、話が下手なことでは無く、
話をするためのポジションづくりを疎かにしていることが問題なのです。

 

 

根本原因を知らずに

「どうしたら話が上手くなるか?」

 

「パブリックスピーキングを身につければ、みんな話を聞いてくれるに違いない!」

などと、別のスキルを身につけようとすれば上手く行かなくて当然です。

 

周りの違和感を無視して外面のテクニックでゴリ推しし続けたのが
「世間を騒がすカルト教団」や「歴史に登場する独裁者」の正体なのです。

 

 

 

まとめますと以下の通りです。

 

話の上手い人は、後天的にも身に着けることが可能です。

 

そのために

 

  • 自分の思考を視覚化する(コピーライティング)を習慣にする。
  • 相手の表情や雰囲気を読もうとしたり、自分のポジション取り(マーケティング)を意識する。

ということをしているうちに、
自然と上手く話をしようとしなくても「話の上手い人」に進化して行きます。

 

以下、余談になりますが、
物理的に「上手く話をする」ことが出来ない人も世の中には存在します。

 

例えば吃音症について

 

吃音症とは?

「・・・あ、・・・あ。あばばばば・・・」という
はたから見れば、フザケているのか?という痙攣に近い症状のことで、
上手く言葉が発することが出来ない症状です。

いまだに医学の分野でも、骨格なのか?神経なのか?脳の状態なのか?
原因はわかっておらず、物理的に「上手く喋る」ということが出来ない。解決できない。
ということにも触れておきます。

 

 

今回の「上手く話をする方法」を覆してしまうかもしれませんが、
要は相手に意思疎通が出来れば良いのです。

 

話をせずとも、相手に文章だったり、
絵や音、テクノロジーの力で伝達可能です。

 

物理的に「話を上手くすることが出来ない」ことに
悩まれる方に少しでも励みになればと思い、
以下の書籍と音楽家を紹介します。

 

 

飛び跳ねる思考

 

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること (角川文庫)

 

自閉症で、相手からの話や情報を理解することはできるものの、
話をするということが出来ない。
なので、タイピングという手段で、伝達可能にした事例。

 

自閉症に対して、我々人間とは違う生物だと偏見を持っている人ならば、
衝撃を受ける内容だと思います。

 

 

スキャットマン

 

T (日本語でいうタ行)で必ずどもる。
極度の吃音症の例。

 

しかし、この吃音を逆に音楽で利用。

 

曲の「スケべべべべッ!」と言う箇所は、
わざと吃音を誘発し、口の痙攣が始まった所でリズムを乗せている。

 

 

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