「コミュニケーション障害(通称コミュ障)を
克服するんだ!」
「人に嫌われないようにしなきゃ!」
意気込む人ほど
片っ端から人に話しかけまくり
マシンガントークで
相手を不快な思いをさせてしまった。
上手くいかないことが多く
空回りしてばかり。
「発言しなければ!」
と思いこんで
悪気も無く放った言葉が
その場の空気をぶち壊してしまった。
そんな失敗を繰り返して
さらにコミュ障を悪化させてしまう
方が多いようです。
「やはり自分はダメだ…」
と自己嫌悪に陥り
このブログにたどりついた方も
多いのではないでしょうか?
「何十冊もコミュニケーション関連の本を
読んでいるのに、やっぱりダメだった!」
「この世の中がおかしいんだ!
コミュニケーションなんて
この世から無くなってしまえば良いのに!」
「もう二度と人と関わりたくない!」
などと
杉山自身も傷口を広げて
人間不信に陥ったことはありますので
お気持ちはよくわかります。
自己嫌悪に陥り
自尊心を喪失させてしまうことが
コミュ障を悪化させているのです。
ここでは
コミュ障を悪化させている
「間違った行動」と
「自尊心の喪失」を
ご説明していきます。
間違った行動に気づき
正しいマインドセットをすることこそが
コミュ障改善の第一歩なのです。
目次
本を読んでも上手くいかない理由
本屋さんに置いてあるコミュニケーション術や
ビジネス書籍にある会話術の内容は
心療内科の治療法や
フロイトという心理学者の知識を
かじったものが多く
テクニック的な要素しか
書かれていないのです。
テクニック的要素とは
・人の目をよく見る
・8、9割は、相手の話を聞くことに徹する
・相手の話を否定してはいけない
・自分はハキハキと、はっきり言葉を喋る!
と言ったものになります。
熱心に本を読んで勉強している方は
既に知っていると思います。
この内容は確かに間違いでは
ないのですが
テクニック的要素は
その場しのぎ、
局所的な作法でしかありません。
テクニックだけをマスターしたとしても
所詮、口先が上手い人だけです。
一見、会話上手に見えても
うわべだけの関係になってしまうのです。
コミュニケーションの本質を
理解しなくては
本当のコミュニケーション上達には
つながらないのです。
テクニックだけでは、コミュ障改善にならない理由
・人の目を見る
・相手の話を聞
・否定しない
・はっきり喋る
というのは
政治やビジネスなど、
取引を自分の有利な方向にもっていく時
などによく使われます。
相手との利害が絡む
交渉事に使うことが多いのです。
誰かと仲良くなる、打ち解けることを
目的としたものではないのです。
心理学の内容というのは
お医者様が精神病の治療を意図して
考えられたものです。
病気の相手を自分の持っていきたい方向へ
コントロールするためのものなのです。
実生活で心理学に書かれている
テクニックを使ったところで
上手くいかないことが多いのです。
テクニックは手段として使うものです。
テクニックを目的にしてはいけません。
「テクニック」を
ドラゴンクエストで例えるなら
勇者自身の体力、防御、経験値はレベル1
なのに対し、
いきなり「攻撃力99の剣」を
拾って使うようなものです。
確かに、「攻撃力99の剣」を使えば
攻撃力はUPして
一見とても心強いように見えます。
最終ステージのモンスターと戦えば
もともとの体力、防御、経験値は
レベル1なのです。
攻撃を食らえばひとたまりもありません。
「攻撃力99の剣」を持っていたとしても
勇者自身体力、防御、経験値を
レベル上げをしなければ
最終ステージをクリアできないのと
同じことが、実世界で起きているのです。
コミュ障を改善するマインドは「共感」する
学会の論文の議論や、ディベート、演説は
上手くいくのに
人の輪の中で
なぜか何気ない普段の会話
をすることができない。
目的の無い会話を続けることができない。
そんな人が多いと思います。
世の中には
「しゃべる行為そのものが好きな人だけ」が
存在するのです。
「しゃべる行為そのものが好きな人」は
相手と共感することを目的としているのです。
「相手が共感できる話題は何か?」
「相手にとって、どんな話をしたら喜ぶだろうか?」
「相手は何に楽しさを感じるのか?」
などと、
常に相手のことを思いやっている
のです。
コミュ障で悩んでいる多くの人ほど
「自分が相手から嫌われたくない!」
「けれど自分の話だけ聞いてほしい!」
という自分のことしか
考えないマインドです。
相手からしたら何のメリットもありません。
ちっとも楽しいとも思いません。
「自分は相手にどう思われているだろうか?」
「自分はどんな話題を話したらよいだろうか?」
「自分は、この話は楽しい。楽しくない…」
という
自分のことしか考えていない状態こそが
コミュ障の原因なのです。
自分は
「相手と共感する」
ためにまずは相手に
「居心地よい空間を作ってあげる」
相手が同意できそうな話をして
相手が共感できる場をつくる。
このマインドセットが
コミュ障改善の本質なのです。
巷の本に書いてあるような
心理学、心掌握術、テクニックは
小手先の手段でしかないのです。
自尊心の低さがコミュ障を作り出す
また、コミュニケーション障害
コミュ障の原因を生み出しているのは
自尊心が低いこと
です。
自尊心が低いこととは、
過去のトラウマ、虐待、いじめ、
恥ずかしい失敗などから
自己嫌悪に陥り、
自分自身が認められ、満たされる思いが
欠乏している状態と言えます。
自尊心が低い人ほど
真っ先に
「私の話を聞いて欲しい」
「自分を褒めてほしい」
「私の居場所を作って欲しい!」
「私を認めてほしい!」
「自分のことをすごいと思って欲しい!」
と思う気持ちが強いのです。
普段の人との会話も
無意識に自己を満たそうとする
行動に出ていることが多いのです。
永遠と自分の話しかしない人。
マシンガントークで話を続ける人。
アッパー系コミュ障。
そんな人がまさに典型例です。
最初から最後まで
永遠と興味の無い話題を聞かせ続けられる。
自分も話がしたいのに
相手は、いっこうに話をする隙を
作ってはくれない。
そんな人に対して
「また次も会いたいな」
と思うでしょうか?
自尊心が低い人も
同じことをしていることが
多いのです。
喋っていない状態だとしてもです。
心の中では
「自分のことを良く思われたい!」
「すごいって思われたい!」
「居場所が欲しい」
そのような気持ちは一切ないと
言い切れますでしょうか?
例え
一言も言葉として発していなくても
自尊心の低いマインドセットが
コミュ障を作り出しているのです。
自存心の無い人が陥る罠
心の中に
「真っ先に自分の話題を喋りたい!」
「すごいと思われたい!」
「居場所が欲しい」
というマインドである限り
他人が話す話の内容は
興味が持てないので
耳に入りません。
自分のことだけで頭がいっぱいなので
相手の話を聞いたつもりになっていても
内容を聞き反らしてしまいます。
自分の価値観で頭をいっぱいにしているので
相手の話に対して、共感では無く
「それは違うよ」「私は、そうは思わない」
などと否定という姿勢を取っていたりします。
相手は共感してくれない人に対して
居心地が良いと感じることができません。
一緒に居て何のメリットも無い人とは
関係を大事にしたいとも思いません。
お金持ち、地位、実績は一切関係無い
自尊心が低い人ほど
自分を優れているように見せるため
お金、地位、肩書、実績、
どんなことをしてきたか
など、外的要因を重視し
人に見せびらかそうとします。
コミュニケーションを上達させることは
どんなにお金持ちだろうが
地位が上だろうが
知識に富んでいようが
例えどんなに多くの人脈を持っていたとしても
一切関係ありません。
人が集まってくるとしたら
それは貴方自身に興味があるのではなく、
貴方の身に着けているお金、地位、知識、人脈に
興味があるのです。
「自尊心の回復方法」誰も貴方に興味が無い
人は皆、自分のことしか見ることが出来ません。
自分のことで精いっぱいで、余裕がありません。
例えば
いま身近な人を思い浮かべてみてください。
身近な人がいま苦しんでいるトラウマを
いくつ思い出すことが
出来ますでしょうか?
…
…
…
他人が苦しんでいるトラウマなんて
思い浮かべることが出来ないと思います。
他の他人も
あなた自身の体験した
辛いトラウマも
自分はすごいと思って
誇りに感じていることも
一切興味はありません。
思い出すことも出来ません。
コミュ障改善の第一歩は「相手を理解しよう」とする気持ち
コミュ障克服のマインドは
相手と共感することです。
人が求めていることは
「誰かと共感したい」
「理解されたい」欲求なのです。
相手のことを
100%すべてを理解することができなくても
100分の1でも良いから
「共感しようとする」
この心掛けが相手にとって
求められていることなのです。
今回はコミュ症の人ほど陥っている
間違ったマインドについて
ご説明いたしました。
正しいマインドセットを修正することで
コミュ障を克服することにつながります。
他の記事でも説明していますが
まずはマインドをお読み頂き
テクニックに挑戦してみてください。
ここまでお読み頂き
ありがとうございました。