そもそも心理学とは?哲学とは?「わかりやすく簡単に学ぶ」

 

心理学とは
心の科学です。

 

心の状態を
長年の研究と実験データに基づいて
目に見える形に表現した学問です。

 

 

「人とは何か?」「心とは何か?」

 

もともと哲学や自然科学というものがあって
その先に心理学という専門分野が
生まれました。

 

心理学という分野が生まれる前は、
哲学でしかありませんでした。

 

 

 

心理学を学ぶことは、
心の科学を学び、
人の理解に努めていこう考え方です。

 

心理学の歴史

 

先ほどもお伝えした通り
最初に哲学や自然科学という
学問がありました。

 

二千数百年前のソクラテスの時代から
100年前のフロイトが登場する時代です。

 

真(真理)とは何か?
善(正しさ)とは何か?
美(美しさ)とは何か?

 

人間の理想の価値観は何か?

 

などと、抽象的な哲学から
数学、物理、社会、文学、美術などの
専門分野が生まれたのです。

 

 

心理学もまた、その一つで、
1870年代にドイツのヴィルヘルム・ヴィン
という人物によって、
実験心理学というものが生まれました。

 

人の心を科学的に、かつ
実験によって証明しようという試みです。

 

 

 

ここで注目して欲しいのが、
哲学が二千年かけて研究されていたのに対し
心理学はせいぜい200年程度です。

 

心に着目して、本気で研究しようとしたのが
比較的最近で、新しい学問なのです。

 

 

 

時代がさかのぼり、
今から100年前に
1912年にジョン・ワトソンによって
行動心理学

 

今から50年前の
1967年に認知心理学が発表されました。

哲学と心理学の違い

 

哲学とは
プラトンやアリストテレスという人物が
自分自身の心(内観)観察することから
始まります。

 

ただ、いくら偉大な哲学者が
自分の心の中について説明したとしても、

 

「それは、貴方の感想ですよね?」

 

「人の数だけ居れば、人の数だけ
感じ方が違うんではないですか?」

 

「科学的ではないし、学問とはいえない」

 

などという疑問が残り、
信ぴょう性に欠ける
という問題が生じます。

 

 

 

 

そこで、
登場するのが実験心理学が登場します。

 

学者本人の心(内観)だけでなく、
複数の人の心を観察することによって
信ぴょう性を向上させたのです。

 

 

 

実験に協力してくれる多くの人を
集め、データを蓄積していくのです。

 

そうすることによって

 

哲学だけでは、
自分がそう思ったとしても、
他の人は、そうは思わない。

 

という問題が生じるのに対し、

 

A君もB君も、Cさんも
皆おなじことを考えている!
ということを証明できるのです。

実験心理学と行動心理学の違い

 

実験心理学では解決できない問題が
発生しました。

 

それは、感情は言葉では
説明できないということです。

 

言葉ほどアテにならないものは
無いのです。

 

 

 

よく恋愛ドラマでありがちな
例え話を出します。

ある女性が、彼氏に対して、
「私は、彼のことを憎んでいる!」

 

という言葉を聞いたならば、
学者は、本当に女性が相手のことを
憎んでいると捉えてしまいます。

 

 

しかし、実際の女性の心の中は、
本当に相手が憎いのでは無く、

 

「愛している」

 

という真逆の言葉だったのです。

 

 

 

「憎んでいる」という言葉は、

 

「愛しているのに、
なぜ私のことをわかってくれないの?」

 

「好きなのだから、
本当はこうして欲しい!振り向いて欲しい!

 

という表現だったのです。

 

 

 

不平不満を言うことで、
相手のことに対して、
ものすごく興味、関心があるということを
伝えたかったのです。

 

 

 

これを読んでいる男性諸君は、
いまいち「?」状態でしょう。

 

ピンとこないと思うので、
親子の関係で例えてみます。

 

親が子どもの悪口ばかり言っている
ような親御さんがいたとします。

 

親はいつも子供のことに対して
「うちの子は、いつもダメで・・・」
「うちの子は、いつも言う事を聞かなくて」

 

などと言っています。

 

 

しかし、実際は
親が子どものことが好きで、
子どもが健全に成長して欲しくて
口うるさく言っていただけなのです。

 

実験心理学では、
「親は子供のことが嫌いなんだな。」
と、間違った解釈をしてしまいます。

 

 

言葉と感情が真逆なのです。

 

人は感じたことを
言葉でそのまま表現することは出来ません。

 

心の中を言葉で表現できるのは、
せいぜい全体の7%です。
それほど言葉とは不便な道具なのです。

 

 

言葉で出たことを、そのまま解釈すれば、
心の状態を間違った結論を
導きだしてしまいます。

 

 

 

 

そこで登場するのが、
行動心理学です。

 

実験を行う被験者に対して、
「刺激を加えたら、みんな同じ行動をした」

 

という行動に対して、重きを置いたのです。

 

 

被験者の発した言葉では無く、
反応、行動の方に目を向けたのが
行動心理学です。

 

あやふやな言葉を参考にするよりも、
目に見える、確かな行動を参考にするので、
信ぴょう性が増しました。

行動心理学と認知科学の違い

 

行動心理学は
心のことについて観察していません。

 

心理学なのに、人の行動しかみていないので
人の心の中で、どんなことが起きていて、
なぜ、その行動をしたのか

 

という疑問を残したままでした。

 

 

そこで登場するのが
認知心理学です。

 

 

認知心理学では
人の心が何かしらの働き
をしたから行動した。

 

心を行動を生み出す過程(プロセス)
ということにして、

 

その心を生み出す高次の脳に
ついて着目し、
現在も研究中の段階にあります。

 

 

 

 

高次の脳とは?

人間の臓器である、脳みそを
物理学で言うならば、1次元〜4次元で
語られる物理的なものに対して

 

高次の脳は、5次元の存在です。

 

 

物理学の専門用語ばかり出てきて
意味がわからないと思うので、
説明します。

 

 

 

5次元とは?

1次元とは、点

 

2次元とは、点と点を結んで
線となる世界

 

3次元とは、線と線を結んで
さらに面が出来る立体の世界。

 

4次元とは、3次元空間に
時間を合わせた世界になります。

 

いまの我々人間は4次元の世界に
生きているということです。

 

しかし、タイムマシンか何か
発明されなくては、過去や未来に
行くことは出来ませんよね。

 

 

しかし我々の脳(意識)は
過去の記憶を思い出したり、
ある程度の未来をイメージ(予想)することが
出来ます。

 

 

5次元とは、
過去を自由に行き来することが
できる世界なのです。

 

だから、人間の脳(意識)は、
過去をさかのぼったり、
未来をイメージ(予想)することが出来る。

 

人間の脳(意識)は
5次元の存在であると
物理学では語られているのです。

 

 

 

認知心理学で語られる脳は、
外科医が触れて触れる脳のことでは無く

 

 

5次元に広がる脳のことを

 

心と言ったり、
高次の脳と言ったりします。

認知心理学で研究されていること「なぜ人工知能は人間に勝てないのか?」

 

認知心理学では
もはや心理学の専門書を読めば
本当に理解することが出来ない分野です。

 

 

例えば、
人工知能で将棋がどんなに強くなっても
人間に負けたりしています。

 

どんなに優秀な人工知能でも
100発100中では無いのです。

 

 

 

人工知能に勝る棋士は、
もやは過去の経験や、知識、技術、計算
というレベルでは無く、

 

イメージや直感、第六感というレベルで
人工知能を倒してしまいます。

 

 

どんなに進化した人工知能でも
人間の脳に勝てないのはナゼか?

 

人間の脳にはあって、
人工知能に無いものは何か?

 

 

などと、認知科学では
こうした人工知能の研究員とも
日々、研究がなされています。

 

 

 

他にも、
胡散臭いとも言われた
スピリチュアルな分野や、
東洋医学にも語られる出来事、

 

計算機学者、脳科学者、言語学者、哲学者
など、はば交流している総合科学であり、
最新の心理学とも言えます。

 

 

 

だから人間の心とは、
単純に、知識を学んだだけでは
本当に理解することの出来ない
奥深いモノなのです。

 

 

 

まとめますと
心理学とは、心を科学的に理解
しようとする学問です。

 

そのために、あらゆる分野の人と
知識を絞って出し合い、
日々、追求しようとする学問
ということになります。

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