コミュニケーション能力の低さを改善するには「距離感のマネジメント」

コミュニケーション能力の低さを改善するには「距離感のマネジメント」

 

コミュニケーション能力の定義とは?

相手と意志疎通ができること

 

 話す力(自分の伝えたいことを、相手に届けること)
 聞く力(相手のわかって欲しいことを汲み取る洞察力)

以上が本来正しいものですが、
市販で売られている本や、情報には、
間違ったコミュニケーション能力の鍛え方が書かれており、
結果的に、生きづらさを助長してしまうこことがあります。

 

 

 コミュニケーションとは、
 相手の都合の良い人間になることではありません。

自分が間違っていると思っていることや、
納得しないことも、自分を押し殺し、
相手の話だけ聞け

 

などとという、
まるでジャイアンにゴマをする人々ほど

コミュニケーション=めんどくさい。

と思われるのは、このためなのです。

 

コミュニケーションは、八方美人になれ、だとか、
誰とでも好かれろということは、本質ではありません。

 

 

「コミュニケーション能力を高める方法」
と検索すると、テンプレートにはめたようなテクニックが
紹介されていますが違います

 

テンプレートに当てはめて、
自分を押し殺しただけのコミュニケーションなんて、
とても苦しいだけです。

 

せっかくコミュニケーション能力を
向上させようとしているのに、
ストレスが溜まるだけなのです。

 

コミュニケーション能力の本質について
お伝えしていきます。

 

 

コミュニケーション能力の本質

 

コミュニケーションの本質は、
自分が出したいこと相手の居心地の良いところ
上の図で言う、どこが重なるかをマネジメントする力なのです。

 

 

相手のことばかり、気を使いすぎても、
疲れてしまいますし、
相手も「この人は、自分の意見が無いつまらない人だ」と
思われても仕方ありません。

 

逆に、相手のことはおかまいなしに、
自分のことばかりの人ほど、
自分は居心地が良いかもしれませんが、
今度は相手は疲れてしまうのです。

 

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「コミュ症」や「人見知り」は、距離感を調整する

 

コミュ障や人見知りの改善は、
相手との距離感を調整することです。

 

ココで言う距離感のことは、
物理的な距離のことでは無く、
心理的な距離のことを言います。

 

 

距離感の説明は、
友達のつくり方「ともだち」を意識してはならない
で詳しく説明していますが、
コミュ症や人見知りの人ほど、
距離の取り方に手間取っていることが多いのです。

 

以下は、距離感を取ることに失敗してしまった
事例を紹介していきます。

 

相手との距離が近すぎる

アッパー系コミュ障
で詳しく書きましたが、

 

会ったばかりの人で、
それほど深い関係では無いのに、
うるさいと言わんばかりに、
自分のコアな話をしだす。

 


踏み入れて欲しくない領域
ずかずか土足で入り込んでくるように、
触れては欲しくない話題に触れて、
喧嘩になったり、その場の空気を壊すことが
多いのです。

 

 

相手との距離が遠すぎる

 

人見知りの典型的。
自分の心をなかなか開けないタイプ

 

「相手から攻撃されるのでは?」
などと、警戒しているので、極力、自分の情報を
話すことが出来ないのです。

 

 

このタイプが「人見知り」でも、
一度、心を許した人とは「人見知り」ではなく、
そつなく接することができるのです。

 

 

そもそも人間に興味が無い

 

自閉症気質と書いてしまうと反感を読んでしまいますが、
もともと、誰か他人を必要としていない人です。

 

人との交流=共感すること、相手のことを考える

ということに、
非常にめんどくささと、
ストレスを感じてしまうのです。

 

もちろん、1人で生きられることに
越したことはありません。

 

無理に人との良好な交流を
勧める訳でもありません。

 

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人間が嫌いなタイプは、コミュニケーションは不要か?

 

組織やコミュニティに所属した際、
周りの誰かが「気の毒に思い」
気を使って話かけられた時、

 

もともと相手と共感したり、
情報を得たいとは思っていないので、

自分が正しい答えを知っている。

と言わんばかりに
自分の話を「演説」のように
話をしてしまうのです。

 

 

時に相手を否定したり
傷つけてしまうこともあるので、
恨みを買い、自分の環境を悪くしてしまう
ということが発生します。

 

 

例えるなら、
ライブで盛り上がっているところに
つまらそうにしているので、

 

周りからしたら、
せっかく楽しい雰囲気をぶち壊されているので、
「空気読めよ」「出て行けよ」
と反感を買われるタイプに多いのです。

 

アスペルガー気質の人ほど、コミュ障は辛い悩みである

 

余談ですが、アドルフ・ヒトラーが

人とのコミュニケーション=演説タイプ

だったと言われています。

 

大勢の前での演説は、上手いものの、
1対1の人との交流においては、
「相手の話を聞く」「共感する」ということが出来ず
ヒトラー本人もプライベートでの
コミュニケーションに悩んでいたそうです。

 

人とたわいも無い話、
何も得られないような話をしていて、
何が楽しいのかわからない。

10代から20代前半は、
このような経験されていたのです。

 

 

決してこのタイプが
病気だとか、劣っているということを
言いたいのではありません。

 

生きづらさを感じ、闇を抱えるくらいならば、
せめて、人のマネジメントが出来るようになった方が
越したことはありません。

 

参考:
アスペルガーでも付き合い上手「5パターンの特性を知ることでコミュ障改善」

 

 

まとめ「コミュニケーション至上主義に騙されない」

 

コミュニケーション能力と聞くと、
キョロ充のように、
「すべて相手に合わせなければならない」
という訳ではありません。

 

世の中に出回っている
コミュニケーション術のほとんどが、
八方美人になるテクニックが並べられていて、
結果的に「自分を押し殺してしまう」方法です。

 

 

本質は、

自分のメリット・主張」を求めながら
相手のメリット・居心地の良さはどこかな?」

重なり合うところをマネジメントすることです。

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございます。

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