アスペルガーでも付き合い上手「5パターンの特性を知ることでコミュ障改善」

アスペルガーでも付き合い上手「5パターンの特性を知ることでコミュ障改善」


アスペルガー症候群とは、
自閉症というカテゴリの中では、
比較的、軽微だが著しい不器用さが
あるために日常生活に支障が出る場合
のことを言います。

 

そもそも、
ネットでよく見かけるアスペルガー診断の
ような判断の仕方は、

 

「私はアスペルガーかもしれない」
「自分はダメな奴なんだ。劣等人種だ」

 

などと深刻に思わせるだけで、
何の解決にもなりません。

 

 

 

これを見ているような人の
本来の目的とは、

 

良好な人間関係の構築だったり、
社会に参加しても生きづらさを感じさせない
ことです。

 

アスペルガーの特性を理解し、
コントロールできるようになって、
直面する問題を解決できれば良いのです。

 

 

 

むしろ、
「自分は精神障碍者だから、
 何をやってもダメなんだ…」

 

などと思い、
セルフイメージを下げることが
一番やってはいけないことなのです。

 

 

・コミュニケーションが苦手
 臨機応変な対応が苦手
 意味の無い雑談が出来ない

 

・会話が、かみ合わないことがある。

 

 

・周りの人と考えが違う
 「普通」「常識」が納得できない。
 よく「変わり者」だと思われる。

 

 

・相手の話すことが面白く無い。
 共感すら沸かない。

 

 

・仕事の出来ることと、
 出来ないことの差が激しすぎる。

 

 (自分の心から腑に落ちること、
  納得できることならば、
  達人レベルで仕事ができる。

 

・よく人に怒られる、嫌われる
 悪気は無いのに人を傷つけてしまう

 

・周りの人がバカに見える

 

 

・普通に生きたいのに、
 生きづらさを感じる

 

 

・絵や音楽、数字やプログラム、哲学など、
 何か1つ、ずば抜けて得意なことがある

 

 

・周りの人が怖がらないような
 些細な事を怖がったり、嫌がる

 

 

・人に支配、管理されるのが嫌。
 自分が納得できないことを
 無理にやらされると死にたくなる。

 

 

・感情の起伏、ヤル気の波が
 激しい時期がある。

 

 

・嫌がらせや八つ当たりのターゲットに
 されることが多い

などの傾向が
アスペルガーには当てはまると思います。

 

 

だからと言って、
「アスペルガーを治そうとして」
無理に自分が居心地が悪いことを
する必要はありません。

 

自分のダメなところを治そうとすると、
自分を犠牲にしなくてはならないことが
あるからです。

 

 

せめて
人間関係でトラブルを起こさない
ようにすること、

 

生きづらさを感じさせないようにする

 

これらを叶えるためには、
自分の『思考のクセ』
理解する必要があります。

 

 

 

 

『思考のクセ』を理解することで、
おのずと自己犠牲では無い
『相手への配慮』を取ることが
できるのです。

 

そのために、次のように
細かく分類していくのです。

 

・孤立型
・尊大型
・大仰型
・受動型
・積極奇異型

 

自分が、どの特性に近いのかを
理解してコントロールしていくことが
重要になってきます。

 

 

自分の中では『頭が良い』と思っている。

 

・理論的で、合理的に処理する
 感情論で話をする人が大嫌い。

 

・表情に乏しいことが多い。

 

・こだわりが強い
 自分の考え、自分ルールで行動する。
 そのため、孤立しやすい。

 

・問題を誰かに相談するよりも 
 自分の頭で考えて解決、攻略していく

 

このタイプの人ほど、
なぜか「自分が周りと違う」ということに
コンプレックスになる場合があるのです。

 

しかし孤独に対して強くなると、
自営業、経営者、職人となれば、
絶大な効果を発揮することがあります。

 

世の中の独立起業家や、職人気質な人ほど
このタイプに近く、
むしろ特性を活かしているのです。

 

 

 

ただ、
興味をもって話かけてくれた人や
気を使って声をかけてくれた人に対して

 

バッサリ切り捨ててしまったり、
正論を吐いてしまうので、
相手を傷つけたり、喧嘩になるという
ことが、よく発生するのです。

 

 

 

人は、論理の生き物では無く、
感情の生き物です。

 

例え、どんなに「正しい」ことを
言ったとしても、
相手を否定してしまえば、

 

そこで人間関係は修復不可能なくらい
壊れてしまうのです。

 

 

例え、偉業を成し遂げたとしても、
周りの人に恨まれたり、敵が増えれば、
潰されたり、足を引っ張られる
ということが発生するのです。

 

ひと昔前のホリエモンや、
スティーブ・ジョブスが
典型的な例だと思います。

 

自分の特性を理解して、
周りから潰されなければ、
さらに偉大なる功績を残せたと
思います。

 

・人は論理の生き物では無く、
 感情の生き物である。

 

・周りのほとんどの人は、
 正論、正しさを求めていない
 (理解、共感を求めている)

 

これを知っていることで、
なぜ自分が、人間関係にトラブルを
防ぐことが出来ると思います。

 

 

 

もちろん、自分の信念を通すために、
時には「戦う」ということも必要です。

 

ただ、最低限、
自分について来てくれるような人に
対してだけは、
「敵」にしてはいけないのです。

 


このタイプは、
「孤立型」→「尊大型」へ
変化していったパターンが多く
見られます。

上手く物事が行きだしたり、
 組織で自分が上の立場になると、
 大きな態度を取ったり、調子をこく

 

上手くいかないのは、
 なんでも他人のせい

 

・すぐに怒る、DQN

 

・同じアスペルガーの人が
 気を使って接していても、
 嫌になるレベル

 

・自己中心的
 いつも自分のことしか考えていない

 

これらの特徴は、
アスペルガー5パターンの中でも
最も人に嫌われやすい特性を
持っています。

 

パートナーに暴力をふるう人や、
部下や手下を横暴に扱うタイプにも
当てはまりまります。

 

 

 

もともと「孤立型」で、
自分で努力し、成果を出したため、
それなりの社会的なポジション、地位に
ついた時に「尊大型」に豹変するのです。

 

 

上手く行っている時は良いですが、
自分の知らぬうちに煙たがられている
ことが多く、

 

一番助けて欲しい時に、
誰からの支援も得られず、
生きづらさを感じてしまうことが
多いのです。

 

 

 

 

それなりの地位、富を
築いているのに関わらず、

 

本当に自分の求めているものが
手に入らない。
心の穴が埋まらない。

 

そんな人ほど疑うべきパターンです。

 

処方箋は、
「孤立型」と変わりません。

 

 

 

このタイプも
「孤立型」→「大仰型」へと
進化してきたタイプです。

 

 

「尊大型」と違うところは、
自分自身が人との交わりの中で
社会適応力を上げてきたので、

 

いざ地位、ポジションを手にしても
横暴になったり、人に嫌われやすい
ということが抑えられています。

・動きは比較的ゆっくりしている。

 

・年上、年下、友人関係なく、
 テンプレートに当てはめたような
 言動、敬語を使う。

 

・幼少時代から、
 それなりに傷つけられてきたので
 弱者にやさしい、思いやりがある。

 

 なので、
 社会を良くしたい、国を発展させたい、
 世界を変えたいなどと、
 本気で思っている野心家でもあります。

 

 人徳を必要とする
 多くの政治家や実業家に多いパターンに
 見られます。

 

自分自身を自己分析し、深く考え、
自分なりの解決方法を見だした人に
「大柳型」が当てはまります。

 

むしろアスペルガーであることが
普通の人よりも
良い方向に働いているパターンでも
あります。

 

 

・自分で自分のことがわからない

 

 自分の「楽しいこと」「つまらないこと」
 すらわからない。
 自分の体調、快不快にも鈍感。

 

 

・自分に自信が無いので、
 いつも誰かに合わせる。
 自分の意見や考えも、信念も無い。

 

・騙されやすい 

 

・キョロ充、事大主義
 (自分が不利な立場に置かれたく
  ないので、その場の有利な人に
  合わせること)

 

 相手のことが本当に好きなのでは無く、
 見せかけで付き合っているので、
 時間が経つと愛想をつかされて、
 嫌われていることが多い。

 

 

・どの組織、職場でも、いつも周りから
 なぜ嫌われてしまうのか、わからない。

 

 

このタイプは
自分の核となる信念、考えが無いために
自分がどうして良いかわからない心理状態
です。

 

だから、人から嫌われたくない、
怒られたくないばかりに、
好きでもない人の真似をしたり、
追従することばかり考えています。

 

 

 

自分でも思い浮かべてみてください。

 

 

本当に好きでもないのに、
自分の身に着けているモノやポジションに
対して近寄って来る人と
親しくしたいと思うでしょうか?

 

いざ助けて欲しい時に、
手のヒラを返したように
裏切ろうとする人を
信用したいと思いませんよね。

 

 

これが、
「受動型」のアスペルガーが
なぜか嫌われてしまう理由です。

 

 

 

処方箋としては、
自分のセルフイメージを回復させることと、

 

瞑想や自己分析を行って
自分が「何が好きで」「何が嫌い」かを
知ることから始まります。

 

 

 

誰でも、
都合の良いように扱われたら
嫌なのです。

 

自分が無い物を持っている人、
知識、考え方、特技、趣味などに
興味関心が沸き、
「好き」という感情が目覚めるのです。

 

 

 

このタイプは、
自分でもコミュニケーションが下手
ということに気が付かないタイプです。

 

・一方的によく喋る
 (心理的な距離が近いため)

 

・「孤立型」にあるような
 深く物事を考えることはせず、
 感情で動く。

 

 

・IQ(知能指数)は低めで、
 EQ(心の知能指数)が高い場合が多い。

 

 比較的、
 面倒見の良い人、親分肌の人から
 好かれることも多い。

 

 

・人との交流が嫌いでは無い。
 むしろ、いつも人と居ないと
 落ち着かない。

 

・ADHD(多動性、注意欠陥)と
 同じような特性、もしくは、
 併用している可能性がある。

 

 同じ話を何度も繰り返してしまう。

 

 

・アッパー系コミュ障。
 やけにテンションが高い人が多い。

 

 

・心理的距離感や
 物理的距離感の把握がしづらい
 (ボディタッチ、馴れ馴れしい)

 

 男同士の場合だと、
 「お前、顔が近いよ」
 と言われた経験がある。

 

 

・異性との関わりの方が
 得意な場合もある。

 

他のタイプのアスペルガーよりも、
人との交流が多く見られますが、

 

初対面の相手でも
馴れ馴れしかったり、
やけに人のプライべートに踏み入れたり、

 

自分の話を一方通行でしてしまうので、
相手から「疲れる」などと、
距離を置かれてしまう場合があります。

 

 

 

やっかいなのが、
自分のセルフイメージが墜ちたり、
うつ状態になってしまうと、

 

誰かに依存しがちで
相手から「しつこい」と
思われてしまうこともあるのです。

 

 

人間関係を上手くいかせる
処方箋としてましては、
以下の記事を参考にしてみてください。
アッパー系コミュ障の原因と治し方

 

 

 

・孤立型
・尊大型
・大仰型
・受動型
・積極奇異型

 

アスペルガーの5パターンを
説明してきましたが、
比較的、常に1つのパターンで
居ることはありません。

 

 

接する相手、環境の変化、年齢と共に
変わってくることがあります。

「今の自分は、どれか?」

 

「なぜ人間関係がうまく行かないのか?」

 

ゆっくり、焦らずに
自分の「思考のクセ」を
自己分析していくことで改善が見られます。

 

 

 

アスペルガーの人ほど陥りがちなのが

「こうすればいい!」

 

「これが正しい!」

という考えは逆効果です。

 

 

物事の真理は、
「0か100」では無く、
「白か黒か?」ではありません。

 

色で例えるならば、
グラデーションがかかっている状態です。

 

「中庸」、バランスこそ
上手くいくのです。

 

はっきりしないのが気持ち悪いという
「脅迫観念」を生み出す自分
戦うことから始まります

 

 

 

アスペルガーだからと言って
「人間的に劣っている」のではありません。

 

「病気」では無く、
「特性」なのです。

 

近代の社会のシステムが、
人を歯車のように効率良く回すために、
カテゴリー別に分けた

 

もしくは、

 

「自分はオカシイ奴なんじゃないか?」
という人に対しての
不安のはけ口でしかありません。

 

 

 

アスペルガーの人こそ
多数派には無い、いわば「才能」を
持っているのです。

 

 

その才能をもって、

 

変えられるハズも無い
誰かを変えようするのでは無く、
自分の幸せ、快適な状態を目指すことが
目的なのです。

 

 

自分が自分のことを理解し、認め、
「自分の考え方」変わっていけば、

 

自然と周りの人間関係、環境は
変わっていくのです。

 

 

今回もここまでお読みくださり
ありがとうございました。

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